子宮頸がんは20代~30代に多く、初期には症状が目立ちませんが進行すると月経時以外の出血(不正出血)が現れます。子宮体がんは50代~60代に発症しやすく、主な症状は初期からみられる不正出血です。子宮頸がんは手術に化学療法や放射線療法を組み合わせますが、子宮体がんの治療は主に手術で、腹腔鏡を用いた腹腔鏡下手術が増えています。一方、卵巣がんは症状の現れにくさと比較的、抗がん剤の効果が高いことが特徴です。卵巣がんは、手術件数の多い病院で名医が手術すると術後の死亡率が約10%低くなるといわれています。
産婦人科の医師が診療する領域は、主に出産に関わる産科領域と、女性の生殖器の疾患(子宮筋腫、子宮頸がん、子宮体がん、など)に関わる婦人科領域があります。また、不妊治療を行うのも産婦人科です。腹腔鏡手術を含めた外科的処置や薬物療法を行います。産婦人科を主な診療科とする医師は全国で約10,000名、日本産科婦人科学会が認定する産婦人科専門医は約12,000名です。地域によっては産婦人科医不足が問題となっています。クリンタルは、産婦人科の専門医から名医を厳選し、疾患・治療ごとに分類して掲載しています。