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小野 賢二郎先生

認知症の名医
昭和大学病院
神経内科診療科長・教授
専門
認知症、Parkinson病、神経内科一般
掲載開始日:2016年05月19日
最終更新日:2017年01月30日

臨床実績


認知症外来患者数/月
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

小野 賢二郎先生のインタビュー

Header
変わりゆく昭和大学神経内科 認知症の夜明け

小野先生が神経内科、そしてアルツハイマー病を含む神経変性疾患をご専門にされたきっかけは何でしょうか

そもそもは脳における記憶に関する研究を行っていた父の影響が強いです。父が脳、特に記憶・情動といった領域を専門としていたために、自分にとってもその領域が身近であり、医学生時代から、金澤一郎先生(元国立精神・神経センター総長)、井原康夫先生(元同志社大学生命医科学部教授)といった、脳神経学分野の大家の先生方の講演を頻繁に聞きに行っていました。

そのような第一人者の先生方が記憶のメカニズムを徐々に解明していく中で、私は自然と、記憶が失われていくメカニズムの研究に興味を持ちました。それがそもそも認知症・アルツハイマー病を専門としようと思ったきっかけです。またパーキンソン病などもアルツハイマー病同様に、脳にタンパクが蓄積する病気であり、現在は広く神経変性疾患を専門としています。

しかし、基礎研究だけではなく、神経内科医としての臨床もバランスよく行うことを心がけています。

慎重すぎると言われてしまうかもしれませんが、私のような凡人が(笑)基礎研究に全ての時間を注ぎ込んでも、患者さんに対する成果という意味ではどこまで貢献できるかはわからないからです。基礎研究で一定の結果を残すためには、もちろん自分の努力や良き指導者(幸い私は恵まれておりましたが)も必要ですが、その上さらに、研究における偶然の産物、海外の研究の進捗、機器などの技術革新など、様々ないかんともしがたい要素がうまく絡み合う必要があります。一方で臨床は、がんばればがんばったほどすぐに患者さんに対して結果を出すことができる機会が多く、短期的には臨床で患者さんに貢献しながら、長期的な視点で研究を行っていくことに喜びや生きがいを感じます。

その原体験としては、次に続きます、金沢大学における経験があります。

金沢大学でのご経験はどのようなものだったのでしょうか

金沢大学では現在も神経内科教授でいらっしゃる山田正仁先生の下で勉強をさせていただきました。山田先生はアルツハイマー病を始めとする神経変性疾患をご専門とされており、私にとって非常によき指導者でした。 また、大学院生の時代は福井大学の内木宏延先生の下でアミロイド研究の基礎を学びました。

私が在籍した頃の金沢大学は医局員もまだまだ少ない時代で、日中は全員で診療や教育を行い、研究は診療後の夜に行う、研究の中でもまとまった時間の必要な下準備は土日に行うしかない、という正直かなり大変な時期でした(笑)。とても1人だけ研究だけに専念するなんてことは許されない。自分の性格的にも臨床や教育をしっかり行った後で研究をしないと集中できませんでした。そこで過ごした日々が、今の診療と研究を両方とも全力で行うスタイルの下地になっていると思います。

チームで働くことの重要性も学ぶことができました。金沢では、忙しすぎて、1人では臨床も研究もしっかりこなしていくことが難しいため、医局員同士お互いがお互いを支え合うことにより成り立っていました。また、後にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)に留学した際にも同様のことを実感しました。UCLAでは、少しだけ強引に尊敬する先生のラボのポジションを獲得しましたので、最初は給料もでず、実験ベンチもあたえられない状態から始まりました。なんとかして結果を残すために1年目は1日も休まずに研究に没頭しましたが(結果として、なんとか自分の実験ベンチは勝ち取りました(笑))、それが可能であったのも家族の理解・支えあってのことでした。そして、ボスであるDavid B. Teplow教授は、人種や言語を超えて人を評価するという姿勢があったことも幸いしました。そこから、あらゆる成果や仕事は、誰かのおかげで成り立っているという感謝の気持ちを強く意識するようになりました。

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アルツハイマー病の今後の展望はいかがでしょうか

アルツハイマー病の基礎・臨床研究が一昔前に比べて格段に進歩しており、今後は圧倒的に早期発見、早期介入が進んでいきます。その理由としてはいくつかありますが、まずは、早期発見が可能になってきたことがあります。これまでは、明らかな認知症の症状が出現してから患者さんがご家族につれられて受診されて、簡単な記憶のテストや頭部CTやMRI検査などを行い、アルツハイマー病の診断がつくことがほとんどでした。しかし、病態の解明がすすみ、今では認知症の症状がでる20年以上前から、アミロイドβタンパクやタウタンパクといったタンパク質が脳に蓄積し始めていることがわかりました。それらを検出するには、現在は、アミロイドPETや脳脊髄液の採取というような限られた方法しかないのですが、今後その検出がより容易になれば、かなり早期発見が進むと思われます。当院では、より詳細な神経心理検査を行ったり、アルツハイマー病で見られる脳血流の低下を、脳血流SPECTという方法を用いて検査することもあります。また、他大学の施設と共同して脳脊髄液中のバイオマーカー測定も行っております。

そして、2点目は、根本的な治療となる新薬の開発が進んでいることです。これまでの薬は神経の活動を賦活化するような薬がメインであくまで対症療法にとどまっていたのですが、今は先ほど述べたアミロイドβタンパクなどの病態に対する薬が開発されている段階で、アルツハイマー病の根本的治療薬となる可能性があります。そしてこれは以前の薬剤も同様なのですが、病気の早期の段階で薬を使用することで効果が得られやすいことがわかっています。すでに症状がはっきりとでているような段階ですと、薬の効果も限定的になってしまいますが、まだ認知症症状が軽微な軽度認知障害(MCI)の状態、もしくはそれ以前の段階で使用することで、より進行を遅らせやすいとも言われています(ただし、現段階ではMCIでの抗認知症薬の保険適応は認められておりません)。

病態の解明から早期発見の技術、および根本的治療薬の開発、と今アルツハイマー病は革命的な時代にさしかかっているところです。

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患者さんへのメッセージをお願いいたします

まず一番は、アルツハイマー病は早期発見が最も重要ということをご理解いただければと思っています。残念ながら認知症になってかなり症状が進んでから病院を受診される方が多いので、もっと早い段階で、もしかして認知症でしょうか?アルツハイマー病じゃないでしょうか?と気軽に相談していただければと思います。何か糖尿病や高血圧など別の病気でお近くのクリニックなどを受診された際にクリニックの先生方にご相談いただいてもいいと思います。近隣のクリニックとは連携を強化しておりまして、認知症が疑われる患者さんはなるべく昭和大学病院にご紹介いただけるようにしています。

またみなさん気になるポイントとしては、そもそもアルツハイマー病にならないようにするための予防法があると思いますが、私は運動をお勧めしています。30分程度の有酸素運動を週に2,3回行うことが、脳の血流を増加させ、認知症の予防効果を示すと考えられています。また、ワインなどに含まれるポリフェノールも予防効果があると考えられています。というとワインばかりを飲みすぎてしまう方がいらっしゃるので気をつけていただきたいのですが、しそやブドウ、緑茶にも成分としては含まれていますので、このあたりはあまりこだわりすぎず様々なものから摂取した方が良いでしょう。ワインやブドウジュースばかりを飲み、認知症予防のために、アルコール依存や糖尿病になってしまっても意味がありませんので。

また、レビー小体型認知症、血管性認知症などアルツハイマー病以外の認知症の可能性もありますので、当科ではアルツハイマー病以外の認知症の診断精度の向上にも努めております。

今後の昭和大学神経内科の方向性はいかがでしょうか

おかげさまで神経変性疾患においては、ある程度形になってきましたので、今後は脳神経領域の急性期疾患、特に脳血管障害にも力を入れていきたいと思っています。その皮切りとして、2017年4月より神経内科学部門に従来の神経内科とは別に脳神経内科(脳卒中科)を立ち上げ、当院の脳神経外科と連携しながら、緊急の脳血管障害の患者さんなどを積極的に受け入れていきます。それにより、地域の方にとってより安心できる病院となりつつ、新しい医局員にとっては変性疾患にとどまらず、神経内科の全ての疾患の経験が豊富にできる医局となれればと思っております。

また、医局を運営する立場になって、自分の今までの金沢大学、福井大学や米国での経験などを思い出しながら、お互いを支え合い高め合うチームワークや、感謝する気持ち、なにがなんでもやり遂げる諦めない文化、などを医局員と一緒になって作り上げているところです。

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昭和大学病院の写真

Hospital 1

小野 賢二郎先生の口コミ

オススメ度
5.0
医師の対応
受付・看護師の対応
施設の清潔度
予約方法
外来の待ち時間
手術までの待機時間
予約から初診までの期間 平均 - 週間
外来での待ち時間 平均 -
手術までの待機時間 平均 - 週間
Sozai sex 1
30代 男性 回答日:2017/02/21
良い点

病気に対するす不安や治療に対する疑問点がある方は、そのほとんどを解決していただけるので非常におすすめです。

良い点

病気に対して懇切丁寧に説明していただき、疑問点に対してもわかりやすく答えていただけるため、非常に安心感がある。

不満点

教授ですのではじめは少し緊張してします。しかし、やさしい口調と丁寧な対応ですぐに緊張がほぐれました。

良い点

各出入口ごとにアルコール消毒等が完備されており、感染症に対する意識が非常に高いと感じました。

不満点

施設の増築工事のため、工事業者の出入りがあり、部分的に狭くなっている箇所がある。

勤務先医療機関

住所:東京都品川区旗の台1丁目5−8
電話番号:03-3784-8000
※掲載情報は独自の調査・分析により収集しており、最新かつ正確な情報になるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。
掲載されている医師は全て有数の名医であることと、各スコアはあくまでも医師詳細データをわかりやすくするための目安であり、1-5に明らかな優劣があるわけではないことをご理解ください。
実際に受診を検討される場合には、直接医療機関にもお電話で問い合わせいただくことを推奨いたします。