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男性名医
長嶋 健 先生

乳癌手術の名医
千葉大学医学部附属病院
乳腺甲状腺外科科長・教授
専門
乳腺外科、甲状腺外科
掲載開始日:2017年10月17日
最終更新日:2019年11月28日

臨床実績


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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


手術までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
-時間程度

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長嶋 健先生のインタビュー

公開日:2019年11月28日
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わからないことは、そのままにせず、どんどん聞いてほしい。ブレストセンター長に尋ねる乳がん治療の進歩

長嶋先生が医師を志され、乳腺外科をご専門とされた経緯について教えてください

母が医療機関の事務員をしていた関係で、保育園から小学校低学年まで放課後は母が務めていた医療機関で過ごしていました。幼少の頃から医療機関や医師と言う仕事が身近にあったこともあり、ごく自然に医師になろうと思うようになりました。

医師になってからは物をつくることが好きな性格であったことが影響して、外科系に進んだのですが、乳腺外科を専門とする事にしたのは、当時まだ乳がんに対する治療法が確立しておらず、専門とする医師も少なかったからです。

貴院を受診される患者さんにはどのような方が多いのでしょうか?

当院は大学病院ということもあり、他院からのご紹介でいらっしゃいます。ご紹介いただく時点での病期は様々ですが、最近は検査技術の進展もあり、早期の乳がん(0期〜1期)で発見されてお越しになる方も多くなりました。

地域の医療機関で乳がんの疑いと言われてから紹介されるため、患者さんは当院を受診される段階では落ち着きを取り戻し、乳がんや治療方法についてご自身で熱心に調べてからいらっしゃることが多いように感じます。

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貴院の乳腺外科の特徴はどのようなところでしょうか?

当院では、様々な診療科間の垣根を取り払い、患者さんにシームレスな医療を提供するため、2017年にブレストセンターを立ち上げました。ブレストセンターでは乳腺外科医以外にも腫瘍内科医や形成外科医、放射線科医、和漢診療科医、化学療法を専門とする薬剤師、乳がん看護認定看護師など様々な分野のエキスパートが一丸となって治療に取り組んでいます。

ブレストセンターを設けている医療機関は他にもありますが、当院ではその中に和漢診療科が入っていることが特徴と思います。和漢診療科は様々な症状に対して漢方薬を用いて対応していく診療科です。特に乳がんの場合、女性ホルモンががんに影響するため、ホルモン療法によって女性ホルモンを抑えることがあります。そうした治療では副作用として、更年期症状のような、火照りなどが生じることが多いのですが、そうした治療の副作用に対して漢方薬が有効となることが多々あります。実際に患者さんから、症状が緩和されたという声をいただくこともあります。

現在、特に注力しておられることはどのようなことでしょうか?

乳がん診療はとても治療の進歩がめざましい分野の一つです。
私が乳腺外科を専門とし始めた頃は、乳がんと診断されたら胸の筋肉を含めて大きく乳房を切除するハルステッド法という術式が取られることが多かったのですが、現在では治療法の開発が進み、手術で切除する範囲も縮小傾向にあります。特に医薬品の開発においても、分子標的薬やホルモン療法のようにたくさんの治療薬が登場してきており、乳がん診療が変化していることを感じます。

昨今の乳がん診療の潮流を踏まえると、個別医療がますます個別化していると言えると思います。例えば、どのような薬をどのような人に使うかということは個別に慎重に検討していることなどがあります。

具体的には、分子標的薬を使用する前にはコンパニオン診断と呼ばれる検査を行い、その分子標的薬の適応があるかを確認しています。この検査は保険診療の範囲で行うことが可能ですが、それ以外の範囲でも、抗がん剤が必要か、放射線治療が必要かなどを判定するために遺伝子検査を行うなどしています。

当院では今後の治療に役立てるために、遺伝子検査で得られた情報を基に研究も行っています。このように、遺伝子を調べる事で乳がんのタイプを分類し、どのようなお薬に効果が見込めるかを予測する事で個々の患者さんに適切な医療が届けられるよう注力しています。

様々な治療に取り組んでいますが、そのような中で現在ご紹介いただく患者さんも大変多く、待機時間が長くなってしまっていることが課題と感じています。この待機時間解消に向けて、主に2つの取り組みに力を入れています。

1つめは、設備や手術を行う環境の整備です。手術室と麻酔科医のスケジュールは限られていますので、患者さんの手術室への入室をスムーズにする取り組みや手術室自体の増床を予定しています。2021年には手術室が現在の17床から20床となりますので、待機時間も今より短縮されるのではないかと思っています。

2つめは、外科医として手術時間自体を短縮する事です。手術時間を短縮するということは簡単なことではありませんが、センチネルリンパ節生検と言ってリンパ節転移の有無を見極める検査によって不必要な腋窩リンパ節郭清を省略したり、センチネルリンパ節生検が陽性であった場合でも腋窩リンパ節郭清を省略できるような新しい治療方法の開発を行うことで、患者さんの負担の軽減や時間の短縮を図っています。

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センチネルリンパ節生検が陽性の場合の腋窩リンパ節郭清について詳しく教えてください

センチネルリンパ節とは、乳がんがリンパの流れに沿って転移していく際に最初に転移するリンパ節のことを指し、見張りリンパ節とも言われます。このセンチネルリンパ節を特定し、生検することでがんの転移が無いかを確認します。当院は比較的早期からこのセンチネルリンパ節生検を導入しており、保険診療が適応される前の1999年から知見を積み重ねてきました。

現在の乳がん診療では、センチネルリンパ節生検を実施し、陰性の場合にはその先にある腋窩リンパ節郭清を省略する、陽性の場合にはリンパ節郭清を行うと言う判断がなされていることが多いです。しかし、センチネルリンパ節が陽性の方でも、実際に腋窩リンパ節を郭清してみるとがんの転移が認められないこともあります。そのため、センチネルリンパ節に転移があった方でも、腋窩リンパ節郭清が必要ない場合があるのではないかと考えられます。これらは海外でも論文が発表され検討されてきていますが、我々も、センチネルリンパ節に転移があった方に対する腋窩リンパ節郭清の省略について取り組んでいるところです。

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先生ご自身の今後の御展望と患者さんへメッセージをお願いします

私自身としては、今後は後輩を育てていくことにも注力していけたらいいなと思っています。医師として、どんなに技術が高くとも、円滑なコミュニケーションが取れなければ周囲もついてこないと思いますし、コミュニケーションを密に取れるということを大切に育成していきたいですね。

乳がんの治療には様々なものがありますが、患者さんも、わからないことはわからないままにせず、いろいろなことを、どんどん聞いていただければと思います。

編集後記

千葉大学医学部附属病院では2017年にブレストセンターを立ち上げられていますが、和漢診療科のあるブレストセンターは全国的にも稀有な存在かと思います。その中で長嶋先生は手術や治療はもちろんのこと、研究でも様々な取り組みを行なっておられ、取材時には新しい治療法の開発やエビデンスの構築など現在取り組んでおられる事について笑顔で的確にお話してくださいました。
日頃の診療では、まだ知見がはっきりしていないことなども、真摯にお伝えすることを大切にされているとのことです。

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勤務先医療機関

住所:千葉県千葉市中央区亥鼻1丁目8-1
電話番号:043-222-7171(代)