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落合 博子 先生

眼瞼下垂の名医
東京医療センター
形成外科 科長
専門
形成外科全般、眼周囲疾患、顎顔面疾患、乳房再建
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2023年01月17日

臨床実績


年間眼瞼手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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落合 博子先生のインタビュー

公開日:2019年02月26日
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形成外科医と信頼関係を築いて臨む眼瞼周囲の手術

落合先生が形成外科医を志したきっかけについて教えていただけますか?

父が内科医で、その仕事を見ていて幼少の頃から尊敬していましたし、医者は素晴らしい仕事だと思っていました。医学部に入学してからは、外科が自分の性格と合っていると感じたので、医学部卒業後はまずは一般外科を研修しました。しかし、当時は外科医を志望する女性が非常に少なかったので、私を最初に受け入れてくれた病院でも、当初はどのように指導するか話し合いが持たれたと聞きました。結局、男性と同じように教育していこうとの結論に至ったそうで、おかげさまでたくましく育てていただきました。一般外科の3年間は、病院のすぐ近くに住み、救急車で搬送された方の緊急対応で呼ばれたり、癌の診療をしたりと様々な経験をさせていただきました。

ある時、乳房再建という手術があることを知り、それまで、外科医として“(がんを)取る”ことばかりを行ってきたのですが、乳房再建のように“(身体を)つくる”こともできるのだと衝撃を受けました。組織がないところに形を作る手術が想像できなくて、是非その技術を学びたいと思い、形成外科医を志すことにしました。

形成外科医となってからはどのようなご経験をされたのでしょうか?

形成外科医となってからは、広く形成外科手術を経験しました。中でも私は顎顔面や頭頸部領域の大掛かりな再建術に携わることが多く、やりがいも感じていました。既存の研究では、傷跡のない創傷治療を目指すべく、骨髄由来の間葉系細胞移植を用いて瘢痕を抑制する研究や治験を行い、11年前に臨床応用も行なったりしてきました。

眼瞼下垂症の手術を多く行うようになったのは、今から18年程前頃に知人の手術を頼まれたことがきっかけとなります。眼瞼の手術は、機能的にも整容的にも細心の注意を払う必要があり、非常に難しく感じていたのですが、治療結果にとても満足してくださいました。その後、患者さんからの口コミや眼科の先生からの紹介が徐々に増え、結果的に現在では眼瞼関連の手術を多く行うようになりました。症例は増えましたが、今でも謙虚に学ぶ姿勢を忘れないように心がけています。

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どのようなお悩みから眼瞼下垂の手術を検討される方が多いでしょうか?

眼瞼の下垂は加齢やハードコンタクトの使用などが原因で生じます。当院を受診される方は60代〜80代の方が多いです。患者さんにもわかりやすい目安として、眼瞼が瞳孔にかかる位に下がってきたり、おでこに強くしわが寄るといった症状が出ると、手術が適応になる可能性があります。眼科の先生から勧められて受診される方が大半なのですが、お化粧をする際にアイラインや眉が上手く描けなくなったり、女性同士の会話でまぶたの形を指摘されて気になったりすることもあり、男性よりも女性の方が多く受診される傾向があります。

眼瞼下垂の手術を受ける際に知っておいたほうが良いことは何ですか?

まず、眼瞼周囲の手術では眼機能が最優先されます。そして、まぶたは実に複雑な仕組みと形態から成り立っており、手術の際には個々の状態に合わせた術式を選択することが必要となります。そのため、手術の前に眼科の先生や場合によっては耳鼻科、神経内科などの先生にもご意見をいただくことが必要になることもあります。その場合、当院では可能な限り同日に診療を受けられるよう配慮・調整をしております。

また、眼機能が最優先されるとは言っても、手術後に整容面でご納得いただけなければ、社会的にも日常生活が維持し難くなりますし、そこを気にされる患者さんは多くいらっしゃいます。整容面に関して言うと、出血しやすくなるお薬を服用されていたり、高血圧などの持病があったり、術前から両まぶたの左右差が大きかったり、と様々な要因からまぶたが腫れやすくなって左右の見た目を揃えることに苦労するケースもあります。通常、当院では1泊2日入院で手術を行っていますが、一部の症例では1回の手術で治療が終わらず、修正手術が必要になる可能性もありますので、ご理解いただきたく思います。

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眼瞼下垂の手術後に生じる変化について教えてください

眼瞼下垂の術後の変化としては、意図せず涙が出てしまう流涙や、視界がぼやける、にじむといった症状や視力の変動がみられることがあります。これは、それまで瞳孔を圧迫していたまぶたの状態が変わることで、角膜表面の形状や性状が変化することやドライアイによって生じているのではないかと考えられています。しかし、稀に緑内障などの眼疾患が関与している可能性もあるので、視力変化が大きい時は、眼科に相談することをお勧めします。

眼瞼下垂は眼科と形成外科どちらの領域でも扱う疾患ですが、各々の診療科が独立して診療にあたっている病院は少なくありません。当院の形成外科は手術の際に他科の先生と密に連携することを特徴としており、眼瞼下垂の手術でも眼科医と共同して、術前後の眼機能の評価や研究に力を入れております。そのため、なんらかの眼症状が現れた場合には眼科の先生に診察を受け、適切な治療を行なっていただくことが可能です。

人によっては視力変化の結果、術前に使用していた眼鏡が合わなくなってしまうこともあります。その場合、視力が安定するには少し時間がかかることもあるので、眼鏡の調整は、術後3ヶ月以上空けていただくことを推奨しています。

患者さんへメッセージをお願いします

眼瞼周囲の手術は、術後に腫れやすかったり、お顔の印象が変わったりすることもあるので、手術を受けることはとても勇気がいると思います。しかし、手術によって視野障害や苦痛、違和感などの悩みから解放され、気持ちに余裕ができたり、活動的になったりする患者さんが多くいらっしゃいます。そのため、もしかかりつけの眼科などで手術を勧められたら、まずは一度専門医のお話を聞いてみることをお勧めいたします。

また、形成外科は敷居が高いと感じてしまうかもしれませんが、実はとても身近な診療科です。病院に行くほどでもないと思っていた悩みでも、病名がついて治療が可能となる場合もあります。反対に、手術しか手段がないと思っていても、他の方法を勧められる可能性もあります。形成外科では日頃気にしておられる変形や異常などの、見える悩みを解決する高い技術を提供していますので、情報を貰いにいくような気持ちで受診していただいて良いのではないでしょうか。

それから、術後の満足度は医師と患者さんとの信頼関係に左右されることもあります。手術を検討される場合には、手術の必要性や内容を理解し、納得するという過程を大事にしていただきたいと思います。

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勤務先医療機関

住所:東京都目黒区東が丘2丁目5-1
電話番号:03-3411-0111