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水主川 純 先生

高齢出産/ハイリスク出産の名医
東京女子医科大学病院
産婦人科 准教授
専門
周産期医学、出生前診断
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2019年03月25日

臨床実績


周産期外来患者数/週
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


初診までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
-時間程度

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水主川 純先生のインタビュー

公開日:2019年03月25日
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お母さんと幼い命を守りたい。母子保健に尽力する産婦人科医の思い

医師を志し、産婦人科をご専門にされた理由を教えてください

医師になろうと決めたのは、高校1年生の夏の進路面談の時です。将来は人の役に立つ仕事がしたいと思っていたことや、周囲に医師を目指す友人が多かった影響もあり、先生と母の前で医師になると言いました。母は最初、私が冗談を言っていると思っていたようですが、本気で医師を目指しているとわかると、大変な仕事だからと猛反対されました。私は一度やると決めたらやり抜く性格でしたし、反対されたことへの対抗心からも絶対に医師になると強く思ったことを覚えています。医学部に合格すると母は喜んでくれて、それからは応援してくれています。

大学ではバスケットボール部に所属したり、趣味で水泳をしたりと活発な学生生活を送っていました。大学6年生の時、大学のカリキュラム変更の影響から例年より夏休みが長く、3か月間もありました。そこで、折角だからと思い、ロンドン大学のサマースクールに留学しました。サマースクールでは、世界各国の人達と公衆衛生について学び、そこで母子保健に興味を持つようになりました。医師になるからには手術がしたいという思いもあったので、この2つが実現できる道として産婦人科医になることにしました。

医師になってからは、どのようなご経験を積まれたのでしょうか

大学卒業後は、国立国際医療研究センター病院の産婦人科に入職し、産婦人科全般について経験を積みました。臨床をしているなかで研究にも興味が湧き、3年目からは母校である浜松医科大学の大学院に進学して臨床研究を行いました。研究内容としては、妊婦さんのお腹の上から近赤外光を当てて、胎盤の酸素動態を調べるような研究になります。当時、金山 尚裕教授が産科に力を入れていたこともあり、臨床でも婦人科より産科の患者さんを多く診察していたので、現在でも産科を専門にしています。その後、国立国際医療研究センター病院や聖マリアンナ医科大学病院での勤務を経て、2018年から当院で勤務しています。

現在はどのような患者さんを診ていらっしゃるのでしょうか

現在は妊婦健診や、合併症を抱えているようなハイリスクの妊婦さんの診察、帝王切開などを行っています。当院は大学病院であり、糖尿病・代謝内科など様々な診療科があるため、他の科で診療を受けていらっしゃる方が受診されることも多く、糖尿病やリウマチ、先天性心疾患で手術をされた方などがいらっしゃいます。他にも、近隣の方や他院から紹介されてこられる方などもいらっしゃいます。

また、胎児の超音波検査にも力を入れていますし、新生児科などの赤ちゃんに関連している診療科も備えています。赤ちゃんがお腹にいる時から、超音波検査で異常を発見して診断を行い、管理方針や治療方法について事前に新生児科や小児外科、循環器小児科の先生と考えておくことで、出産直後からスムーズに対応することができます。

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先生は母子保健に関する取り組みをされていると伺いました

国際医療研究センター病院では、妊婦健診に行かず、出産直前にいきなり受診するような飛び込み出産や、お金がない、パートナーがいないといった経済的・社会的な問題を抱える妊婦さんへの対応を数多く経験しました。中には、こちらが一生懸命対応をしても、しばらくしてその赤ちゃんが置き去りにされてしまったり、お母さんが自殺や心中をしてしまったりという事態もありました。このような経験からなんとか幼い命を守ってあげたいと思うようになりました。そして、母子の安全の確保には医療的なケアだけでは足りないと思い、行政と協力して母子保健に関して取り組むようになりました。

具体的にはどのような取り組みをされてきたのでしょうか

厚生労働省や研究財団からの支援を受けて虐待予防に関する研究を行いました。他にも、妊婦さんが飛び込み出産をしないで済むように、事前に妊娠について相談に来ていただくための取り組みをしてきました。例えば、飛び込み出産をされる方の背景には経済的な困窮や、周囲に相談することが困難な事情があります。彼女たちになぜ妊婦健診を受けなかったのかと責めても意味がありませんので、まずは妊娠について相談できる場があるということを知ってもらうため、数年前に新宿区の保健センターの方と協力してリーフレットを作成しました。リーフレットは妊娠検査薬などを買いに来た時に手にとっていただけるように薬局に置かせてもらうなどしました。このような取り組みによって直接的に救える妊婦さんは一部かもしれませんが、妊婦さんへの啓発だけでなく、妊婦さんに関わる行政の方や医療従事者などに、取り組んでいかなければいけないという意識を持ってもらうことにも繋がります。この取り組みがきっかけとなり、現在も毎月、保健師さん達とは顔を合わせて情報共有を行っています。

先生は妊婦さんと関わる際、どのようなことに気をつけていらっしゃるのでしょうか

飛び込み出産に関していうと、それまで病院に来なかったことについて責めることはしないようにしています。なぜ妊婦健診を受けなかったのかと言ってしまいそうになることもありますが、妊婦さんにも受診が難しい理由があります。頑張って病院に来られたのに、医療従事者から責められていると感じてしまうと、その後、信頼関係を築くのも難しくなってしまうことがあります。なので、まずは話しやすいような雰囲気を大事にして、ご本人のお話をよく聞くようにしています。

また、パートナーからのDVにも注意を払っています。未受診の原因として経済的な問題や、学生で親に相談できなかったなどの理由も多いですが、パートナーからDVを受けていて、受診させてもらえない方もいらっしゃいます。妊婦健診に来ても、医療従事者に余計なことを言わないようにパートナーの方が同行して、見張っているような場合もあります。そのため、少しでもおかしいと感じた場合には、妊婦さんに個別でお話を聞くようにしています。妊婦さんがパートナーからDVを受けている場合、そのパートナーは子どもにも暴力を振るう可能性があります。お母さんだけでなくお子さんも守ってあげないといけませんので、場合によっては行政や児童相談所と連携し、継続的なサポートができるようにしています。

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出産を終えられた方に対しては、どのような関わりをされているのでしょうか

産科では妊産婦さんと接する機会は出産前~出産後数日の間と、産後1か月健診くらいですので、できることは限られてしまいます。例えば、妊産婦さんのなかには、お子さんに何らかの病気が見つかった場合など、自分が想像していた状況と異なることに対し、精神的に落ち込んでしまう方もいらっしゃいます。具体的に言うと、何らかの理由で早産になり、お子さんがNICU(新生児集中治療室)に入院した場合に、母子同室をしている他の産婦さんと比較してしまい、辛いと感じてしまうことなどがあります。当院ではNICUと産科病棟が同じフロアにあるので、親御さんがNICUに面会に来た時には、「大きくなりましたね」、「元気そうですね」と声を掛けて、お変わりがないか伺うようにしています。少しでも様子が変だと感じた時には、必要に応じてサポートが受けられるように、NICUのスタッフに共有し、場合によっては行政の支援などに繋ぐこともあります。

妊産婦さんと関わることが出来る期間は限られていますので、その期間に妊産婦さんのお悩みに気づき、上手く周りに繋いでいくというのが、産科医としてできることだと考えています。

産婦人科医として妊産婦さんに関わる中で、どのような時にやりがいを感じますか

妊娠や出産というのは必ずしも幸せなことばかりではありません。妊娠中に急にお腹の中で赤ちゃんが亡くなったり、生後間もなく赤ちゃんが亡くなったりすることもあります。そのようなご経験をされた妊産婦さんには、常にどのように寄り添えばよいのか考えながら関わるようにしていますが、やはり辛い思い出がある病院には行きたくないし、医師にも会いたくないと感じる方もいらっしゃると思います。それでも、次に妊娠した時に当院を受診してくれると嬉しく思いますし、元気な赤ちゃんを産んで退院してくれると本当に嬉しく、やりがいを感じます。

今後の展望について教えてください

政府は、妊娠から子育てまで切れ目のない支援をして、少子化を解消し、虐待を予防しようという政策を掲げています。切れ目のない支援をするためには、やはりスタートが大事になりますが、そこで関わる事ができるのが産婦人科医です。切れ目のない支援のために、良いスタートを切ることができるよう、今後も妊産婦さんのサポートに取り組んでいきたいと考えています。

経済的・社会的な問題は周りの人に話しづらく、身近にいても気づいてあげることは難しいです。そのため、妊婦さんの方から相談に来てもらえるよう、人に頼ることを覚えてもらい、人に頼ることができるという認識を持ってもらうことが大切になります。そのためには命を大切に思い、何かあったら誰かに相談しようと思えるような人間教育も重要であると考えています。クリニックで外勤をしている時には、お子さんを連れて受診される妊婦さんもいらっしゃいますので、時間があるときには、お子さんにエコをー体験していただき、心臓の音を一緒に聞き、「上手だね、これは心臓の音だよ」と声を掛けるようにしています。このような些細なことでも、命に触れることで、命は大切だと思ってもらい、生きるとはどういうことなのか教えてあげられたらいいなと思っています。

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編集後記

水主川 純先生は、穏やかな笑顔で取材に応じてくださいました。未受診の妊婦さんや、社会的・経済的に問題を抱える妊産婦さんに伝えたいことについて伺うと、「まずは、何でも良いから相談しに来てください!」と話されていました。妊産婦さんだけでなく、お知り合いにいる妊産婦さんが何か悩んでいる様子があれば、ぜひ、保健センターや病院などで相談できる場があることを教えてあげたいと思いました。

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勤務先医療機関

住所:東京都新宿区河田町8-1
電話番号:03-3353-8111