腹部大動脈瘤は、お腹の部位にある大動脈が異常に太くなってしまう疾患です。無症状なことも多いのですが、太くなった動脈の拍動を感じたり、破裂した場合には死に至る危険があります。ステントグラフトは、太くなってしまった血管の部分に、血管の内側から、金属性の支えの入った人工血管を埋め込む治療法です。手術に比べて体への負担は少ないとされています。正確な位置に、瘤を破裂させることなく人口血管を設置するためには、高度な技術が必要です。腹部大動脈瘤のステントグラフト治療は、名医にお願いしたいですね。
心臓血管外科の医師は、狭心症、心筋梗塞、弁膜症といった心臓疾患や、胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤などの血管の疾患に対して、手術による治療を中心に行います。心臓血管外科を主な診療科とする医師は全国で約2900名、心臓血管外科専門医は約1900名です。心臓血管外科の手術は高度な技術を要するものが多く、また、ステント治療や低侵襲手術など新しい技術も出てきており、医師の技量により結果に差が出やすい分野のひとつです。クリンタルは、心臓血管外科の医師から名医を厳選して掲載しています。