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佐々木 結花先生

結核/非結核性抗酸菌症の名医
結核予防会複十字病院
呼吸器センター長(内科)
専門
呼吸器内科(特に結核、非結核性抗酸菌症)
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2017年03月18日

臨床実績


年間非結核性抗酸菌症入院患者数(病院全体)
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

佐々木 結花先生のインタビュー

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チームで連携し、非結核性抗酸菌症の最適な治療を提案する呼吸器内科の名医

先生が呼吸器内科医となられて、結核や非結核性抗酸菌症をご専門とされたきっかけは何でしょうか?

呼吸器を選んだ理由は、肺という臓器は、人が生まれてから死ぬまでずっと生命活動を維持するために休むことなく働き続けている臓器の一つであり、そのような「肺」に興味をもったことです。医学生の最後のころ、私は呼吸器の病理医になろうと思ったのですが、呼吸器病理の講座におられた先輩に相談し、臨床の経験を最初に積むのがよいかと思うようになり、今もそのまま臨床の世界にいます。病理医は今かなり不足しているので、たまにこの話をすると病理の先生には「なんで病理医にならなかったの!」と言われたりします(笑)。

結核や非結核性抗酸菌症に出会った時のことは、今も鮮明に覚えています。20数年前の後期研修開始日に、初めて自分一人で主治医となった患者さんが4名おられました。2人が肺癌、もう2人が結核の患者さんでした。結核の患者さんの一人は多剤耐性結核患者さんで、前主治医から有効な治療はないと引き継がれました。これは大学病院での研修を終わったばかりの3年目の医師には衝撃でした。翌週、その病院で非結核性抗酸菌症の患者さんの主治医にもなったわけですが、その時に「非結核性抗酸菌症」を知らず、慌てて勉強してみると有効な治療法がないとあり、再び強い衝撃を受けました。

結核や非結核性抗酸菌症がどういう病気なのかは、知らない方も多いと思いますので簡単に教えていただけますでしょうか。

まず結核と非結核性抗酸菌症は異なる病気としてはっきり区別して理解していただく必要があります。

結核は、空気感染で人から人への感染する病気です。感染しても全員が発病しないこと、感染してから数か月後に発病する場合と、しばらく休眠し潜伏してから発病することがあること、その場合、加齢や何らかの病気の治療で免疫が低下せざるをえない状況になった時に発病する可能性があること、が、特徴です。治療法は世界で共通して定められていること、など、明らかとなっています。現在は10万人あたり15人程度の発症と減少しており、長期にわたる国の対策や、医療者に対する地道な啓発活動が、発症率の低下に繋がったと考えています。大変素晴らしいことです。

一方で、非結核性抗酸菌症については、まだまだわからないことが多いという状況です。人から人には感染しないということが定説です。非結核性抗酸菌症事態への研究は、近年遺伝子の研究が進むにつれ次々といくつかの事実が判明してきましたが、予防や治療については、今でも研究の進みは遅いです。最近、患者数が増えているとよく言われています。非結核性抗酸菌症と診断できなかった患者さんがこの病気が知られることによって、早期診断がされるようになったこと、もありますが、実際に患者さんは増えています。

非結核性抗酸菌は現在わかっているだけで170種類以上あると言われているのですが、その170種類の菌の「生き方」は不明なことだらけです。いつどのように人の体内に入って、どう発病するのか明確にはわかっていませんし、除菌することもできない。確実に効く薬剤が開発されておらず、100%有効であるという治療法も決まっていない状況です。当院でも行われていますが、薬剤と併せ手術での治療が選択肢の一つとして研究されています。

複十字病院の呼吸器内科として、これらの病気にどのように向かい合っているのでしょうか

複十字病院では、呼吸器疾患の多くの分野について、呼吸器内科・呼吸器外科・放射線診断科・リハビリテーション科・栄養指導といった全ての要素を組み合わせて治療に当たっています。非常に仲良く連携してやっています。

特に非結核性抗酸菌症については、呼吸器内科・呼吸器外科・リハビリテーション科が連携して診療にあたっています。非結核性抗酸菌症専門外来は3人で行っており、積極的に診療をしていますが、一方で、わからないことはわからないと、正しい情報を患者さんにお伝えすることが重要だと思っています。時折、複十字病院に来れば何か特別な治療が受けられて完治するのでは、と考えられて受診される患者さんもおられ、がっかりさせてしまいます。治療法を含め、まだ研究中の不明な点が多い疾患であることは事実ですので、それを真摯にお伝えしています。また、もともとの主治医の先生と協力をして診療していくことが原則とお伝えしています。例えば非結核性抗酸菌症の患者さんで薬剤アレルギーをお持ちの患者さんに対しては、減感作療法(アレルギーの治療の一つで、アレルゲン物質を計画的に少量ずつ体内に取り入れることでアレルギー反応を減少させていく治療法)をいくつかの方法で試みることを提案してみたりもしています。

結核も非結核性抗酸菌症も呼吸筋力が低下すると、喀痰の排泄ができなくなり悪化してしまうこと、活動的な生活を維持していただくため、患者さんにはリハビリテーションの重要性をお伝えしています。

非結核性抗酸菌症の治療のポイントをさらに教えてください

薬の服用を治療期間中にきちんと飲み続けることが最も重要です。薬剤を飲んだり飲まなかったりしてしまうと、菌が薬剤耐性を持ってしまう可能性があります。もし治療がつらい、負担が大きくて続けられないという場合には相談していただいて、治療を止める時の問題点を整理し、お伝えし、ご納得いただければ、治療を中止することも選択肢の一つとなります。そのような相談ができるよう、患者さんとの信頼関係を築くことが極めて重要だと考えています。

もう一つは、他人の治療を真似しないということです。非結核性抗酸菌症は菌だけでも170種類、患者さんの年齢も違えば、症状も違う、アレルギーの有無や既往症の有無も異なります。ネットなどである患者さんの治療に関する情報を見て、その人の症状が良くなったからと、主治医に相談せずそこに書かれた治療法を真似してしまう方がいらっしゃいますが、これは良くない場合もあります。治りたいという一心でやったことが、むしろ身体に負担をかける場合もあります。

その方の状態に応じた最適な治療ができるように考えていますので、ご自身の主治医を信頼していただきたいです。また、複十字病院の看護師は患者さんの悩みや生活上の注意をよく理解をしていますので、私たち医師も看護師の助言に助けられることが少なくありません。

最後に患者さんへのメッセージをお願いします

結核の患者さんに向けてですが、結核と診断を受けた時に、隔離されるということや旧い時代の印象から、精神的負担を強く感じておられる方もおいでになると思います。治療後は病気のことをずっと引きずらず、自分の年齢にあわせた健康管理をしながら人生を楽しんでいただきたいです。
非結核性抗酸菌症の患者さんに向けてです。病気自体の解明がこれから進んでいくと期待されていますが、現状不明なことが多い状況に、私たち医師自身ももどかしく思っています。患者さんにも正しい知識を身につけていただき、風邪をひかない、閉じこもらない、今の生活を充実させようとしていただきたいと思います。現在の体力を維持し、新しい薬剤が開発された時に治療を積極的に受けられるよう、一緒に頑張りましょう。

結核予防会複十字病院の写真

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電話番号:042-491-4111
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