※掲載情報は独自の調査・分析により収集しており、最新かつ正確な情報になるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。
※実際に受診を検討される場合には、直接医療機関にもお電話で問い合わせいただくことを推奨いたします。
私が歯科医師になったきっかけは、高校生の時に同居していた祖母が歯で困っていたことにあります。
もう25年くらい前になるのですが当時はまだ新浦安一帯は湿地の野原で、夜になるとカエルが鳴いているような場所でした。一方で埋立地ということもあり次々とマンションが建つなど開発が進んできていて、京葉線の開通とともに新浦安が発展し始めた頃でもありました。
しかしながら、街の発展とは異なり歯の健康を守るためのインフラの整備は追いついていないと高校生ながら感じていました。それは友人のお母様が千葉市まで通って歯周病の治療をしているなどの話を食卓などで母から聞くことが多かったからです。私の祖母もその一人で、近隣の歯科医院を5~6件まわったもののうまく合わず、結局は神田まで通って入れ歯治療をしていました。ですから、「新浦安ならここに行けば歯科治療は安心して任せることができる」と思われるような歯科医院を作りたいと思ったのです。
とはいえ大学時代に色々な分野を学ぶうちに研究に興味を持ったりなどやりたいことが変わってくることも多いと思うのですが、「新浦安で受け入れられるような歯科治療を提供したい」という思いは学生の頃から変わりませんでした。
遠方から当院に通って下さる方もおられるのですが、多くは浦安市にお住まいの方です。ですので地元の方に受け入れられるような歯科治療を提供できているのではないかと思います。
開業当時は折り込み広告を書かせて頂きました。それは当院が得意とする治療を全面に押し出すようなものではなくて、私が開業に至るまでの経緯や思いを祖母のエピソードを交えて素直に述べたご挨拶文でした。開業して3~4年くらい経った後に「歯で困ったらここに行こうと思って、とっておいたんだよ」とそのチラシを持って来院して下さる方も何名かいました。その時はただ単に近いからというよりも、「想い」をもって地元の方が来て下さっているのかなと嬉しく感じました。
当院における治療の特徴は大きくは2つあります。
まず1つ目は、マイクロスコープを用いた拡大視野下での治療です。当院は診療台が6台ありますが、そのうち4台に歯科用マイクロスコープを配備しています。また、少なくともすべての診療台において拡大視野下で処置できるよう、歯科用ルーペを6つ用意しています。拡大視野下で治療を行うことで、小さな虫歯や歯石などの見落としがなくなる、細くて複雑な根管を拡大することで治療の精度が上がるといったメリットがあります。特に0.2mm程度の根の中を掃除して細菌を除去しなければならない根管治療には、マイクロスコープは非常に相性がよいと思います。当院で使用しているマイクロスコープにはモニター機能も搭載されておりますから、歯の状態について画面を通して患者さんと共有できるというのもメリットとして感じていますね。
2つ目には、受付、コーディネーター、歯科助手、歯科衛生士そして歯科医師全員がプロ意識を持って診療にあたっているということですかね。受付は受付で接遇の勉強をしっかりしているなど、職員全員のレベルが非常に高いと自負しております。
私の従事する根管治療というのは、歯の根の中を綺麗に掃除する治療です。非常に細い根管の内側を掃除する必要があるわけです。肉眼での治療ですとどうしてもその細い管自体を見落としたり、複雑な根の中の形態の把握が困難です。しかしながら拡大視野下であれば良く見えるため、エラーが少なくなります。
また、専門的なトレーニングを積んだ者が行う外科的歯内療法(外科的に根管を治療する方法)も含めたマイクロスコープ拡大視野下での治療成功率は約90%と非常に高く、肉眼での治療に比べて高い成功率であると報告されています。
当院に受診を積極的に勧めるということを述べるのは難しいですが、質の高い根管治療を受けるためには根管治療・歯内療法を専門とする歯科医師に治療にあたってもらうべきであるということは断言できます。私は歯内療法認定医で、ペンエンドプログラムという歯内療法専門医を養成するためのプログラムを修了しております。日本の根管治療の臨床は世界的に見て進歩しているとは言い難い現状にありますが、根管治療・歯内療法(※歯の内部の治療の総称)を専門とする教育を受けた歯科医師であれば高い治療の成功率を担保することができると思います。
私には、今後力を入れていきたいことが3つあります。
1つ目は、当院の文化を大切にしていくことです。職員一人ひとりが自発的に勉強に励み、切磋琢磨していける文化を今後も継承していきたいと思っています。
2つ目は、英語のブラッシュアップです。海外の学会の活発なディスカッションもできるようになれば学術活動はもっと楽しくなりますし、海外の最先端の知見をより患者さんに還元できるのではないかと思っています。
最後は、世界基準の根管治療・歯内療法を追求して、地方も含む日本中に質の高い治療という地脈をはり巡らせることです。私は他の歯科医師に知識・技術を伝える側にも立たせて頂くようになりましたが、どの地域にいても患者さんが質の高い根管治療・歯内療法が受けられるよう、知識・技術の普及に努めてまいりたいと思っています。
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