乳癌手術には大きくは乳房切除術と乳房温存手術の二つがあります。乳房切除術のうち、乳癌手術として従来から行われている「胸筋合併乳房切除術」は乳房のほかに大胸筋や小胸筋という胸の筋肉も切除する手術です。最近では、大胸筋や小胸筋を残して乳房を切除する「胸筋温存乳房切除術」が増えています。また、乳房温存手術は乳腺の部分切除を行い、乳房を温存する方法です。乳癌手術をどのような方法で行うかは患者さんの年齢や閉経しているか、また、しこりの大きさや広がり(転移)、薬物療法の効果などを総合的に判断して決定します。
乳腺科の医師は、乳癌をはじめとする乳房の疾患を診ます。乳腺科を主な診療科とする医師は全国で約1,500名、日本乳癌学会が認定する乳腺専門医は約1,100名です。乳腺専門医には、外科医、内科医、放射線科医などが含まれ、それぞれ手術、薬物療法、放射線療法などを担当しています。乳癌の治療は、病気の進行度によって治療の選択が異なってくるため、自分に適した治療を行える医師を選ぶ必要があります。クリンタルは、乳腺科の専門医から名医を厳選し、手術、癌薬物療法、放射線療法が得意な医師をそれぞれ掲載しています。