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長谷 聡一郎 先生

腹部大動脈瘤(ステントグラフト)の名医
川崎幸病院
大動脈外科副部長
専門
大動脈瘤
掲載開始日:2017年04月07日
最終更新日:2021年09月21日

臨床実績


年間腹部大動脈瘤ステント手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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長谷 聡一郎先生のインタビュー

公開日:2017年06月20日
IVR専門家として国内唯一の大動脈治療専門施設を支えるステントグラフト治療の名医

長谷先生が心臓血管外科の道に進まれた経緯を教えてください

私の場合,最初から心臓血管外科の門を叩いたわけではないので経緯は少々特殊だと思います。川崎幸病院に着任するまでは放射線科医師として画像診断とIVRを専門領域としていました。

「IVR」とは聞き慣れない言葉かもしれませんが,「Interventional Radiology=インターベンショナルラジオロジー」の略で,日本語では「画像下治療」と訳されています.メスで体表を切開し術野を展開しながら切除や吻合を行う従来の外科手術とは異なり,X線や超音波といった画像診断装置を介して針やカテーテルを誘導し病巣にアプローチする治療方法です。

川崎幸病院でも当初は放射線IVR科に所属し,数あるIVR手技の1つとしてステントグラフト治療に携わっていましたが,当院大動脈センター長である山本晋先生から“人工血管部門とステントグラフト部門がそれぞれの領域で高い水準を追求し,かつお互いが補完し合うことのできるチームを作りたい。これまで培ってきたIVRの技術、経験を生かして心臓血管外科に参入してもらえないか?”と申し出があり,光栄かつやりがいのある提案と考えて参画しました。

大動脈瘤のステントグラフト治療を受ける際に、患者さんが医療機関を選ぶためにはどんなことを知っておくとよいのでしょうか

どんな手術でもよくいわれることですが,その医療機関における手術件数が参考になると思います.大動脈疾患の手術は人工血管置換術,ステントグラフト治療の2つの方法があり,その適応には重複があります。これら2つの手術件数の割合にも着目してみて下さい。

どちらの治療もできます、と宣言している医療機関でも、実際の手術件数を見てみると、ステントグラフトばかりというところ,あるいは人工血管置換術ばかりでステントグラフト治療はほとんどやっていない、というところもあったりします。患者さんの状況に応じてベストな治療法を選択できる医療機関かどうかということは患者さんにとっては大事だと思います。

もう1つは診療体制だと思います。どんなに優秀な医師をたくさん揃えても,それを支えるスタッフがいなければ診療はできません。“○○時以降は××がいなくなりますので”,“今日は日曜なので△△が手薄で”といった理由で患者さんを受け入れることができないということであれば,急速に病態の変化をきたすことの多い大動脈疾患の診療は制限せざるをえなくなりますし,急性期の大動脈疾患の診療は放棄せざるをえません。

当大動脈センターのように手術とステントグラフトの両方で高い技術を有し,かつ昼夜を問わずそれを支えるコメディカルによって形成されたチーム医療を行っている大動脈専門施設でない場合には,恒常的に大動脈疾患の患者さんを受け入れることはなかなか難しいことだと思います。

長谷先生にとって名医とはどんな医師ですか

医師になるまでは多分に洩れず“誰にもできない難しい手術ができる医師こそ名医だ”と考えていましたし,今でも非凡な才能・技術を持った医師に対して畏怖の念や憧憬はあります。ただ難しい治療方法は患者さんの体に負担がかかっていることが多く,長期にわたって術後経過を見ていくと合併症や再発を少なからず経験してきました。

ですから最近は“できるだけ多くの患者さんに対して,難しい治療方法を選択せず,シンプルな治療方法を選択することができる医師こそ名医ではないか? それならば自分にも目指すことができるし,治療成績でそれを証明していきたい。”と考えるようになりました。もちろん治療方法がシンプルでも,治療を受ける患者さんは千差万別ですので,合併症をゼロに近づけることは至難の技です。そのために日々研鑽を積み,努力し続けることができる環境に身を置くことができるということも重要な因子だと思います。

また患者さんの状況によってはステントグラフト治療のみでの治療完遂を検討するには難易度が高いけれども,人工血管チームや他科の協力で簡便かつ安全にできることもあります。他チームと有機的に連携することで患者さんにベストな医療を提供できる医師,これも自分が目指せる名医像ではないかと考えています。

大動脈瘤の患者さんに対してのメッセージをお願いします

大動脈瘤は破裂しない限り無症状ですが,破裂すると救命の難しい疾患です。破裂する前に治療をすれば命を落とす危険性を低く抑えることができますので,みつかったらすぐに医療機関を受診することをお勧めします。診療を受ける際,大きな病院であればどこでもよいというわけではなく,専門性が高い病院を選択することが非常に重要です。

川崎大動脈センターは日本唯一の大動脈治療専門施設として24時間365日大動脈瘤の患者さんを受け入れる環境が整っており,ステントグラフト,人工血管置換術のいずれの治療にも対応できる経験豊富な医師とスタッフが揃っています。大動脈瘤が見つかって,どこで診察を受けてよいかわからない場合は,ぜひ川崎大動脈センターに来てもらいたいですね。

川崎幸病院の写真

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勤務先医療機関

住所:神奈川県川崎市幸区大宮町31-27
電話番号:0445444611