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古澤 秀実 先生

乳癌手術の名医
川口工業総合病院
乳腺外科診療所 院長
専門
乳がん
掲載開始日:2016年09月26日
最終更新日:2020年05月28日

臨床実績


年間乳癌手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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古澤 秀実先生のインタビュー

公開日:2019年12月09日
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乳がんと診断されても恐れないで。乳房も命も守るためには早期発見・治療が大切。自分にあった検診方法を選んで。

先生の乳腺外科医としてのこれまでの歩みについて教えてください。

大学を卒業後、4年間救急医療を中心に研修した後、聖路加国際病院(以下:聖路加)で再度研修医として一般消化器外科の診療を学んでいました。当時の上司のお一人が、現在の昭和大学乳腺外科教授であり昭和大学附属病院ブレストセンター長を務められている中村清吾先生です。初めのうちは消化器外科に興味を持っていて、乳腺外科への興味はそれ程ではありませんでした。乳がん診療に興味を抱いたのは中村先生に連れられて参加した第2回乳癌学会のシンポジウムがきっかけでした。学会では癌研究所 (現:がん研有明病院)乳腺病理部の秋山太先生がシンポジストの一人で、座長や聴衆の質問に対して癌研究所のデータだけを元に堂々とディスカッションされる姿に深く感銘を受けたのでした。その後、聖路加での研修が終わり、中村先生の推薦で癌研究会附属病院(以下:癌研)の霞 富士雄先生のもとで乳腺外科医としてのキャリアがスタートしました。

当時の癌研は無給で生活は大変でしたが、全国から勉強熱心な若い医師が多く集まり、診療が終わっても日付が変わる頃まで、医局に残り同僚と口角泡を飛ばし議論していました。これらの日々が、医師としての意識をさらに高めてくれたと思っています。また、坂元 吾偉先生の乳腺病理部にも在籍させて頂き、顕微鏡を覗く日々の中で、歴史の行間に存在する自分に何ができるのか、何をなすべきなのか、おぼろげながらその方向性が見出せた時期でもありました。

癌研究会附属病院の後はどのような病院で働かれてきたのでしょうか

癌研の後は、中村先生と秋山先生の推薦で、宮崎のブレストピアなんば病院(現:ブレストピア宮崎病院)に赴任しました。実は霞先生に宮崎行きの相談をしたところ大反対されました。霞先生は私のキャリアのこともお考えくださってのことと思いますが、「癌研で修業を続けなさい。」「癌研がイヤならアメリカに行きなさい。アメリカに行ってがん免疫の研究をしなさい。」「今から留学先に打診のメールを送る」とまで言われました。当初から癌研で修業を続けていくつもりでしたが、「一晩考えさせてください」と伝え帰宅しました。医師のキャリアということよりも、人として、自分にとって大切なことは何かを考えた末に、やはり宮崎に行きたい旨を伝えました。霞先生には私という人間をよく分かっていただいていたので、「キミのことだからそう言うと思っていたよ。」と最後は認めて、1年間の約束で宮崎へ送り出してくださいました。縁もゆかりもない宮崎の地で、大学や聖路加、癌研とは全く異なる診療環境の中で働くことは、かなり大変でした。しかし、難波 清院長の構想が理解でき、結局1年の約束が17年の月日が経っていました。

その後、川口工業総合病院の前院長からお声がけいただき当院に赴任した次第です。埼玉県は全国的に乳がん検診受診率が低いと言われており、川口市に至っては、20%程度と言われています。全国の各地域にはその地域の地域医療があるように、私たちは私たちの地域医療を提供していきたいと思っています。

貴院の乳腺外科診療所や取り組みについて詳しく教えてください。

乳房疾患に特化した診療所を開設するにあたってはスタッフ皆でミーティングを重ね、調度品やカーペット、カーテンに至るまで全て話し合いで決めました。
当院のマンモグラフィは2台とも3Dマンモグラフィです。従来のマンモグラフィと比べると読影に若干時間がかかりますが、スライス画像を撮影しますので、これまでよりもクリアな画像が得られます。川口市の委託検診もすべて3Dで撮影しています。超音波検査はわが国の乳房超音波の第一人者である佐久間 浩先生に診療に来ていただいて、ご指導を仰いでいます。診察室以外にも処置や点滴を行う部屋、病理検査のための部屋も備えていますので、当院で検診から検査・診断・治療まで一貫して行うことができます。病理、針生検から手術標本のすべての病理組織検査を秋山太先生に診断していただいています。
現在は受診される方の8割以上が川口市の方ですが、中には紹介されて東京からお越しになる方もいらっしゃいます。乳がんの手術は年間150例ほど実施していますが、川口市内では一番の症例数と聞いています。年齢層の幅も広く、20代から90代の方もいらっしゃいます。診療以外にも、乳がんのことを知っていただくために乳がん市民講座などもこれまで80回以上行ってきました。5名以上のご依頼があれば可能な限り無料で出張講座を行います。

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先生が考える検診の個別化について詳しく教えてください。

生命も乳房も守るために検診による早期発見、早期治療がもちろん大切なのですが、乳がん検診で多く行われるマンモグラフィも人によってはあまり良い検査にはならない場合があります。マンモグラフィでは乳腺・間質組織が白く写っているのですが、がんを含むしこりも同じように白く写ります。そのため、乳腺・間質が多い方は「デンス・ブレスト」と言って画像全体が白く写ってしまい、小さながんが見つかりにくいことがあります。これは東アジア人の女性に共通の現象のようです。デンス・ブレストではマンモグラフィで見落とされた小さな乳がんを超音波検査が拾い上げることがよくあります。したがって、早期発見のためには、その女性その女性の乳房にあった検査を選択すること(乳がん検診の個別化)が強く求められると思います。

先生が医師として仕事をされる中で大切にしていることを教えてください。

今、私がこうして乳がんの診療者として働けているのは様々な人との出逢いや巡り合わせのおかげです。特に患者さんたちからは多くのことを学ばせていただきました。医学・医療以外に関してはほとんど何もできないですし、何も知らないのですが、どこで何をしていても、世のため人のために生きていきたいと思っています。人生の最期の時に、正直に誠実に生きたね、とご先祖様に言ってもらえる、そんな人生でありたいと思っています。
また、仕事柄進行がんの患者さんを診させていただくこともあります。人間は150歳まで生きることはできませんし、誰にでもいつか終わりがきます。患者さんやご家族が諦めないかぎり共にがんと闘って、勝利を共に喜びたいと思っています。

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先生の今後の目標を教えてください。

乳がんの個別化治療は大分進んできましたが、私たちは決して現状に満足している訳ではありません。私自身は、抗がん剤治療や大掛かりな乳がんの手術を行わないでも治療が行えるようになることを目標にしています。もちろん現在では手術や抗がん剤は必要なのですが、今後はこれらの治療法以外でがんを治療することができる日はそう遠くないと考えています。例えば、前任地でMRガイド下集束超音波手術(MRgFUS)と言う手術ではない局所治療の臨床試験を行っていました。MRgFUSはMRIで乳がんの病巣の位置を確認し、超音波を腫瘍に集中して当てることで、生卵をゆで卵にするようにがん細胞を熱凝固させてしまう治療です。身体にメスを入れることもなく、手術よりも侵襲性が低く、非常に有望とのデータを得ることができましたが、現時点(2019年10月)では乳がんの治療に対しては保険診療適応外となっています。こういった治療を行うためにも、いかに小さな段階から、がんを見つけるかが鍵になってくると思いますし、検診の果たす役割は大きいと思っています。

最後に検診や受診を悩まれている患者さんにメッセージをお願い致します。

私が大学を卒業した頃は、乳がんは30人に1人の割合で罹患すると言われ、現在では11人に1人と言われる時代になりましたが、裏を返せば11人中10人は生涯乳がんに罹ることはないのです。検診を受けて見つかってしまったらどうしよう、と思うとむしろ不安だとは思いますが、2cm以下で見つかれば95%以上の患者さんが10年後もお元気です。早期発見は生命も乳房も守ります。きちんと理解していれば乳がんは決して怖いものではありません。乳がんで死にたくないという思いがある方はまずは定期的に検診を受診されることです。そして、小さな乳がんを見つけるための、自分にあった方法を専門の先生にアドバイスしてもらうことが大切です。

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編集後記

「ブルーススプリングスティーンの “Born to run”という歌を知っていますか?走るために生まれてきた、という意味ですが、まさに仕事はこういうことではないかと思っています。どこにゴールがあるのかわかりませんが、最後まで走り続けるのみです。」と、とても力強いお言葉でお話しして下さいました。インタビュー中には先生自ら診療所内を案内して下さいましたが、スタッフの方々に対して明るく声をかけておられ、診療所全体が優しい雰囲気に包まれていました。インタビュー後には一緒に外に出て見送ってくださり、その際にも、これから病棟に行き手術後の患者さんの顔をみてきますと、おっしゃられるなど、誠実なお人柄と優しく思いやりに溢れた先生であると感じました。

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勤務先医療機関

住所:埼玉県川口市青木1丁目18-15
電話番号:048-252-4873