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小早川 信一郎 先生

白内障の名医
日本医科大学武蔵小杉病院
眼科 部長、病院教授
専門
眼科一般、角膜、白内障、眼感染症
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2019年12月18日

臨床実績


年間白内障手術数
***

専門医資格
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学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
-時間程度

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小早川 信一郎先生のインタビュー

公開日:2020年01月10日
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黎明期を知る眼科医に聞く、白内障手術の変遷

医師を志し、眼科の道を進まれたきっかけを教えてください

眼科の開業医をしていた父の影響が大きいと思います。子どもの頃からよく父の医院に遊びに行っていたので、眼科には親しみがありましたし、父の働く姿を見て自分も眼科医になりたいと思うようになりました。
東邦大学の医学部に進学し、卒業後は同大学の大学院に進学しました。当時は現在のような卒業後に複数の診療科で学ぶ初期研修の仕組みはなく、医学部卒業後は医局に入るか大学院に進学するのが一般的でした。しかし、大学院進学とはいえ、当時は臨床と研究の境目が曖昧だったので、主に臨床で患者さんの診療をしていました。

先生が医師になられた頃と現在では、眼科の治療は変わりましたか

私が医学部を卒業したのは1988年で、卒業は昭和、翌年から平成という時代の変わり目でした。ちょうどその頃は白内障手術が劇的に変化した時期でもありました。旧来の白内障手術では強角膜を大きく切開して水晶体を押し出す計画的嚢外摘出術という手法が取られていました。年号が平成に変わる前後に切開を小さくして超音波で水晶体を砕いて吸引する超音波水晶体乳化吸引術という方法が広く行われるようになりました。また、水晶体の摘出後、代用の人工水晶体である眼内レンズが市民権を得たのもこの時期となります。これにより白内障治療だけでなく、眼科治療そのものが大きく前進しました。
眼科の外科的治療が変化する時代のスタートラインでしたので、学会では新しい手術法が次々と発表されていました。その様な時代背景もあり、入局から10年間は臨床が面白く、かなり比重を置いていました。

大学院修了後はどのようなご経験を積まれたのでしょうか

大学院修了後は市中病院に出向しました。1994年、大森赤十字病院に異動し、内眼手術、硝子体手術や白内障手術、緑内障手術を研鑽しました。しかし、大学院生の頃、臨床が主体となったため、研究を中途半端にしてしまったこともあり、もう一度基礎研究をしたいと考えるようになりました。ちょうどその頃、大学病院に戻るという話も出てきて、戻るからには留学をという思いもあり、準備を始めました。そして、2003年に8年間勤務した大森赤十字病院を退職し、同年4月から約2年、アメリカのオクラハマ及びボストンに留学しました。留学先では腸球菌に関する研究を行っていました。

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なぜ眼科医の先生が腸球菌の研究をされていたのでしょうか

当時、白内障手術件数の増加に伴い、術後合併症の一つである眼内炎も増加していました。すでに白内障の手術術式は完成しつつあったため、一番の課題は術後経過も含め、手術を安全に終わらせるということでした。術後合併症として起こる眼内炎の原因として多いのは、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、腸球菌と遅発性のアクネ菌であり、中でも重症化しやすいのは黄色ブドウ球菌(MRSA)と腸球菌です。術後合併症を予防するための抗菌薬投与など様々な研究をしましたが、留学中は主に腸球菌の病原性について研究を行いました。

現在は主にどのような疾患を専門にされていますか

白内障手術の中でも特に難症例の手術を専門にしています。また、手術後に眼内レンズがずれてしまった、あるいは眼内レンズが入っていない患者さんに対して眼内レンズを入れる二次挿入術なども行っています。眼内レンズ二次挿入術では、一手法として眼内レンズ支持部を強膜内に固定する強膜内固定法という方法が注目されていますが、東邦大学に所属していた頃からこの方法に関する研究を行っています。
また、比較的稀な疾患ですが、生まれつき虹彩(瞳孔の大きさを調整して眼の中に入る光量を調節する部位、カメラでは絞りに相当)がない無虹彩症の患者さんや外傷により虹彩を欠損した患者さんに対する人工虹彩の治療も行っています。

白内障についてもう少し詳しくお聞かせください

白内障とは、加齢などが原因で眼の中にある水晶体が濁る病気です。視力や見え方の質の低下など視機能に影響が出た白内障では治療が必要となります。加齢以外にも眼の怪我やアトピー性皮膚炎などの影響から若くして白内障になることもあります。
白内障の手術では濁った水晶体を取り出して、水晶体の代わりに眼内レンズを挿入します。眼内レンズにはピントが一か所にしか合わない単焦点レンズと遠近両用の多焦点タイプのレンズがあります。単焦点レンズの場合、遠くに焦点を合わせますと若い方では著しく近くが見えなくなってしまい、一気に老眼となります。そういった場合、遠近両用の多焦点タイプの眼内レンズを使用して少しでも術後の不便を改善するよう、手術の影響を抑えるようにしています。白内障手術は全国で年間約140万件行われていますが、その中で多焦点眼内レンズは約2万件で使用されています。

白内障手術を受ける場合はどのような流れになるのでしょうか

白内障手術は基本的に日帰り手術となります。当院を受診された日に一通りの検査を行い、手術日を決めます。また、短時間の白内障手術とはいえ手術ですから、術前にもう一度受診していただき術後の説明などのオリエンテーションを行います。手術時間は状況により異なりますが、手術室に入室してから退室までおおよそ15~20分程度となることが多いです。麻酔は点眼による麻酔を行いますので注射は行いません。術後、特に問題がなければ1時間半程度お休みしていただき、帰っていただきます。当院では年間900~1,000件程度の白内障手術を行っています。

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先生のもとを受診されている患者さんについて教えてください

大学病院という特性上、地域の先生からご紹介いただくことが多く、当院が位置する武蔵小杉を中心に東急線やJR南武線沿いの方が多く来られています。白内障に関してはやはり60代後半~80代前半の方が多いですが、20~30代とお若い方から90代の方まで幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。
また、当院は先進医療である多焦点眼内レンズの認定施設であり、他院の先生から多焦点眼内レンズの適応が見込まれる患者さんをご紹介いただくことも多いです。

診察や手術に際して心掛けていることはありますか

白内障手術では、患者さんのライフスタイルをよく把握して、それに適したレンズを入れることが重要です。具体的には、家の中にいることが多いご高齢の方と、職業運転手の方では目の使い方が根本的に異なります。多焦点眼内レンズは遠近両用というメリットがある一方で、暗所では光が散乱したり長く伸びて眩しく見えたりするハロー・グレアといった現象が生じることもあります。夜間はハレーションを起こしたように眩しく見えることがあるので、タクシー運転手の方などでは、多焦点眼内レンズの使用は慎重にならなければなりません。このように、患者さんのニーズや主に何を見ているのかを短い診察時間の中で把握し、その患者さんに合ったレンズを選択するように心掛けています。

間違えてはならないのは、普段近くを見ることが多いからといって、近くに度数を合わせてしまわないことです。眼内レンズと人間の目は見え方が異なります。単焦点のレンズはピントが合っているところしかはっきり見えないので、ピントが合う距離が近過ぎると、遠くをみた時のぼやけが強くなってしまうことがあります。
そのため、正視や遠視の患者さんであまり近くにピントを合わせてしまうと、かえって手術後に見えにくさを感じてしまうことがあります。通常は正視からわずかな近視気味に合わせるのが一般的です。手元を見る時は老眼鏡を使用することをおすすめします。

高齢の方でも多焦点眼内レンズは使用出来るのでしょうか

多焦点レンズの場合は、ニューロアダプテーションという脳の順応も必要となります。眼に入ってきた情報は脳で処理しているため、眼の見え方だけでなく脳が見え方の変化に慣れることが非常に重要です。若い方は順応が良いのですが、ご高齢、80歳以上の方では順応が悪い方が見受けられます。さらに、加齢に伴い、眼から入ってきた光の像が結ぶ網膜の感度も落ちてきます。眼の老化です。順応の悪い方や眼が老化している方に対して、光を遠方、中間、近方に振り分ける多焦点レンズを入れた場合、はっきり見えないと強く訴えられる場合があります。個人差が大きいため、年齢で分けるというのは非常に難しいのですが、75才以上の方に関しては単焦点レンズを第一におすすめしています。

最後に患者さんへのメッセージをお願いいたします

日本医科大学武蔵小杉病院の眼科は、大学病院として幅広い疾患に対応できるよう準備しております。白内障手術を主として硝子体手術、緑内障手術、眼瞼下垂の手術等を行っております。眼瞼下垂については専門にしている常勤医師が一名おります。当院はこの病気しか診ないといったスタンスではありませんので、お困りのことがあればなんなりとご相談ください。

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日本医科大学武蔵小杉病院の写真

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勤務先医療機関

住所:神奈川県川崎市中原区小杉町1丁目396
電話番号: 044-733-5181