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坂井 昌人 先生

高齢出産/ハイリスク出産の名医
東京ベイ・浦安市川医療センター
産婦人科 部長、外科系診療部統括責任者
専門
周産期医学、産婦人科超音波診断
掲載開始日:2017年01月10日
最終更新日:2022年08月30日

臨床実績


周産期外来患者数/週
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


初診までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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坂井 昌人先生のインタビュー

公開日:2019年01月24日
正常分娩から、合併症のあるお母さんの管理まで。超音波診断を得意とする、周産期医療のプロフェッショナル

坂井先生が医師を志されてから、産婦人科医をご専門とされるまでの経緯について教えてください

小学生の頃からラジオ少年だったこともあって、大学では医用電子工学を学びたいと思っていましたが、現役では希望する工学部に合格することができませんでした。浪人して勉強に本腰を入れ始めたところ想像以上に成績が上がり、医師として医用電子工学に携わることも視野に入り、佐賀医科大学医学部に入学しました。

当初、医用電子工学への興味から医師の道へと進んだわけですが、実習などを通して先生方が必死に働く姿に感銘を受け、学問的興味というよりも、医師としてどうありたいかを基準に将来の専門を考えるようになりました。医師として外科系の道に進み、手術で患者さんを治せるようになりたいと思う一方で、内科的に患者さんの全身を診ることができるようにもなりたいという欲張りな気持ちや決めきれなさもあり、手術もでき、かつ女性医学という対象の広い内科的な側面も持ち合わせている産婦人科を自分の専門にすることに決めました。また、人の誕生に関わる専門科と言うこともあり、科の雰囲気が明るかったことも魅力でした。

実際に産婦人科医になってからは、産婦人科では人の誕生に喜ぶ場面もあれば、がんで亡くなられる方に立ち会う場面もあり、表立って見えていた明るい一面は、産婦人科がもつ多様性のごく一部であることを実感しました。

貴院の産婦人科の特徴について教えてください

産科としての特徴は、正常な妊娠・分娩経過をたどることが予想される低リスクの方から、合併症をお持ちの中程度のリスクの方まで広く対応していることです。

新生児の集中治療室(NICU)がないため、早産のリスクがある患者さんは当院ではなく近隣の周産期母子医療センターへの紹介となります。しかし、総合病院として集中治療室やその他様々な専門科が揃っているので、母体については各科が連携し、質の高い医療を提供することが可能です。そのため、早産のリスクが低いと判断される方であれば、元々糖尿病や甲状腺、心臓のご病気をお持ちの方や、妊娠高血圧症を発症した方など、注意して経過を診ていかなければならない病気がある方でも積極的に受け入れており、年間300例程のお産に対応しております。また、1980年代に超音波診断が始まった頃からずっと、臨床や研究で胎児の超音波診断に携わってきたので、超音波外来を併設していることも特徴です。普段の妊婦健診に加えて、より詳細な胎児の健康診断をご希望されて自費で受診される方や、地域の開業医の先生のところで胎児の発育の遅れや羊水の異常を指摘され、精密検査目的でご紹介されて受診される方のご相談に応じております。

また、婦人科は当科の診療の中心であり、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症などの良性の病気において、腹腔鏡下や子宮鏡下での低侵襲な治療を積極的に行っており、年間約700例の手術実績がございます。搬送されて来る患者さんは断らないこと、手術だけで終えるのではなく、手術結果を紹介元のクリニックへも丁寧にお伝えし、近隣の医療機関との良い連携体制を維持できている点も婦人科における特徴です。

患者さんとのコミュニケーションにおいて、心がけていることは何ですか?

診察は必ず医師と患者の双方が納得した状態で終わらせることを心がけています。そのため、たとえその日に説明したいこと全てを説明しきれなくても、わかりやすく丁寧に医師の判断の理由をお伝えすることを優先しています。

患者さんとのコミュニケーションはとても難しいもので、限られた診察時間内で分かりやすく順序立てて説明しようとはしていても、いつのまにか一方的にしゃべりっぱなしになってしまったり、熱を入れすぎて「そんなに言われても、怖い…」と患者さんを不安にさせてしまったりすることもありました。
そんな経験もあって、患者さんが理解してくれているかどうかを確認する時間を確保して、ゆとりをもった丁寧な説明を心がけています。医師に限ったことではないかと思いますが、相手の気持ちや理解、状況を汲んでことばを選ぶことはとても難しく、今でも悩んでしまうときがあります。

出産年齢の高齢化や低出生体重児の増加など、産科の課題は多いかと思います。診療されていて、先生はどのような課題を実感されますか?

妊娠や分娩、それにともなうリスクについて患者さんご自身で勉強される方がまだまだ少ない印象を受けます。私が以前勤めていた産婦人科では患者さんの1割以上が欧米出身の方だったのですが、妊婦さんだけでなくご主人も厚い本を持ち込むなどよく勉強されており、積極的に質問をされる方が多く、日本のご夫婦との明白な違いだと感じました。日本の方の場合、ご主人が積極的に関与しないことも多く、妊娠・出産の喜びなど情緒的な面に気が向きがちで、“病院にまかせていれば大丈夫”という考えがあるように感じられます。母親学級や診察時間と言った限られた時間の中で共通の認識や理解を目指すためには、患者さんご自身でも積極的に情報を収集していただくことが不可欠です。そういった情報をお伝えするには紙面がいいのかwebがいいのか、伝え方はFAQのかたちがいいのかコラムがいいのか医療者として模索中ですが、是非、患者さん側からも積極的に情報を集め、医療者に質問を投げかけていただきたいと思っています。

坂井先生の今後のご展望についてお聞きしたいです

私個人の展望としては近隣の産婦人科の先生方や患者さんからの要望がある限り、超音波専門医として超音波外来を続け、期待にきちんとお応えしていくことを続けたいと思います。

診療科としては、今の手術件数を維持・増大しつつ医療の質と安全性を高めていくとともに、若い世代を大切に育てていくことにも力を注いでいきたいです。また、地域の方々には合併症のない正常な妊娠・分娩も扱っていることを十分に認知していただけていない現状があるので、安全が担保された環境で自然なお産に誘導できる産科としての理想的な体制を追求しながらも、もっと当院のことを知っていただいて当院で扱うお産の件数を増やしていければいいですね。

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勤務先医療機関

住所:千葉県浦安市当代島3丁目4-32
電話番号:047-351-3101