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野村 武史 先生

抜歯/口腔外科の名医
東京歯科大学市川総合病院
歯科・口腔外科部長・教授
専門
口腔外科全般、口腔がん
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2022年08月30日

臨床実績


口腔外科患者数/月
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

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野村 武史先生のインタビュー

公開日:2017年06月18日
歯科医療にもっと医科歯科連携を 口腔から全身を診察する口腔外科の名医

野村先生が口腔外科の道に進まれるまでのきっかけをお教えいただけますでしょうか?

大学生の時代に生化学教室で卒業論文の指導をしていただき、そこでおこなった口腔がんの基礎研究が自分の進む方向を決めるきっかけになりました。研究をしていくうちに、大学に残ってより広い分野で自分の歯科医師としての知識を還元して、色々な人の役に立ちたいという思いが強くなり、口腔がんの診断と治療に興味を持つようになりました。それが今に繋がっていると思います。

口腔がんの専門医として診療に携わっていらっしゃいますが、口腔がん治療の現状に対する思いなどがあればお聞かせ願えますか。

どの部位のがんでも共通することですが、何より早期発見・早期治療が大切です。しかし実際は、口腔がんは目に見える場所にできるにも関わらず、進行がんの段階で受診する割合が高く、その場合手術で舌や顎などを大きく切除しなければならないケースもあり、治療後の生活に支障が出てしまいます。このような状況を改善するためにもっと口腔がんの知識を広め、一般の人たちだけでなく、開業の歯科医師の先生方も含めしっかりと啓発していく必要があると思います。

市川総合病院の歯科・口腔外科は「地域完結型医療を目指す」とのことですが、口腔がん治療において地域の歯科診療所と連携することの重要性はやはり高いでしょうか。

口腔がんを治療するうえで、病診連携は非常に大切です。口腔がんは、高齢者の方がなりやすいのですが、若い方と違って、治療のために他の都道府県へ移動するのは体力的にも難しくなります。これからの超高齢社会を考えると、地域で治療が完結できるような体制づくりは必須であるように思います。

市川市の医療機関は、地域の歯科医師会だけでなく行政とも連携して、口腔がんの早期発見に努めています。具体的な内容として、市川市歯科医師会では市の行政とともに、歯科医院で歯科治療を目的に受診した場合でも口腔がん検診を受けることができます。これは乳がんや肺がんなどの5大がん検診の事業と比較すると、全国的にも大変珍しい取り組みだと思います。

この検診を行うにあたり、定期的な講習会も行っていて、市川総合病院でも一部協力して検診技能の向上に努めています。また、怪しい口腔内の異変が見つかった場合は、速やかに病院に受診するシステムも確立しています。患者さんが、総合病院に受診しやすい体制を整えています。ぜひ口腔がん検診を受けていただいて、早期発見・早期治療を行うことで、健康的な生活を維持できるよう努めて欲しいと思います。

市川総合病院のように歯科を持つ病院が増えると、入院されている患者さんの治療の部分でも大きなメリットがあるように思いますが、先生はどのようにお考えでしょうか。

その通りだと思います。病院に歯科がありますと、全身の病気で入院されている患者さんの口腔管理をスムーズにおこなうことができます。手術前から口腔のケアをしておくことで、術後の合併症の予防や入院期間の短縮といった効果が実証されています。

また歯科医師は食の支援をおこなう専門家でありますので、いろいろな病気で入院している患者さんの栄養管理を他の職種のかたと行っています。具体的には、私たちの病院では、栄養管理サポートチームを設置し、その中で口の中の状況の改善に取り組んでいます。脳梗塞などの脳神経疾患で半身麻痺になってしまった患者様に、口腔ケアの指導を行なうなど、歯科医師が率先して行える部分は多くあると思います。

今、全国に総合病院は約900ありますが、その中で歯科がある病院は10分の1ほどしかないのが現状です。医科歯科連携が行えることで、より多角的に患者さんの治療も行えますし、口腔管理などの指導を歯科医が行うことで、全身状態も改善して、より専門的な治療が行えます。急性期治療からリハビリ期まで歯科医師が入ることで得られるメリットは非常に大きいと思います。

先生が主任教授を務めていらっしゃるオーラルメディシンという学問についてお教えいただけますでしょうか。

オーラルメディシンというのは聞き慣れない方が多いと思いますが、日本語でいうと「口腔内科」になります。アメリカでは色々な大学にオーラルメディシンという講座を設置していますが、日本でも近年その注目度が徐々に高まってきています。口腔内の異常は、時に身体の様々な臓器の異常を示していることがあります。オーラルメディシンは、そのような口の中のサインから全身の異常を発見する歯科分野の一つです。例えば、歯周病が進行してそれがきっかけでかくれた糖尿病が見つかることがあります。

また、狭心症や頭痛で歯の痛みを伴うこともあり、それらの症状から全身的なチェックを行い、治療が必要と判断された段階で医師と歯科医師が連携して診療にあたります。市川総合病院は医師と歯科医師の連携が非常に取れている病院で、他の領域の専門医と協力して治療に取り組んでいます。そのような医科歯科連携が、今後もっと広まっていく必要があると感じており、今後も尽力していきたいと考えています。

先生は毎日忙しくされているとは思いますが、どのようにリフレッシュされているのですか。

私は音楽が好きで、学生時代はバンド演奏をしていました。ジャンルはロック・ジャズ・ブルースなど色々でしたね。最近は、演奏はしておらず専ら音楽鑑賞です。

あとは釣りも趣味の一つです。友人と一緒に船を出して海釣りをするのが好きで、千葉の外房まで行って釣りをすることもあります。休みの日は家にいることもありますが、医療から離れる時間も作るようにして、リフレッシュをしています。

患者さんへのメッセージをお願いします。

まずはぜひご自身の住んでいる地域で「かかりつけ歯科医」を持って欲しいと思います。歯周病という病気は、定期的に口腔内のクリーニングを行うことで進行を遅らせることができます。歯のケアはとても大切ですので、ぜひかかりつけ歯科医を決めて、定期的に歯のクリーニングを行う習慣をつけていただければと思います。

その時に、もし何か口の中や顎に異変が見つかった場合、難しい手術(例えば親知らずの抜歯など)が必要になった場合など、口の中のトラブルなどが起こったときは、是非かかりつけ歯科医に相談して病診の歯科・口腔外科に受診していただければと思います。その際は、かかりつけの先生に紹介状を書いてもらってください。もし私の病院での診察を希望される場合は、当科は予約制ですので、病院に直接電話でご連絡をいただければ拝見することができます。どの地域からも受診できますので、何かお困りの時はいつでもご連絡ください。

東京歯科大学市川総合病院の写真

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勤務先医療機関

住所:千葉県市川市菅野5丁目11-13
電話番号:047-322-0151