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渡野邉 郁雄 先生

鼠径ヘルニアの名医
専門
一般外科、消化器外科、肝胆膵外科
掲載開始日:2019年05月20日
最終更新日:2019年08月20日

臨床実績


年間鼠経ヘルニア手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待期期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
1~2時間程度

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渡野邉 郁雄先生のインタビュー

公開日:2019年08月16日
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鼠径ヘルニアという同じ病名でも、背景は患者さんによって違う。経過を大切に手術に臨む

渡野邉先生が医師を志した背景について教えてください

高校生の頃、将来はパイロットになりたいと思っていました。どうやったらパイロットになれるのだろうと思い、九州まで行き航空大学校に通う大学生に尋ねて回りました。話を伺うなかで、パイロットになるには当時、身長や視力に制限があることがわかり、自分では基準を満たせないと思い諦めました。

将来をどうしようかと考えていたのですが、幼少の頃からパイロット以外に生物にも興味があり、家にあった顕微鏡を使って生物の細胞を観察することが好きでしたし、当時『ブラックジャック』に憧れを持っていたこともあって、医師を志そうと順天堂大学医学部に進学しました。

現在は消化器外科の中でも鼠径ヘルニアを多く治療なさっていますが、これまでどのようなご経験をされてきたのでしょうか?

医学部に進学してからは、組織を観察して診断をつけていくことに魅力を感じ、病理学を専門にしたいと思っていました。卒業を控えた頃、病理医をしている先輩に進路相談をしたところ、「卒業後すぐに病理医を目指してもいいが、臨床を経験することで見えてくるものもある」と教えていただき、まずは臨床を学ぼうと思い、病理学の次に興味のあった外科の医局に入り研修を行いました。そうして、外科研修で様々なことを経験していくうちに、外科の奥深さにも気付き、もともと興味を持つとのめり込みやすい性格ということもあり、そのまま消化器外科を専門とすることに決めました。

消化器外科を専門としてからは特に胆肝膵を中心に勉強し、悪性腫瘍はもちろんのこと、生体肝移植など、幅広く経験を積みました。そして、消化器外科として経験を積む中で、いわゆる脱腸と呼ばれる鼠径ヘルニアの手術方法が医師によって違うことに気づきました。例えば同じ“McVay法”という術式でも、医師によって一部手技が異なるのです。これは鼠径ヘルニアの手術で特徴的なことであり、他の疾患の術式ではあまり見られないかと思います。何故、鼠径ヘルニアの手術では、同じ名称の術式でも医師によって手技に一部修正が加えられるのか、とても不思議に思い、それらの術式の原型を調べ研究しているうちに、気がつけば鼠径ヘルニアにのめり込んでいました。

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貴院で行う鼠径ヘルニアの診療の特徴や大切にされていることはどのようなところでしょうか?

私は現在、当院で様々な消化器疾患の診療に携わっていますが、ヘルニア外来も行なっています。当院で鼠径ヘルニアの手術を受けられる患者さんは70歳〜80歳の方が多いですが、中には90代の方もいらっしゃいます。当院はヘルニア外来を行なっていることから、様々な医療機関からご紹介という形で受診される方も多く、鼠径ヘルニアの再発手術を多く行っていることも特徴かと思います。一般的に、再発手術は通常の手術より高度な技術が要求されますし、中には手術時間が初回手術の3倍となることもありますが取り組んでいます。

そもそも鼠径ヘルニアは脱腸とも言われ、お腹の筋肉の弱ったところから、腸などが飛び出した状態です。足の付け根の膨らみが気になるといった整容面でのお悩みでいらっしゃる場合もございますし、痛みが気になるとおっしゃられる方もいらっしゃいます。鼠径ヘルニアで飛び出した腸は手術によってしか元に戻せませんが、手術を行うということは少なからずリスクもあります。鼠径ヘルニアの手術というと、医療用のメッシュを体内に入れ、脱腸の原因となっている穴を塞ぐ容易な手術と思われがちですが、中には10年後20年後に癒着を起こして膿が溜まり腹膜炎に至るなど、命に関わるような合併症が起きることもあります。

状態によっては手術を行わず経過観察でも良い場合もありますし、診療に際しては必ず手術の必要性から説明し、どういう希望があって治したいのか伺うことを大切にしています。

また、ひとくちに鼠径ヘルニアといっても、急に鼠径ヘルニアになってしまった場合や、慢性的な変化によって鼠径ヘルニアを生じた場合など、患者さんによって鼠径ヘルニアに至る過程は異なります。背景をきちんと鑑みて適切な治療方法を選択しないと、術後の痛みや再発にも影響してしまいます。

当院では多くの場合、2泊3日で鼠径ヘルニアの手術を行います。退院直後は手術による痛みもありますが、1週間後に外来にお越しいただいたときには、患者さんの表情から手術をして良かったか、辛かったのかが伝わってきます。手術をした後の患者さんの変化もとても大切にしています。

2019年に日本ヘルニア学会で貴院での治療成績を発表されたと伺いました。どのような内容か教えていただけますか?

私は2013年6月に当院に赴任してから、これまで総数で500件以上手術をしてきたのですが、当院で鼠径ヘルニアの手術を受けられた患者さんがその後どのような経過を辿ったか、日々の診療を合間に半年以上かけて追跡調査を行い、日本ヘルニア学会で発表しました。例えばがんの診療では、主治医の経過観察もありますし、再発が疑われた際に患者さんは同じ医療機関にかかるので、術後の経過というのはよくわかります。しかし、鼠径ヘルニアの場合、手術をして症状が改善すれば経過観察を終了することもありますし、再発した場合に患者さんが別の医療機関を受診することも多くあります。そのため、実は治療後の患者さんの状態を把握することは難しいのです。

調査を行なった患者さんの中には、残念ながらご連絡が繋がらなかった方もいらっしゃいましたので、実際に追跡調査ができたのは全体の80%くらいでしたが、この中で鼠径ヘルニアが再発した患者さんは1名だけだとわかりました。もちろん、その方は当院で治療をさせていただきましたが、調査が可能であった患者さんに関してはほとんど再発がなかったことは幸いでした。
今回追跡調査は大変でしたが、結果を示せたことは良かったと思っています

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これまで様々なご経験をされたかと存じますが、印象に残っておられることはどのようなことでしょうか?

日頃よかったと心から思うことは、高齢の患者さんなどで急に鼠径ヘルニアを起こして、外出することができなかった患者さんが手術によって、また元通りに外出できるようになり生活の質が改善されたということや、患者さんから治療して良かっと言っていただけると私としても救われます。感謝をされるというのは本当に嬉しいですし、印象に残っています。

しかし、悔しい想いをして印象に残っていることもあります。消化器外科の中でも膵臓癌は治療成績が悪く、昔は良い薬剤もあまりありませんでした。そのため、手術しかないという状況で、がんが進行してしまうと医学の力ではどうにもならないこともあります。治療をしても、その後の経過が芳しくないというのは、本当に悔しく感じます。残念ながら亡くなってしまった患者さんのことは、絶対に忘れてはいけないと思っていますし、今でも自分のデスクに名前を貼って忘れないようにしています。

消化器外科医として様々な経験をしてきましたが、今自分にできることは、目の前の患者さんに精一杯、最善の力を注ぐことですので、日々尽力しています。

今後の展望について教えてください

現在“ヘルニア外来”を担っていることもあり、鼠径ヘルニアを疑われてご紹介や受診される患者さんが多くいらっしゃいますが、そう言った方の中には鼠径ヘルニアではなく、皮下腫瘤や特殊な水腫、リンパ腺が腫れているという場合もあります。医療従事者の中でも、鼠径ヘルニアは診断や手術が比較的容易だと思われる方もいらっしゃいますが、そうではない場合もありますし、手術も奥が深いです。私としても目の前の患者さんにあった治療が行えるよう精進していきたいと思いますが、世の医療従事者の方にも鼠径ヘルニアの奥深さを広く理解していただき、適切な診断や治療が普及するとよいと願っています。

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編集後記

順天堂大学医学部附属練馬病院では日々様々な手術が行われており、消化器外科の手術の枠は悪性腫瘍などで埋まってしまうことも少なからずあるそうです。そんな中、渡野邉先生は待機されておられる鼠径ヘルニアの患者さんの手術枠を確保するために、ご自身で毎週麻酔科に足を運び、空きが出た手術枠はないかご相談されているそうです。そんな患者さん想いで、多忙な先生ですが、お時間が出来た時には趣味の乗馬や写真などで気分転換されているようです。鼠径ヘルニアの奥深さを知り、治療に精通している先生ですので、治療でお悩みの場合にはご相談しやすいかと存じます。

順天堂大学医学部附属練馬病院の写真

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勤務先医療機関

住所:東京都練馬区高野台3丁目1-10
電話番号:03-5923-3111