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井原 裕 先生

うつの名医
獨協医科大学埼玉医療センター
こころの診療科教授
専門
精神科臨床の全領域、特に思春期精神医学、うつ病、プラダー・ウィリー症候群
掲載開始日:2016年05月19日
最終更新日:2017年01月30日

臨床実績


年間うつ病患者数(延べ)
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

※医療機関の関係者の方へ

株式会社クリンタルでは、「患者様へのメッセージ」なども追加することができますので、ぜひこちらのフォームよりご入力をお願い致します。(修正や掲載は全て無料です)

井原 裕先生のインタビュー

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患者さんの治ろうとする力を引き出す、既存とは異なる鬱病の治療

井原先生が医師を目指した理由はなんでしょうか

私は医師をめざしたのではなく、最初から精神科医をめざしていました。といっても、「心病む人を救いたい」といった高邁なヒューマニズムからではなく、むしろ知的な関心からです。高校生の頃から、漠然と「人間とは何か」「生きるとは何か」を考えたいという思いがありました。人間というテーマこそが、最もロマンがあり、生涯をかけるに値するように思えたのです。その目的にとって、精神科医という仕事が最もふさわしいと考えました。

私は一応、理系クラスに在籍していたので、数学も物理も勉強しました。しかし、おもしろいとは思えませんでした。周りは、数式を展開していくことが楽しくて、楽しくて仕方のないような生徒ばかりだったため、内心では疎外感を感じました。「いくら数式を解いても『人間とは何か』なんてわかるわけない」と思っていました。だから、受験勉強中も、入試とは直接関係ない評論や随筆などに、つい手を伸ばしてしまいがちでした。

診療において大切にしていることや診療にかける思いをお伺いできますか

実際医師になり、患者さんを受け持ち、自分で診療を担うようになると、勉強の方向性が定まってきました。その人を理解し、人生を少しでもいいものにしようと思いますから、その目的に適うものを勉強しようとします。自分にもやれることがあるかもしれないと思えるようになりました。学生時代が知的エネルギーを持て余していただけに、私の医師生活は人生で初めて充実したものになりました。

勉強の過程で、海外の情報にも接するようになり、留学して英語への抵抗もなくなりました。たとえば、うつ病に関しては日本で抗うつ薬ブームが来る前から、海外では抗うつ薬懐疑論が出されていました。“うつ病患者さんで、抗うつ薬で症状が緩和されるのは5人に1人”というデータも出ていました。“8人に1人”とする論文すらあります。抗うつ薬は頼りにならず、むしろ、生活習慣への介入が大きいとする見解も出されていて、自分の臨床経験とも合致しました。それで、抗うつ薬を減らし、その人に応じた生活習慣指導を行うようにしました。

そもそもうつ病はストレスへの抵抗力が落ちるところから生じます。なぜ抵抗力が落ちるのか。それは睡眠の量が足りず、ストレス応答系をメンテナンスできていないからなのでした。だから、生活習慣に介入して、十分量の睡眠を確保できれば、必ず治るはずなのです。

また、精神科の治療は面接から始まりますが、初診時は患者さん自身が混乱しています。内容を整理して、解決すべき課題を挙げて、優先順位をつけていくことが私の仕事です。その場合、何よりも体調を戻すこと。寝不足の頭で何を考えても悲観的になるだけです。だから、まずは、昼夜リズムを修正し、睡眠時間を確保し、体調を戻し、ストレスへの抵抗力を高めることが必要なのです。

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獨協医科大学埼玉医療センターこころの診療科の診療の特徴
を教えてください

先ほどうつ病の治療に生活習慣改善が必要と述べましたが、実はこれは慢性疾患一般に妥当します。海外では慢性疾患にとって生活習慣の改善こそが治療だという考え方があります。“ライフスタイル医学”と呼ばれる分野で、ハーバード大学のライフスタイル医学研究所などがこの分野のオピニオンリーダーです。私どもは、この精神医学への応用を行っているにすぎません。

そもそも慢性疾患に対する現行の治療は、慢性疾患の先にある重大疾患のリスクファクターを除去しているだけなのです。例えば、糖尿病であれば血糖値を下げるために投薬などを行いますが、血糖値は疾患そのものでも病気の原因でもありません。本当の原因は、糖尿病なら、高糖質食や運動不足であり、高血圧なら高塩分食であり、閉塞性肺疾患ならタバコです。だから、本当に病気を治すつもりなら、食事・運動・喫煙などの生活習慣の修正が必要です。生活習慣に介入しない限り病気の原因そのものに手が届かないのです。これは精神医学においても同じです。

疾患の真の原因を見ないで、その結果の一指標にすぎない検査値のみに注目してしまうと、不必要な薬物療法につながりかねません。精神医学の場合、生活を見ないで、表面的な症状だけをみると、こういう無意味な薬漬けに陥ってしまいます。まずは生活習慣の問題を把握して、そこに適切に介入していくことが必要です。これは至極当たり前のようにも聞こえますが、精神医学においてこのようなアプローチを実践している病院はあまり多くないと思います。当院「こころの診療科」の場合、医局スタッフ全員が疾患に対するアプローチの方向性に共通理解を持っていることが最大の強みだと思われます。

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今後の展望などありましたら、ぜひ教えてください

私たちの実践を広く知っていただきたいと思います。「無理なく、無駄なく、穏やかに」、そんな方法でうつが治る可能性があるのならその方がいいのです。現在当院には、関東1都6県から患者さんがお越しになりますが、当科に限っては飛行機で遠方から来られる方も少なくありません。

遠方から来ていただけるのは光栄ですが、通院に時間がかかりすぎます。生活あっての治療であり、生活を通院が犠牲にしては治療の意味がありません。そういう点から考えると、遠隔医療も今後視野に入れていく必要があるのではないかと考えています。

医師・患者双方が健康でいられる環境を作る必要もあります。患者さんの健康のために、医療人が自分の健康を犠牲にしてはなりません。病院は当直・交代勤務があって、生活リズムの維持の難しい職場であり、「医者の不養生」が起きやすい環境です。でも、患者さんはビョーキっぽい医者に診てもらいたいとは思いません。医師の健康は、患者のためでもあります。健康管理が根付くような組織風土を作っていきたいと思います。

井原先生が考える「名医」とはなんでしょうか

私は「名医」という言葉が好きではありません。理由は、この言葉の中に「医師が治す」という発想が含まれているからです。医師というものは、自分で患者さんを治すものではなく、私も独力で患者を治したことはありません。医師は、患者さんの中に潜む治ろうとする力を引き出すだけです。

外科医なら手術を行いますから、「自分が治す」という自覚があるのかもしれません。でも、精神科医はそんな自覚は持ってはいません。主役は医師でなく患者さんです。患者さんが自分で生活習慣の問題点を認識し、修正を試み、自己治癒力を発揮させて治っていくのであり、医師はそこにおいてサポート役を務めるにすぎません。

患者さんへのメッセージをお願いします

このインタビューをお読みになって私どもの治療にご興味を持たれた方がいらっしゃれば、電話で予約を入れて、紹介状をもって、ぜひ1度当院におこしください。もちろん私の診察を希望して来院いただけることも光栄なのですが、予約状況などの関係で私が初診を受けられるまでにはかなりお待たせしてしまう可能性もあります。

幸い、私どもの科(こころの診療科)には優秀な精神科医がそろっています。私なんかよりはるかにすぐれた、素晴らしい面接を行っている医師もおります。できれば、井原個人宛ではなく「こころの診療科」を宛先として、ご紹介状をかかりつけ医から取得いただき、来院していただければと思います。どの医師が担当したとしても当院の特徴を実感していただけると思いますし、その点に関してはご安心下さい。

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獨協医科大学埼玉医療センターの写真

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勤務先医療機関

住所:埼玉県越谷市南越谷2丁目1-50
電話番号:0489651111
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掲載されている医師は全て有数の名医であることと、各スコアはあくまでも医師詳細データをわかりやすくするための目安であり、1-5に明らかな優劣があるわけではないことをご理解ください。
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