小児外科でもっとも多い病気は鼠径ヘルニア、次に多いのは口唇口蓋裂でいずれも先天性の病気です。鼠径ヘルニアになると、太ももの付け根にあたる鼠径部から腸や卵巣などの臓器が飛び出してしまいます。そのため、小児外科では飛び出した部分の根元を縛る結紮の手術を行うのが一般的です。鼠径ヘルニアは多くは予定手術ですが、飛び出した臓器の根元が締め付けられて危険な状態になるヘルニア嵌頓を起こすと緊急手術が必要です。小児外科の専門医は全国でも少ないといわれますが、安全に手術を受けるには経験豊富な名医を探しましょう。
小児科の医師は、基本的にこどもの症状・疾患の全てに対応します。風邪、アレルギー、喘息、てんかんなどの内科疾患から、発達障害、先天性疾患といったこども特有の疾患を診療します。薬物治療が中心です。小児科を主な診療科とする医師は全国で約16,000名、日本小児科学会が認定する小児科専門医は約15,000名です。小児科は病気を治療するだけでなく、こどもの精神面も含めた発達・成長への配慮を必要とする専門性の高い診療科です。クリンタルは、小児科の専門医から名医を厳選して掲載しています。