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※実際に受診を検討される場合には、直接医療機関にもお電話で問い合わせいただくことを推奨いたします。
1991年に京都府立医科大学を卒業後、信州大学の医局に入局し、18年間は関連病院に勤務していました。2008年に東京に来て、東京西徳洲会病院で6年勤務した後、縁あって岩井グループにお世話になることになりました。1995年からは脊椎手術を専門領域として経験を積んできました。1997年からは内視鏡での脊椎手術を開始したので、今年で20年ですね。
一番のきっかけはロールモデルとする先生が見つかったからですね。長野県で働いていた時に出会った、依田窪病院の三澤弘道先生(現在は病院長)が私のロールモデルとしている名医で、三澤先生のようになりたいという思いを常に持っています。
脊椎手術、というとまだまだ不安を持たれる患者さんが多いような気がします。脊椎手術で失敗すると、手足のしびれが残ったり、痛みが残ったり、一生車椅子の生活になってしまうのでは、などの悪いイメージを持たれているかと思うのですが、近年の脊椎手術は他の手術に比べてこういった後遺症リスクが特段大きいわけではありません。診断や治療の技術の進歩によって、多くのリスクは手術前に予見できるようになっています。
30年〜40年ほど前は、脊椎手術の診断や治療の精度も今と比べて低かったため、後遺症の残ってしまう患者さんも今より多くいらっしゃいました。こういったイメージを今の患者さんでも持たれている方で、何がなんでも手術はしない、と仰る方もたまにおられます。ですが、いたずらに大きな不安感を感じるのではなく、医師からお伝えする「手術をしたほうが良い理由」「手術のメリット」「手術である以上必ず存在するリスク」をなど冷静に聞いて、判断をしていただければと思います。
一つはやはり手技の正確性でしょうか。外科系の診療科はおおむね同様のことがいえますが、経験症例数が非常に大事になってきます。多くの患者さんの話を聞き、症状を見て、治療してきたことの積み重ねが今の自分を支えていると思います。医師になってから27年経ち、そのうち22年は脊椎手術を専門としてきました。同じ脊椎手術を専門とする医師と比べても、手術件数はかなり多いほうだと思います。
もう一つは責任感です。医師は、自分が患者さんの治療に関して最終的な責任を持つようになって、大きく成長すると思っています。私は若い頃に自分一人で患者さんを診なければならない環境に置かれていたため、自然とそういった部分で鍛えられたと感じています。当時は心身ともに本当にきつかったんですが(笑)、それも今振り返ると血肉になっていると感じます。特に医師10年目から勤務していた長野県松本市の相澤病院では、地域に脊椎を専門にしている先生が全然足りておらず、地域の多くの患者さんに対する治療を、自分の責任の元でおこなうということは非常に大きなことでした。10年目といっても医師の世界ではまだまだ若手ですからね。
日本における脊椎内視鏡手術は1997年に始まり、20年が経ちました。しかし、まだまだ十分な経験を有した脊椎専門の医師が足りないと感じています。内視鏡ではなく開いてオペをしてしまったほうが楽という医師がいたり、内視鏡手術ができると標榜していても実際には内視鏡手術に対して不安を抱いている医師もいたりするのが現状です。私に限らず、稲波院長を始め、岩井グループの医師は「脊椎内視鏡手術の名医を日本中にどんどん送り出そう」ということを考えています。
そのため、当院では積極的に若手医師の受け入れや研修などを行っています。当院の技術認定医のもとで100件位の症例数を経験すると、ある程度一人前といえるくらいの技術が備わります。今後も継続的に若手の指導には力を入れていきたいですね。
若い頃からずっと考えていることですが、手術が必要な患者さんが受診された時に「私が手術を担当することになってよかったですね」と胸を張って言えるような医師にならなければと思っています。(実際に患者さんに言うわけではないですが。)研修医の期間が終わったら、患者さんにとっては若手もベテランも1人の医師なわけです。「自分よりもあの先生のほうが、本当は質の高い治療ができるのにな」と思いながら患者さんと向き合うのは悔しいし、患者さんに申し訳ないですよね。そうならないように、常に学んでいく姿勢を持っている医師が名医なのかなと思います。
それと、簡単に患者さんの治療から逃げないことですね。「病院で決められた基準で手術適応(手術をすることで患者さんにメリットが有る状態)でないので何もできることはありません」と簡単に諦めてしまってはいけないと思っています。患者さんのために何かできることはないのかということを考え続けるのが我々医師の務めです。確かに手術適応か否かは基準として大事にすべきですが、実際にはなかなかその判断が難しいケースが非常に多いです。そういった時に改めて、患者さんのためになる治療は何なのか、ということを考え抜く。そういった姿勢があって初めて患者さんも医師の言葉に耳を傾けてくれると思います。
趣味はゴルフと読書です。私の目標としている三澤先生からは脊椎だけでなく、実はゴルフも教わったんですよ(笑)ゴルフと脊椎の師匠ですね。時間のある時には近場のゴルフ場に行って楽しんでいます。
脊椎手術であれば安心して任せて頂ければと思います。ただ、患者さんがもとの生活に戻れるようにということを第一に考えた時に、「当院での手術」が第一の選択肢でない場合もあります。そういった場合には、我々として信頼できる病院をご紹介しますので、ご安心ください。
とにかく脊椎内視鏡手術の名人です。
腰椎椎間板ヘルニアの痛みからは手術後すぐに解放され、数年たった今も再発はありません。
感謝、感謝、感謝あるのみです。
ネットで東京西徳洲会病院の湯澤先生を探しあてました。
思った通り、丁寧かつ簡潔な説明に安堵しました。