子宮脱は子宮を支える筋肉が出産や加齢などで緩み、子宮が膣の外に出てしまう病気です。子宮脱が軽いうちは子宮が下がったことによる不快感などが主ですが、重症化すると膣から出る部分が多くなって表面が乾燥して出血したり、痛みで歩けなくなったりします。また、膀胱や直腸など骨盤内の他の臓器が脱出することもあり、50歳以上になると多くなるといわれています。治療は人工素材のメッシュで子宮を支える「メッシュ手術」が広く行われるようになりましたが、メッシュがずれるなどのトラブルを防ぐには名医の高度な技術が必要です。
産婦人科の医師が診療する領域は、主に出産に関わる産科領域と、女性の生殖器の疾患(子宮筋腫、子宮頸がん、子宮体がん、など)に関わる婦人科領域があります。また、不妊治療を行うのも産婦人科です。腹腔鏡手術を含めた外科的処置や薬物療法を行います。産婦人科を主な診療科とする医師は全国で約10,000名、日本産科婦人科学会が認定する産婦人科専門医は約12,000名です。地域によっては産婦人科医不足が問題となっています。クリンタルは、産婦人科の専門医から名医を厳選し、疾患・治療ごとに分類して掲載しています。