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五十嵐 健人 先生

甲状腺がんの名医
専門
内分泌外科
掲載開始日:2019年07月12日
最終更新日:2021年06月14日

臨床実績


年間甲状腺がん手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待期期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
なし

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※掲載情報は独自の調査・分析により収集しており、最新かつ正確な情報になるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。
※実際に受診を検討される場合には、直接医療機関にもお電話で問い合わせいただくことを推奨いたします。

五十嵐 健人先生のインタビュー

公開日:2019年07月16日
長い付き合いの必要な内分泌疾患だからこそ、通いやすい環境を

医師を志したきっかけについて教えてください

親が呉服屋を営んでおり、私は長男だったのでいずれは後を継ぐと考えていました。しかし、小学生の頃から人の身体がどのように成り立っているのか興味を持ち、中学生の頃に理科の授業でDNAについて学んでからは遺伝子について強く関心を持つようになりました。単純な興味以外にも、人の命に関わり、人の役に立てる医師という職業をとても崇高な職業だと思っていたので、医学部に進学したいと思うようになりました。
親の商売を継承することと、医師になりたいという思いの間に葛藤もありましたが、幸いにも親が理解を示してくれ、医学部に進学することにしました。

医師になってからはどのようなご経験を積まれたのでしょうか

大学卒業後は、母校である日本医科大学の旧第二外科に入局しました。旧第二外科は、首から下の全ての臓器を扱う外科だったので、外科医として心臓や肺、消化器と幅広く外科の技術を学びました。研修を終えた後は大学の関連病院で毎日手術室に入り、ひたすら手術をするような生活をしていました。私自身、手術はすごく好きだったのですが、同時に医師を志すきっかけとなった遺伝子について学びたいという思いもあり、大学院に進学しました。
大学院ではウイルスの性質を利用して、特定の遺伝子を患者さんの体内に入れる遺伝子治療の研究を行っていました。主任教授の島田 隆先生は遺伝子治療の第一人者であったので、先生のご紹介でアメリカ国立衛生研究所(NIH)に留学する機会もいただきました。
当初は遺伝子治療の研究をしていたのですが、骨髄移植後の免疫を応用した免疫療法で固形腫瘍の治療に画期的な成績を示したラボに移籍することができ、腫瘍免疫学の研究を行うことになりました。そこで免疫細胞の一つであるナチュラルキラー(NK)細胞を利用した免疫療法に関する研究を行い、論文をまとめました。アメリカでは手術が出来ませんので、留学したばかりの頃は2~3年位で帰るだろうと思っていたのですが、研究が面白くなり、結果的に約5年間留学していました。

遺伝子、免疫学の研究から、どういった経緯で内分泌疾患を専門とされるようになったのでしょうか

日本に帰国後、どのような道に進もうか考えた時に、生まれ育った福島で地域に貢献したいと思い、ご縁があり福島県立医科大学第二外科に入ることになりました。そこで甲状腺疾患の治療に携わることとなり、しばらくして、日本医科大学内分泌外科の前教授である清水 一雄先生に相談したところ、大学にお誘いいただき、内分泌外科医として本格的にトレーニングをすることになりました。

甲状腺の病気には遺伝が影響する腫瘍もありますし、バセドウ病や橋本病といった病気には免疫が非常に大きく関わっています。同期の医師に比べると専門を決める時期は少し遅くなりましたが、基礎研究で遺伝や免疫を学んだことは役に立っていますし、決して遠回りではなかったと思います。

日本橋で開業されたのはなぜですか

当院は2017年8月に開業しました。内分泌疾患には長く付き合っていかなければならない病気もありますので、私が大学を退職した場合、患者さんに異動先まで来ていただくか、他の先生に引き継ぐかという形になってしまいます。そこで、長期的に患者さんを診るためにも、日本医科大学付属病院から近い場所にクリニックを開業することにしました。日本橋という地を選んだのは、大学に近いことに加えて、三越前駅・新日本橋駅・人形町駅の3駅が利用できてアクセスが良いことがあります。患者さんは様々な地域から来られるので、出来るだけ交通の便が良い場所が良いと思いました。

先生のもとを受診されている患者さんについて教えてください

患者さんは小学生から80代の方まで幅広く、都内を中心に埼玉や千葉、神奈川など関東近郊から来られています。患者さんの8割は内分泌疾患の方です。大学病院で勤務していた頃からずっと診ている患者さんも多いですが、近隣の開業医の先生や大学病院の先生から紹介されて受診される方や、健康診断で甲状腺に異常があると指摘されて精査目的で来られる方もいらっしゃいます。また、内分泌疾患を専門に診ているクリニックは数少ないので、インターネットで検索して来られる方も多いです。

当院は内分泌外科以外にも外科、内科を標榜しているので、生活習慣病や一般内科診療、仕事中の外傷の緊急処置や縫合なども行っています。クリニックの名前に内分泌と出していますが内科や外科も診察していますので何かあったら安心して受診していただければと思います。

内分泌疾患の中でもどのような病気の方が特に多いのでしょうか

多く診ているのは甲状腺がんの方で、甲状腺がんの多くを占める乳頭がんや、髄様がんといったものになります。当院で新たに甲状腺がんが見つかった場合、当院の休診日である木曜日に日本医科大学付属病院で私が手術を行うこともあり、その後は当院で経過観察を行います。

近隣の先生からご紹介いただくのはバセドウ病の患者さんが多いですし、橋本病の方も多く診ています。バセドウ病の自覚症状は、発汗著明や体重減少、頻脈といったものがあり、逆に橋本病では冷えがひどい、体重が増えてきた、浮腫みやすいといった症状がみられます。

また、開業してからは大学病院時代にあまり診ることのなかった亜急性甲状腺炎という病気もよく診ます。ウイルスや細菌などによる感染症が一因といわれており、首が腫れたり、首の前面を押すと痛んだりします。自然治癒することもあるため甲状腺に炎症が起こっていると気付かれない場合もありますが、甲状腺機能亢進症を伴うこともあるので、首の腫れや痛みがあり、汗をかきやすくなったり頻脈になったりという症状があれば、一度専門医の先生のもとを受診されると良いと思います。

甲状腺疾患ではどのくらいの頻度で通院が必要になるのでしょうか

ケースバイケースにはなりますが、甲状腺がんの場合、落ち着いていれば三か月~半年に一回程度の通院になります。現在は、甲状腺がんが見つかっても1cm以内であれば経過観察という選択肢もあるので、そのような場合は超音波検査でがんの大きさに変化がないか、リンパ節に転移していないかを確認しながら経過をみていきます。手術を行った場合は、甲状腺機能が低下することがあるので、検査で甲状腺ホルモンの状態を確認しながら甲状腺ホルモンを補充していくという形になります。

貴院の特徴について教えてください

当院の特徴は検査機器が充実しており、院内で検査を行ってすぐに結果を確認出来ることがあります。甲状腺ホルモンの値は採血してから40分程度で結果が出ますし、炎症の指標となるCRP、赤血球数・白血球数といった検査も院内で測定することが出来ます。例えば、急性甲状腺炎であればCRPが、化膿性甲状腺炎であれば白血球数が上がりますので、このような病態を迅速に把握したいと思い検査機器を導入しました。
血液検査以外にも骨密度の測定や胸のレントゲン撮影、頸部の超音波検査、細胞診なども行うことが出来ます。骨密度については、副甲状腺機能亢進症や甲状腺機能亢進症といった病気の影響で低下することがありますし、高齢の患者さんも増えるなかで出来るだけ早く骨粗鬆症を見つけることで骨折を予防していきたいという思いもあり導入しました。
クリニックではありますが各種検査機器を揃えていますので、普通の病院と同じような機能は備えていると思います。

診療の際にはどのようなことを心がけていらっしゃいますか

先ほどもお話したように、内分泌疾患の患者さんではお付き合いが長くなる方もいらっしゃいます。家族性腫瘍の患者さんでは三世代にわたって拝見することもあります。そのため、患者さんが忌憚なく意見を言えるよう、ざっくばらんに話ができる雰囲気を心がけていますし、適切なアドバイスが出来るよう親身にお話を伺うことを心掛けています。

また、初めて受診される患者さんや健康診断で異常を指摘されて来られた方は、そもそも内分泌疾患が何なのかよくわからないと思いますし、皆さんの不安になっていると思います。そういった中で専門的な言葉を使って医学的な説明をすると、わかりにくいだけでなく不安を助長してしまいますので、なるべく噛み砕いたわかりやすい説明を心掛けています。

先生の今後のご展望についてお聞かせください

内分泌疾患はご自身で気づいていない方も多く、潜在患者さんが多くいるといわれています。そのような方の病気を出来るだけ早く見つけ、治療に結び付けられるようにしていきたいと考えています。

また、内分泌疾患の中には長くお付き合いをしなければならない病気もありますので、できるだけ通院が負担とならないよう患者さんの利便性に即したクリニックにしていきたいと考えています。例えば、バセドウ病の方では定期的に通院していただき、検査結果をみながらお薬の調整をしなければならない場合もあります。しかし、病気の影響から長時間待つことが非常に苦痛に感じる方もいらっしゃいますので、検査結果が出るまでの間は外出していただいても良いようにするなど、通院が苦にならないよう配慮しています。近隣で働かれている方の場合は、お昼休憩の時間帯に採血を行い、退社後に結果を聞きに寄っていただくことも可能です。

受診を検討されている方へのメッセージをお願いいたします

何か不安なことや気になっていること、お悩みがありましたら、まずはお電話をいただけたら窓口でお話を伺いますし、お悩みを解決できるようなお手伝いができればと思いますので一度、受診してください。

当院は少し奥まったところに入口があり、ビルの事情により大きな看板を出すことが出来ないので、受診の際に人目が気にならなくて良いと言われることもありますが、初めて来られる方にとっては分かりづらいと感じられることもあります。受付のスタッフは道順の案内に慣れていますので、もし当院の場所がわからない場合にはご遠慮なくお電話でお尋ねいただけたらと思います。

編集後記

五十嵐内分泌クリニック様にお伺いすると、受付の方がとても丁寧に対応して下さいました。また、五十嵐先生は優しい笑顔と落ち着いた口調でインタビューに応じて下さり、緊張や不安が入り混じった中で受診される患者さんでも安心して相談できる先生だと感じました。
インタビューを通して先生のご実績やお人柄を知り、何かあった時には自分だけでなく家族や友人など大切な人にも紹介したいと思える先生だと感じました。

五十嵐内分泌クリニックの写真

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