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渡辺 航太 先生

側弯症/脊柱変形の名医
慶應義塾大学病院
整形外科 准教授
専門
脊椎一般、脊柱変形、腰椎内視鏡下手術、側弯症
掲載開始日:2018年08月23日
最終更新日:2020年06月30日

臨床実績


年間側弯症手術数
***

専門医資格
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学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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渡辺 航太 先生のインタビュー

公開日:2019年04月05日
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側弯症や腰部脊柱管狭窄症の治療にパラダイムシフトを!遺伝子や病態研究にも取り組む脊椎・脊髄外科の名医

医師を志したきっかけを教えてください

私は子どもの頃、サッカーに打ち込んでいて、将来はプロのサッカー選手になりたいと思っていました。しかし、中学2年生の頃、脛の骨を骨折してしまい、近くの病院で手術を受けることになりました。この時の経験から医療の道を意識するようになったということもありますし、その後、骨折が治癒するまでに約2年かかり、プロを目指すのも難しい状況でした。サッカー部の顧問である恩師からも、「人生塞翁が馬。落ち込んでばかりいないで、チャンスと捉えて勉強したら」と言われ、医師を目指して勉強をすることにしました。

整形外科医になり、脊椎・脊髄外科を専門にするようになったのはなぜでしょうか

魅力的な診療科は他にもありましたが、私は工作や物理が好きだったこともあり、整形外科が合っていると考えました。中学生の頃の骨折では整形外科の先生にお世話になったので、潜在的に影響された部分もあったのかもしれません。整形外科の治療は痛みを取り除いたり、機能を回復させたりといったhappy endがゴールになりますので、患者さんに喜んでいただけるという点でも魅力的だと感じました。
当院の脊椎・脊髄外科は非常に歴史ある科であり、多くの実績を残した偉大な先生方がご所属されていたので、自分もそのような医師になりたいと思い、脊椎・脊髄外科を専門にすることにしました。

先生のもとにはどのような患者さんが多くいらっしゃるのでしょうか

大学病院という特性上、他院や地域の開業医の先生から紹介されて受診される患者さんが多く、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地からいらっしゃいます。私は、背中が曲がる側弯症などの脊柱変形や、腰の神経が通る管が狭くなることによって痛みやしびれなどを引き起こす腰部脊柱管狭窄症という疾患を主に診ています。

側弯症には2つのタイプがあります。1つは特発性側弯症という主に思春期にみられるものです。私達は生まれてから20才頃まで成長を続けますが、この成長に伴って背骨が曲がってしまうものになります。中学生くらいの女子で診断されることが多く、100人あたり2人程度が側弯症と診断されます。海外でも同程度の割合で起きているといわれていますが、日本では痩せている女子に多い傾向があります。特発性側弯症は環境要因など色々な要因が重なることによって発症すると言われていますが、発症や進行に影響する遺伝子も見つかっていて、遺伝的な影響も大きいといわれています。
側弯症のもう一つのタイプは変性側弯症といわれ、加齢によって筋肉が弱ったり、椎間板や靱帯などが傷んできたりすることで徐々に背中が曲がってくるものです。こちらは、農作業などで身体を酷使することでも起こるともいわれていますが、原因は明らかではありません。高齢化社会ということもあり、このタイプの側弯症の患者さんは近年、増えてきています。

腰部脊柱管狭窄症は高齢者の方に多くみられる疾患で、50才頃から増え始めます。脊柱管とは背骨の神経の通り道のことをいい、この部分が何らかの原因で狭くなることで神経が圧迫されてしまい、足に痛みやしびれが生じます。代表的な症状としては、少し歩くと足が痛くなってしまうので、少し歩いては休むことを繰り返す、間欠跛行といわれる状態があります。加齢による変性が原因となる疾患なので、そのままにしていると徐々に悪化してしまう場合もあります。

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側弯症や腰部脊柱管狭窄症の治療方法について教えていただけますか

特発性側弯症の治療については、背骨の曲がりの程度や、患者さんの成長の段階によっても異なります。成長期の間だけ着脱式の装具で矯正を行うことで進行をコントロールできる方もいますし、背中の曲がる角度が大きい場合には、手術が必要になることもあります。手術を受けられる場合は、約2週間の入院期間となりますので、春休みや夏休みを利用して受けられる方が多いです。曲がり方の状態によっても異なりますが手術は約2時間となり、術後3か月程度コルセットのような簡単な装具を付けていただきます。

腰部脊柱管狭窄症の治療については、痛みやしびれを抑えるためのお薬や、神経のブロック注射などで症状を和らげる方法もありますが、大学病院という特性上、手術を希望されて受診される方が多く、手術が必要な方が多いです。手術は狭窄が1か所であれば30分程度で行うことが出来ます。実は私が開発した手法になるのですが、棘突起縦割式椎弓切除術という術式では、従来の手法と比べて腰の筋肉や靱帯の損傷を軽減することが可能で 、いわゆる低侵襲手術といわれるものとなります。また、それまでは腰の骨を一部取ったり、手術用顕微鏡や内視鏡を用たりして側方から狭窄部にアプローチすることが一般的だったのですが、この術式では正中からアプローチすることで視野が良好になり、術者にとっても手術がしやすくなります。患者さんにとっても術者にとっても優しい手術ですので、多くの病院でも用いていただいているようです。

貴科の強みについて教えてください

当科は歴史ある診療科であり、先代の先生方の時代から現在まで、トップランナーとして臨床、研究に取り組んできた実績があります。また、人に教わったことは自身も人に教えるという風紀が根付いているので、教えることが好きな先生が多く、技術を惜しみなく他の先生にも指導してくださり、高い技術が代々受け継がれています。

背骨の手術は他部位の手術と比較しても難易度が高く、習得するのが難しいといわれています。先ほど、当院における側弯症の手術は2時間程度、腰部脊柱管狭窄症の手術は1か所30分程度とご説明しましたが、この手術時間は他施設と比較しても短時間であると思います。早く、正確に手術が行うことができるのは、やはり先代から受け継いできた高い技術と、脊椎・脊髄外科を専門として数多くの手術を執刀している実績からなるものだと思います。手術を早く行うことで、手術部位が空気に触れる時間が短くなりますので、感染予防にも繋がりますし、出血量が減り、麻酔時間も短くなるなど、患者さんへの負担を少なくすることができます。

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先生が診療の際に心がけていることはありますか

診療を行う際には、患者さんにとってベストな治療方法を一緒に考えていけるように心がけています。長年診療を行う中で多くの患者さんの治療に携わり、これまでの治療について振り返ることも増えてきました。そうした時に、手術する・しないを含めて、「患者さんにとって本当に必要な治療は何か」ということを考えるようになりました。その患者さんにとって正しい治療方法を考えることが大切であり、一般的な基準に照らし合わせて正しい適応だからと手術を行うと、患者さんがunhappyになる可能性もあります。そのため、患者さんのライフスタイルなども把握し、患者さんの背景を知った上で治療方法を考えることを重視しています。

また、患者さんの体にメスを入れる以上は責任を持ちますので、手術後は患者さんに来ていただける限りは他院の先生に診てもらうということはせず、いつまででも経過を診させていただきます。側弯症の手術を受ける患者さんは10代の若い方も多く、私達よりも長く生きていくことになりますので、組織としても長期的にサポートする責任があると思っています。

先生は研究活動にも注力されていると伺いました

私たちのチームでは、診療で多く診ている側弯症や腰部脊椎管狭窄症について研究もしています。側弯症に関しては、先ほどお話した側弯症の発症や進行に影響する遺伝子について研究しており、他施設の先生方にもご協力いただき全国の約6,000人の患者さんを対象とした遺伝子解析を行っています。側弯症に関与する遺伝子が遺伝子検査でスクリーニング出来るようになると、早期発見したり、進行する前に治療できたりするようになると考えています。
また、現在は背中の体表面をスキャンし、AIを活用して背骨の角度を計測できるような機器の開発を行っております。お子さんの側弯症は視診や触診によりスクリーニングをする方法が一般的ですが、偽陽性といって側弯症でない人が側弯症の疑いと判断されてしまうことも少なからずあります。レントゲン撮影では被ばくの影響もありますが、当機器では体表面をスキャンするだけで計測ができ、レントゲン撮影で測定したものとの誤差はわずか数度と非常に正確に計測することができます。いずれは、お子さんの側弯症だけでなく、高齢の方の側弯症のスクリーニングにも活用できるようにしたいと考えています。

腰部脊柱管狭窄症については病態に関する研究を行っています。腰部脊柱管狭窄症は加齢に従って増加するのですが、要因として骨粗鬆症や糖尿病、脂質代謝異常などの疾患も関与していることがわかってきており、背景にある要因を明らかにして、それに則した治療を行うことが重要になると考えています。例えば、脂質代謝異常が背景にある方の場合、手術で骨を削ったとしても、脂質代謝異常を治療しないと再発してしまう可能性もあるのです。要因となる疾患を予防し治療することによって、腰部脊柱管狭窄症自体を予防することも可能になると考えています。

今後のご展望についてお聞かせください

手術の技術を極めて、より早く、より正確な手術が出来るように追究し続け、よりよい手術方法の開発もしていきたいと考えています。また、先ほどお話したように、早期発見・早期治療、そして予防によって手術が必要となる人を減らしていくことも重要と考えています。整形外科の領域では、治療方法や治療に用いる機器、材料の開発を重視する傾向にありますが、もう少し原点に返って考えてみる必要もあると感じていますので、大学病院の役割として、臨床と研究の両方について取り組んでいきたいと考えています。

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編集後記

背骨の構造は非常に複雑で、現在でも明らかになっていないことが多くあるそうです。また、四足歩行をする動物は側弯症になることはなく、二足歩行をするヒトならではの病気だそうです!渡辺 航太先生は、「手術を担当した患者さんに対しては一生責任を持つ」と仰っており、非常に責任感の強い先生ですので、側弯症や腰部脊柱管狭窄症の治療について迷われている方は、一度ご相談されると良いのではないかと感じました。

慶應義塾大学病院の写真

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勤務先医療機関

住所:東京都新宿区信濃町35
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