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李 光純 先生

根管治療の名医
専門
根管治療 歯内療法
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2022年06月08日

臨床実績


年間根管治療患者数
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

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李 光純先生のインタビュー

公開日:2018年06月08日
ひとりひとりと向き合う1日4名のみの治療、根管治療、自由診療専門医院として8年の実績

治療する患者さんを1日4名ほどに限定して集中して診るというコンセプトのクリニックを開業されたきっかけを教えてください

私は日本大学松戸歯学部を卒業後、千葉県、東京都のクリニックに勤務したのですが、そこではひとりの歯科医師が複数の歯科ユニットを使用して1日に20〜30人の患者さんを診ることが多かったです。それは想像以上に忙しく、ユニット間を行ったり来たりしながら削ったらあとはスタッフに任せる、というような感じでした。法律上本当に歯科医でないとできない処置のみ行い、あとはスタッフが行うので合理的といえば合理的ですが、そういった忙しい治療は精度に影響しますし、また患者さんがご自身の歯の状態や治療について説明を受けたくても、歯科衛生士とは話せるが歯科医師とは話せないという事態が起きてしまいます。私はクリニックに勤務していた頃、本当にこのような状況で良いのだろうかと悩みました。もっと治療に時間をかければ、より良い治療ができるとわかっていましたし、治療しても根本的に予防の取り組みが行われないと、虫歯を防ぐことはできません。お話がもっとできれば、患者さんの歯を守るための意識も高められるのじゃないか、と考えていました。

その気持ちが芽生えてからは、次第にひとりひとりの患者さんと沢山話して、説明して、治療をしっかりすることを実現したいという気持ちが強くなりました。しかしそれを実現しようとすると保険診療という枠組みでは難しいという現実にも直面しました。

それでも自分の理想とする治療を実践したいという思いが募り、自費診療にはなりますが1日に診る治療する患者さんを4名までと決め、その患者さんを集中的に診ていくコンセプトのクリニックを開業することに決めました。

李先生は根菅治療を得意とされていますが、何かきっかけがあったのでしょうか

現在は根管治療を専門にしていますが、実は元々は審美歯科を学んでいました。しかし、審美歯科に対する学びを深めていくうちに歯の見た目を綺麗にしても、内部の疾患が再発するとせっかく作ったセラミックの被せ物を壊さないといけないような状況に多く遭遇しました。これは歯の内部の根管治療の問題でしたので、しっかり向き合って学ばなければならないと感じるようになったのです。

とはいえ、そう感じた当時はどちらかというと根管治療には自信がありませんでした。大学で学んだ根管治療の内容も、臨床の現場ではピンと来ないこともありました。そこで、どうすれば自信を持って良い治療ができるのだろうと勉強し始めました。

それからは、欧米に留学し欧米スタイルの教育や根管治療を日本に広めている専門医の話やセミナーを受ける機会を得て、日本の根管治療の水準の低さを知り、愕然としました。そして治療の成功のために守るべきルールをしっかり守れば、根管治療の成功率は高いものであることを知りました。けれどもルールをまもるためのコストはとても保険診療の報酬で賄えるものではありませんでした。この欧米水準の質の高い根管治療を日々の臨床で実践したいという思いも開業を決意する大きなきっかけとなりました。

貴院で行われている根管治療にはどのような特徴がありますか

当院の特徴は大きく4つあり、「時間」「説明」「記録」「器具」を大切にしています。
歯痛や腫れといった症状で当院にいらっしゃった方の治療の流れを例に、当院の特徴を具体的にご説明しましょう。

まず、初診の場合にはすぐに治療を始めるのではなく、「時間」を十分にとって症状の確認や歯の状態をじっくり見せていただきます。患者さんから症状を聞いた後、まず症状の原因がどこにあるかをしっかり見極めます。痛いと感じていた歯は本来治療しなくて良い歯だった、ということもあります。また、下の歯が痛いとおっしゃられて来院されたが、実は上の歯が原因だった、といったこともあるくらいです。ですので、当院では診る歯の範囲を患者さんが痛いとおっしゃっている歯だけでなく他の歯にも広げています。神経の検査、根の周りの検査、レントゲン、に加えCTも撮ることがあります。きちんと診断をしてから治療に入ります。

また、他の歯科ではあまり行われていないかもしれませんが、治療をする前にきちんと「説明」しておきたいことが実は沢山あるのです。なので、”患者さんの治療の希望に対して現在どのような治療ができるのか”、”他にはどのような方法があるのか”、”その治療を行うにあたってのリスクは何か”などを患者さんにきちん「説明」した上で治療をはじめるようにしています。その際は、治療の画像や動画を見ていただきながらこれから行う治療をイメージしやすいようにお話していきます。
また、治療を進める中で歯の状態によっては患者さんが望む選択肢とは違う選択肢を提示しなければならないこともあります。もちろん1つ1つ直接患者さんと相談しながら治療を選択していきますが、その際にもまずは一連の治療の見通しを私のほうからきちんと「説明」することを心がけています。

今回の例では、排膿といって歯の奥にある膿を除去するのですが、膿を除去すると1度の治療で症状は改善傾向に向かうことが多いです。更に2度目、3度目の治療で症状の改善を患者さんがより自覚されるようになります。治療時には実際に膿が溜まっている部分や炎症が起きている部分をレントゲンでも確認していきます。

そして、これらの治療内容は必ず画像を撮り、「記録」していきます。また、術前術後のレントゲン写真だけでなく経過観察でのレントゲン撮影も徹底して行なっています。こういった「記録」を取ることによって治療を開始してから1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後と経過が視覚的にわかりやすく、患者さんも自分の歯の状態がどんどんよくなっていることを客観的に理解しやすくなりますね。

以上のことに加えて、当院で力を入れている根管治療においては、一般的な歯科治療と異なり、技術だけではなく、外科的な清潔さが求められます。根管治療では歯髄と呼ばれる歯の根の中の神経や血管などの非常にデリケートな部分を治療するため、細菌が神経に感染したり血管に入ってしまったりすると症状が更に悪化してしまうからです。外科的な清潔さというと想像が難しいかもしれませんが、医師が外科手術をするような場面をイメージしていただくと良いかもしれません。そのため、清潔な「器具」を使用することは治療の成績にも大きく関わってきます。当院では全ての器具を滅菌かディスポーサブル(使い捨て)にして清潔な状態を維持しています。

李先生の治療にかける思いを教えて下さい

根管治療で一番難しいことは、炎症を治してもその歯が長生きできるかは個人差が大きく、わからない部分が多いというところですね。もともと薄くなっている歯や、噛み癖、歯ぎしりなどの習慣も歯の寿命に影響してきます。

幸いこれまで、沢山の根管治療に携わらせていただいたので、後々割れるかもしれない歯というのは経験則からわかってきてはいるのですが、もっと知見を深めていきたいと思っています。

また、根管治療にあたって当院では様々な器具を広く取り揃えており、患者さんの状態に合った器具を選べるようにしています。毎年海外の学会に参加しているので、学術的な知識はもちろんのこと、そこで展示品を見てよさそうだなと思ったものは積極的に取り入れるようにしています。

私は歯の状態や治療の説明も、実際の治療も、術前・術後管理も、経過観察も、すべて同じ歯科医師が診ることが患者さんにとってよい医療を提供することにつながると信じているので、自分で責任を持って治療することをとても大切にしています。

実際にどのような患者さんが多いですか

来院される患者さんは他院からの紹介でいらっしゃる場合と、ホームページを見て来院される方が多いです。開業する前に勤務していたクリニックで治療を担当していた患者さんも継続して来て下さっていますよ。年に1,2回は海外からも患者さんがいらっしゃいます。

全国から患者さんがいらっしゃいますが、遠方から時間をかけて来院いただくような場合には、術後のちょっとしたトラブルにすぐに対応することが難しいこともあり、お近くの歯科医師に診ていただいた方が良いと判断した場合は、信頼できる歯科医師を紹介することも可能です。

ちなみに、患者さんからいただく質問で多いのは、費用や通院回数などについてですね。当院は完全自費診療で治療費は決して安いものではないので、きちんと患者さんの歯の状態や治療の希望に合わせた回答を心がけています。

患者さんへメッセージをお願いします

受診を迷われている方はまずは初診でご来院ください。初診の時間の範囲内にはなりますが疑問点にはなるべくお答えいたしますので、疑問に思われることはなんでもご相談ください。初診にいらっしゃったからといって治療を受けなければならないという訳ではありませんのでご安心ください。セカンドオピニオンも受けつけています。

また、同じ歯を見ても一般歯科での見解と専門医では違うこともありますし、専門医だったとしても抜歯やインプラントなど専門領域が異なれば違う見解になることもあります。医師も診療科が別れているように歯科医師も専門領域やその知見をもとにした見解は様々ですので、気になる点や不明点がある場合にはセカンドオピニオンをされることも良いと思います。歯は一生を共にするものですから、大切にしてくださいね。

李先生にとって名医とはどういう医師でしょうか

私が思う名医とは病態に対しての理解が深く細菌についても広い知識を持つとともに、患者さんの悩みに対してしっかり説明できる。そして技術、経験も伴っており、さらに高いレベルを目指している歯科医師でしょうか。

歯の状態には個々の差があり、やはり治療が難しい症例に出会うこともあります。そんな時に難しいことは難しいとフェアに選択できること、きちんとその説明ができることが大切なのかなとも思っています。

LEE’S DENTAL CLINICの写真

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住所:東京都中央区日本橋3-8-10 島崎ビル2階
電話番号:03-6262-1045