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渡邉 征男 先生

根管治療の名医
専門
根管治療
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2022年06月17日

臨床実績


年間根管治療患者数
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

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渡邉 征男先生のインタビュー

公開日:2018年11月12日
より質の高い医療のため、患者さんに真摯に向きあう歯内療法のプロフェッショナル

渡邉先生が歯科医となり、歯内療法をご専門にされるようになった理由について教えてください

祖父が産婦人科医で、母も別のクリニックで受付を手伝っていたので、子供の頃から医療が身近だったことがあります。物心ついた頃から医師か歯科医になろうと思っていましたが、高校生になって進路を考えたときに歯科医になろうと決めました。他には野球選手も考えていたこともありましたが、現実的に考えてやめました。

僕も以前はなんでもやるような一般的な歯科医(General Practioner)でした。歯内療法(※歯の中にある神経が走る管、根管に関する治療)を専門にしたのは、歯内療法で困っている患者さんがあまりにも多いと感じたからです。歯を抜かないで治療するために歯内療法を選択しても、結局うまくいかずに抜歯となる患者さんも多く、この現状を変えたいと思い、色々な研修を受けて、歯内療法を専門にやるようになりました。

歯科医になって三年目という早いタイミングで開業されたのはなぜでしょうか?

独立し、自分で時間をコントロールできれば、勉強会などにもより参加しやすくなるからです。開院して独立するということは、責任も全て自分が負うということになりますが、時間は財産ですし、開業するなら早い方がいいと思っていました。
最初は千葉のユーカリが丘という所に開業したのですが、たまたまいい物件を見つけたこともあり、そのタイミングで開業することにしました。

その後、知り合いの紹介で両国に移転し、今では中野や横浜、北千住、浦和、あとは上海にも月に一回出張しています。器具などはその医院さんで用意していただいて、当院と同様の治療を行っていますし、スタッフの方への教育なども行っています。

貴院の特徴について教えてください

当院は歯内療法のみを専門に、治療は全て保険外(自費)診療で行っている歯科医院です。また、他院の先生からの紹介状を持参していただくことを基本としています。7~8割の患者さんは他院の先生からの紹介ですが、患者さんご自身で当院を調べ、かかりつけの先生に紹介状を依頼して来られる方もいますよ。なかには、かかりつけの先生に紹介状を頼み辛いという方もいらっしゃいますので、まれに紹介状なしで受診される方もいらっしゃいます。

当院では一日に診察する患者さんは4人から多くても6人程度です。初めからいきなり治療を行うということはなく、初回には必ず30分のカウンセリングを行って治療方法や費用について詳細に説明するようにしています。治療は一回90分を基本として、多くの場合、1~3回程度の治療で終了となります。治療後は基本的に4年間、経過をフォローしています。当院で行う根尖性歯周炎(※歯の奥の根にあたる部分の歯周病)の治療については当院が責任を持っていますので、治療3か月後に効果判定を行い、その後は年1回のチェックを行います。4年経って経過が安定していれば治癒と判断し終了となります。

歯内療法を保険外(自費)診療で行っている理由を教えてください

歯内療法を保険診療内で行うには限界があるからです。例えば、歯内療法では治療中の歯に細菌が入らないようにラバーダム防湿法という手法でゴムのマスクを使います。これはアメリカなどの先進国では当たり前に使用されている必須のものですが、日本では保険適応にならないので、ラバーダムを使用せずに歯内療法を行っている歯科医院も少なからずあります。また、保険診療では使用出来ない高額な材料を使用する機会も多いことや、歯内療法は歯科治療のなかでも難易度が高く、精度の高い治療を行うためにはある程度の時間を確保する必要がありますが、日本の保険診療では十分な時間を確保することが難しく、多くの歯科医院では15~30分程度で行っています。決してそのような歯科医院が悪いということではありませんが、このように歯内療法に関しては保険診療では材料や時間的に限界がありますので、より質の高い治療を提供するために当院では保険外(自費)診療で行っています。

また、歯内療法の難易度の高さや、歯の中までみる顕微鏡などの高価な設備が必要なことから、アメリカでは歯内療法に関する専門的な教育を受けた専門医が存在し、一般歯科の先生と連携をとって診療にあたることが一般的になっています。ですが、日本ではそのような仕組みが普及しておらず、一般歯科の先生方が全ての治療を行っているのが一般的です。

ちなみに歯内療法の治療成功率について、一般歯科の先生が行う場合と、歯内療法を専門にしている先生が行う場合とでは明らかな差があると国内外の論文でデータが発表されています。過去における日本のデータでは、根管治療の成功率は5割以下である可能性が示唆されています。つまり過去に日本で根の治療をされた半分以上が病気になっている可能性があるという事です。もちろん、歯内療法について非常によく勉強されている一般歯科の先生もいらっしゃいますので一概には言えませんが。

患者さんの方から、通院している先生に紹介状の作成をお願いするときのアドバイスはありますか?

やはり言い辛いこともあるかもしれません。「調べていたら、歯内療法を専門にやっている先生をみつけました。歯内療法を専門とされている先生では治療の成功率が違うようなのですが、連携をとってもらえますか?」などと聞いてみればよいのではないでしょうか。治療する医院を選ぶのは患者さんの権利です。患者さん自身でも治療に関する情報を調べ、自分の身体に関わる治療は患者さん自身で決めるべきだと思います。そのために歯科医も偏りなく、公正公平な情報を説明する必要があると思っていますが、なかなかできていない部分もあるかと思います。

歯内療法の目指すところは、歯を残すことなのでしょうか?

確かに歯を残すことは大切なことですので、歯内療法によって歯を残すことができれば良いと思っています。しかし、歯を残すか?残さないか?(抜歯の基準)は曖昧な部分があることも事実です。担当医が抜歯という治療方法を患者さんに説明し、患者さんも納得して受け入れることで決まる事です。

日本では歯を残す事が重要であると過剰に考えられている場合があり、メディアなどでも、歯を残す先生=良い先生などとかかれていますが、抜歯も立派な治療です。歯科医が抜歯を提案しているときは歯科医なりに抜歯が必要な理由を持っているからであって、抜くべき歯は抜くべきです。ただし、「抜歯ですね」と宣告だけして、その根拠を説明していなかったりすると、患者さんも自身で治療法を決められませんし、満足いく治療が受けられなくなります。そのため、抜歯をするなら抜歯が必要な根拠を患者さんにわかりやすく説明し、患者さんが納得して治療を受けられるようにする必要があると思います。

場合によってはセカンドオピニオンなどで別の歯科医の意見を聞くなども有効でしょう。もちろん当院ではできる限り抜歯をしないようにする側の治療を行なっております。

先生が診察や治療において心がけていることは何でしょうか

計画通り、時間通りに治療を行うことです。要はルーティンをルーティンワークで行う、基本に忠実に行うということですね。それがある意味全てだと思っています。

あとは、歯内療法を専門にやるようになってから変わったことですが、過剰に患者さんにいい顔をしないということです。もちろん不愛想がいいというわけではありませんが、病気を治すことが第一と考えています。限られた時間内で世間話に気を取られすぎて、説明や治療が疎かになるようではいけませんし、私は専門外のことに対して意見は言いません。歯内療法については専門的な知識がありますが、歯の被せ物はどのようなものがいいかとか、インプラントと入れ歯のどちらがよいかということは、専門外です。不愛想に聞こえるかもしれないですが、専門外の領域について私が何かいうことで、患者さんによっては、混乱してしまう可能性もあります。このような理由からドライにやることが重要だと思っていますし、自分の領域はきちんと対応して責任を果たす。それが専門医だと思います。

先生の今後の展望について教えてください

そもそも歯科医の存在意義は、患者さんが歯のことで悩まないようにすることだと思っています。なので、歯内療法を専門にしている専門医と一般歯科の先生が協力して、患者さんのためにベストを尽くせるようにしていきたいと思っています。一番大切なのは健康な歯でいられることであり、病気になってしまった場合には歯内療法を専門にしている専門医がいるということを、患者さんにも知ってもらいたいと思っています。患者さん、一般歯科の先生、専門医の三者が良好な関係で連携して治療を進められるような風土を日本に定着させていきたいですね。そのために、歯内療法に関する情報を提供するための法人(NPO法人Endodontic Center of Japan)を立ち上げ、理事長としての活動もしています。

患者さんへのメッセージをお願いいたします

保険診療による治療が、必ずしもベストな治療だとは限りません。例えば教育を考えたときに、英語を習いたい、留学をしたいと思ったら、もちろん公立でもよいのですが、お金がかかっても私立を選択することもあります。歯内療法も同様に、一人ひとりの患者さんに必要な時間を確保し、質の高い技術を提供するとなると、保険外(自費)診療による治療という選択肢もあるわけです。患者さんは出来る限り正しい情報を手に入れ、最適な治療を患者さんご自身で選択することが大切だと思います。

編集後記

インタビューを通して“患者さんのために”歯科治療、特に歯内療法に関する日本の現状を変えていきたいという渡邉先生の熱い想いを強く感じました。また、「不愛想でもいいと思っている」と話されていましたが、患者さんに真摯に向き合い、専門医としての責任感のもと、診察をされることを重視されているだけで、お会いした際には決して不愛想ではなく、素敵な笑顔を向けてくださいました。渡邉先生は、本気で治したいと考えている患者さんに対して、全力で向き合ってくださる先生なのだと感じました。

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