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清水一雄 先生

甲状腺がんの名医
金地病院
名誉院長/名誉教授
専門
甲状腺外科、甲状腺内視鏡外科
掲載開始日:2019年07月01日
最終更新日:2019年07月04日

清水一雄 先生から患者さんへのメッセージ

前頸部にしこりを感じたり、甲状腺機能亢進症の症状である体重減少、暑がり、手の震え、動機、息切れ、頻脈またはその反対の低下症状など、体調に気になることがあれば受診してください。
金地病院のみならず、西武立川駅近くのやましたクリニック、鹿嶋市の小山記念病院、帯広市の北斗病院でも外来を行っています。

臨床実績


甲状腺機能障害外来患者数/月
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待期期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
30分以内

※医療機関の関係者の方へ

クリンタルでは「患者様へのメッセージ」なども追加することができますので、ぜひこちらのフォームよりご入力をお願い致します。(修正や掲載は全て無料です)

※掲載情報は独自の調査・分析により収集しており、最新かつ正確な情報になるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。
※実際に受診を検討される場合には、直接医療機関にもお電話で問い合わせいただくことを推奨いたします。

清水一雄先生のインタビュー

公開日:2019年08月13日
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日本における内視鏡下での甲状腺手術の開発と普及に尽力し、世界でも活躍する甲状腺の名医

先生が医師を志すようになったきっかけを教えてください

子供の頃からベン・ケーシーや外科医ギャノンといった海外ドラマの中で外科医が手術で何でも治してしまう様を見て、漠然と外科医になりたいと思っていました。その後、高校生の時に知人が大きな手術を行い、献血をしたり、実際に手術後の患者さんの状態が劇的に変わっていくところを目の当たりにし、医者になろうと決意しました。多くの人が医学部に入学後、医師になる直前に診療科を決めるかと思いますが、私は入学した時点で外科医になりたいと憧れていました。

甲状腺科をご専門にされるようになったきっかけは何ですか

医学部を卒業後はすぐに大学院に進学しました。そこは腎臓を専門とする病理学教室でしたし、同期も皆、腎臓の研究に関わっていたので、私も当然、腎臓の研究を行うと思っていました。しかし、当時の教授から甲状腺の研究を行うように言われ、卒業したばかりの私には甲状腺の研究と言われてもピンとこなかったのですが、伊藤病院に組織をいただきに行くようになりました。これが甲状腺との最初の出会いになります。
伊藤病院ではペルオキシダーゼという甲状腺から分泌される酵素について研究をしていたのですが、顕微鏡を通して甲状腺の様々な病気を診断できるようになった反面、臨床に触れる機会は少なく、臨床経験を積みたいと言う思いもありました。そのため、研究が予定より半年ほど早く終わったこともあり、臨床でも働かせてくださいと頼みこみ、半年間、手術などに携わる様になり、臨床でも甲状腺づけの日々を送りました。
その後、大学に戻り一般外科の教室に入局しました。その教室では首から下の手術は何でも行う教室でしたので、そこからは肺や心臓、消化器の病気と幅広く経験しました。
そんな中ある時、私自身が手術をし、入院することになったのですが、療養中に留学したいと思う様になり海外の教授宛に直接、手紙を送りました。まさか返事は来ないだろうと思っていたのですが、返事をいただき、半年後には渡米することになりました。そこでモノクロナール抗体を用いて甲状腺を中心とする内分泌臓器に関わる免疫学について勉強しました。これが甲状腺との2回目の出会いになります。
2年間の留学を終えて帰国すると、当時の教授から甲状腺の専門外来を勧められました。当時は特定の臓器を専門とする外来はほとんどなかったので、これは面白いと思い、甲状腺外来を開くことにしました。初めはなかなか患者さんがいらっしゃらなかったのですが、少しずつ軌道に乗り、日本医科大学の本院に移転するタイミングで、もう少し規模を大きくして甲状腺だけでなく内分泌外科の外来として責任を持たされることになりました。
内分泌外科として任された後も甲状腺診療に携わる一方で、一般外科の診療も行っていたのですが、徐々に甲状腺診療の割合が増えていき、専門とするようになりました。

先生の外来にはどの様な患者さんが多くいらっしゃいますか

主に外科系の治療が必要な患者さんを診ていますが、甲状腺疾患と言っても様々な病気がありますので、甲状腺に関することは全て診ています。現在はこの病院で週に1回、手術を担当していますが、他院でも外来などを行っています。甲状腺を専門としている先生はそれほど多くはないので、北は北海道から南は奄美大島と全国各地から患者さんがいらっしゃっています。国内に留まらず、海外の先生から紹介を受けることもあります。

受診の契機としては、甲状腺がんの場合、自覚症状が全くないことも多く、動脈硬化の検査として頸動脈の超音波検査で見つかる方もいらっしゃいます。その他、健康診断などでオプションとして甲状腺の検査を受けて発見される方も多いです。そう言った場合には甲状腺がんと言っても比較的小さい状態で見つかることが多いです。20代など若い方の場合、健康診断自体、なかなか受けないかと思うのですが、バセドウ病や橋本病など若い女性でも発症する疾患もあります。特に、甲状腺の異常は圧倒的に女性が多いですので、健康診断の際に甲状腺の検査がオプションとしてあるのであれば、受けた方がいいのではないかと思います。

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先生の普段の診療について、心がけていらっしゃることなど教えていただけますか

診療に際しては甲状腺疾患と言っても良性腫瘍や悪性腫瘍もありますし、手術だけでなく薬物療法から放射線治療まで必要となることがあるので、他科の先生方と連絡を取りながら行っています。
例えば良性の甲状腺腫瘍の手術の場合、甲状腺を半分切除し、残りは温存する方法をとります。残った甲状腺によって甲状腺機能が保たれることが多いので、術後に外来で何度か様子を診させていただき、問題がなければ外来も終わりとなります。しかし、中には温存した甲状腺が十分に機能しない方もいらっしゃり、そうした場合には甲状腺ホルモンを補う薬を服用してもらう必要があります。甲状腺ホルモンがうまく調整できれば日常生活で特に気をつけることはありませんが、それでも定期検診などは受けてもらいたいですね。
他にもバセドウ病と呼ばれる甲状腺の機能が過剰となってしまう疾患がありますが、こちらの場合は外科的な治療を行う患者さんは全体の10%程度となります。病気によって甲状腺が著しく大きくなってしまう場合や、副作用のために甲状腺の働きを抑えるお薬が服用できない場合に手術を行っています。バセドウ病の場合、良性腫瘍とは異なり手術後もしっかりと通院してもらうようにお伝えしています。

診療でいつも心がけていることは患者さんの立場に立ち、患者さんが相談しやすい雰囲気を保つことです。私自身も手術を受け、患者として外来を通院した経験もありますが、いざ患者さん側の立場になると医師に聞きにくいことや、後で聞いておけばよかった思うことがありました。ですので、なるべく患者さんにはそう言った緊張感を感じさせないように、リラックスできる雰囲気を大切にしています。

先生は世界で初めて内視鏡下で甲状腺の手術を開発されたと伺いましたが、開発の経緯について教えていただけますか

私が内視鏡下での手術について発表する1年前に、香港とイタリアで甲状腺の内視鏡下手術の報告が発表されました。しかし、当時の内視鏡手術では術中の視野を確保するために二酸化炭素を用いるので、その影響から皮下気腫や頻脈と言った合併症を伴うものでした。私は何とかして、そう言った合併症のリスクを減らした手術を行いたいと考えていましたので、当時は通勤の電車の中でも女性の首を観察しながら、手術法について考えていました。そんな時に、上野公園でホームレスの方のテントに着想を得て、現在の手術法に至りました。周囲の方は私の内視鏡手術に対する思いを知っていたので、手術法を考案してから1ヶ月後には手術を実践し、論文として発表しました。論文の発表後にはあちこちから反響があり、2000年にはインドの国際学会にも呼ばれ、ライブ中継で手術を行いました。
しかし、当初は甲状腺内視鏡手術は保険が適応されませんでしたので、何回も厚生労働省に出向き、働きかけていました。そう言った働きかけがようやく叶い、2016年に良性腫瘍とバセドウ病に対して、2018年に悪性腫瘍に対して保険が適応となりました。
今では日本の甲状腺内視鏡手術の81.5%は私が考案し命名したVANS(Video -Assisted-Neck-Surgery)法で行われています。私もこの方法で1,000例近く手術を行っていますし、頭頸部外科の先生方にも指導を行っています。
VANS法の手術のメリットは、服を着た時に傷がないことです。手術した私自身、気づかないこともあり、患者さんにはとても喜ばれます。

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最後に、ベラルーシや福島でもご活動されている先生の原動力について教えてください

チェルノブイリの事故があってから、ベラルーシに行くようになりました。初めてベラルーシを訪問した時には甲状腺がんの可能性のある方が12人ほどいらっしゃり、5人は手術を受けられました。その5人の内4人はチェルノブイリの事故当時、15歳以下の子供であり、事故の影響により発症した方達でした。その結果にショックを受けたことが今でも活動を続ける原動力となっています。毎年訪問していると現地の方から次はいつくるの?と言われることもあり、途中でやめるわけにはいかないと言う思いから続けていたら、いつの間にか10年、20年と続いていました。2010年からはVANS法をベラルーシでも広げようと思い、指導を開始したことも活動を続けるきっかけになったと思います。ベラルーシのブレスト地方で指導していたのですが、今では年間100例ほど行っていると聞いています。ベラルーシの医療の発展に寄与できたのではないかと感じていますし、手術の質が上がることで近隣の国の医療の質にも貢献できたのではないかと考えています。
福島に関しては、3ヶ月に1度、県民健康調査の検討委員として参加しています。参加していて感じるのは、復興はまだまだと言うことです。甲状腺のことに関して言うと、患者さんは多く報告されていますが、甲状腺の検査を多く行なっているために見つかっていると言う意見もあり、放射線の影響で患者さんが増えているのかどうかについては結論づけるのが難しい状況です。
そろそろ、放射線の影響については結論がつくのではないかとも言われていますが、放射線は目に見えないものですので、まだまだこれからだと思っています。
福島県で検診を行なっていますが、被災者の方々は全国に散らばっているので、千葉県などで検診を行っている団体から患者さんを紹介されることもあります。今後も診られる範囲で、そう言った方々たちを診ていけたらと考えています。

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取材後記

清水先生は甲状腺内視鏡手術の中でもVANS法と言う手術方法を確立し、普及に努めた第一人者です。患者さんは全国各地、海外からもいらっしゃり、とてもグローバルにご活躍されている先生です。チェルノブイリの事故以降はベラルーシ共和国にも訪れ、地域の医療の質の向上にも関わり、現在では福島県でも活動をされています。
女性に多く、明確な自覚症状が乏しいとされる甲状腺の病気ですが、健康診断で見つかると言うのは意外と知っている方は少ないのではないでしょうか。先生のお話を伺い、私も健康診断で甲状腺の検査を受けてみようと思いました。

金地病院の写真

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勤務先医療機関

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