高齢出産とは、35歳以上の初産のことを指します。近年は増加傾向にあり、2014年の出生数全体に占める割合は3割弱でした。35歳以上のうち、特に40歳以上の人は流産や早産、妊娠高血圧症候群などの合併、また、緊急帝王切開となるリスクが高いといわれています。母子がより安全に出産に臨めるようにするには、妊娠初期から適切な医療を受けることが大切です。さらに、母親に持病がある場合や三つ子などの妊娠・出産の場合もハイリスク出産として、産科と小児科の連携が可能な名医のもとで出産することをお勧めします。
産婦人科の医師が診療する領域は、主に出産に関わる産科領域と、女性の生殖器の疾患(子宮筋腫、子宮頸がん、子宮体がん、など)に関わる婦人科領域があります。また、不妊治療を行うのも産婦人科です。腹腔鏡手術を含めた外科的処置や薬物療法を行います。産婦人科を主な診療科とする医師は全国で約10,000名、日本産科婦人科学会が認定する産婦人科専門医は約12,000名です。地域によっては産婦人科医不足が問題となっています。クリンタルは、産婦人科の専門医から名医を厳選し、疾患・治療ごとに分類して掲載しています。