乳癌薬物療法には化学療法とホルモン療法のほかに、分子標的療法という新しい治療法もあります。化学療法に用いる抗がん剤は正常な細胞にもダメージを与えてしまいますが、分子標的療法は特定の分子に作用する分子標的治療薬を使う治療です。乳癌薬物療法は乳癌の手術前と手術後に分けられますが、術前の薬物療法では腫瘍の縮小を目指します。また、術後の薬物療法は放射線療法を組み合わせ、再発予防を含めて癌を根絶するのが目的です。乳癌薬物療法は自分に合った薬物の選択が重要になるため、名医に診てもらうことをお勧めします。
乳腺科の医師は、乳癌をはじめとする乳房の疾患を診ます。乳腺科を主な診療科とする医師は全国で約1,500名、日本乳癌学会が認定する乳腺専門医は約1,100名です。乳腺専門医には、外科医、内科医、放射線科医などが含まれ、それぞれ手術、薬物療法、放射線療法などを担当しています。乳癌の治療は、病気の進行度によって治療の選択が異なってくるため、自分に適した治療を行える医師を選ぶ必要があります。クリンタルは、乳腺科の専門医から名医を厳選し、手術、癌薬物療法、放射線療法が得意な医師をそれぞれ掲載しています。