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金 潤壽 先生

手の外科(手根管症候群など)の名医
太田総合病院
整形外科 部長、手外科センター長
専門
手外科、マイクロサージャリー、肩関節疾患、リウマチ
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2019年05月14日

臨床実績


年間手の手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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金 潤壽先生のインタビュー

公開日:2019年05月14日
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病気を診るのではなく、病人を診る。手の外科の名医が語る思い

医師を志し、手の外科をご専門にされるようになったごきっかけを教えてください

何か資格を持って技術を身に着け、いくつになっても、どこにいても仕事ができるような職業についてキャリアを築きたいと思っていました。パイロットなど他の職業について考えたこともありましたが、視力の問題などもあって最終的には医師を志すようになりました。

診療科については、手術後に治療の結果がはっきりするという点で外科系の診療科に魅力を感じていました。外科といっても様々な診療科がありますが、今後、高齢化が進むことで多くの患者を診る機会が増えると感じたことから、整形外科医となることを目指しました。大学の整形外科に入局してからは上司の先生からの勧めもあり、指の神経支配に関するテーマで研究を行い、博士号も取得しました。研究が手に関する内容だったこともあり、臨床でも自然と手の疾患に関する患者さんを多く診ることとなり、医師になって4~5年目頃からは手の疾患を専門に診るようになりました。

手の外科を専門にしている先生はどのくらいいらっしゃるのでしょうか

日本手外科学会という学会があるのですが、そちらの専門医は全国で932名(2019年4月現在)となり、それほど多い数ではないと思います。患者さんにも膝や脊椎を専門としている整形外科の医師がいることは知られていますが、手を専門としている医師がいるということはあまり知られておらず、社会的な認知も広がっていないと思います。そのため、学会でも今後は啓発活動に力を入れようという話になっており、手の病気を治す専門の医師がいることをアピールしていく予定です。私も学会の評議員をしていますので、何か良い案があれば提案していきたいと考えています。

貴センターの特徴や強みについて教えてください

当院の手外科センターは、文字通り整形外科のなかでも手の病気を専門に診ている部門です。年間に約630例の手術を行っており、神奈川県内でも指折りの手術数を誇ります。常勤医3名、非常勤医1名の計4名が所属しており、全員が手外科専門医を取得しています。手外科専門医は大学病院でも1名しか所属していないところもありますし、地域によっては県内に数名しかいないということもありますので、当院の体制は非常に充実していると思います。また、月曜日から土曜日までは必ず1名以上の手外科専門医が在院するようにしており、外傷などの急を要する状況にも対応できる体制を整えています。当院は川崎駅から徒歩5分と非常に交通の便が良いのも特徴だと思います。

治療に関しては、内視鏡手術を積極的に行なっております。内視鏡手術とは 2.7mm の小さな手関節鏡を用いて行う手術で、手術創が小さいため、術後の痛みも少なく、従来の方法と比べ早期社会復帰が可能です。当院では主に橈尺骨遠位端骨折の手関節内骨折、ガングリオン、骨および軟部腫瘍、三角線維軟骨損傷、手根管症候群、肘部管症候群などのような疾患に内視鏡手術を行っています。

他にも、リハビリにも力を入れています。手術後の手の機能の回復には手術だけでなく、術後のリハビリがとても大切になります。手のリハビリは主に作業療法士が担当しますが、当院には手のリハビリを専門とする作業療法士が5名所属しています。ハンドセラピストの方々とは、毎週カンファレンスを行ったり、各自テーマを決めて勉強会を行ったり、学会発表前にはお互いに準備したものを確認し合ったりするなど、非常に密に連携をとることができています。

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先生のもとを受診されている患者さんについて教えてください

患者さんは関東周辺の方が中心となりますが、中には遠方から来られる方もいらっしゃいます。具体的には、腱鞘炎やテニス肘などの炎症疾患、スポーツや転倒などによる腱損傷や骨折といった外傷、リウマチや変形性関節症といった関節疾患、手根管症候群などの絞扼性神経障害など多岐にわたります。私は特に親指の付け根の関節が変形する母指CM関節症や骨折の手術について、これまで数多く治療しており、手術に関しては新しい術式も開発してきました。患者さんが治療に満足し、医師が簡単に行え、なおかつ患者さんの負担が少ない手術というのが、望ましい手術だと思いますので、日頃からそういったことを念頭に置いて治療を行い、こういう方法が良いのではないか、ああいう方法がよいのではないかと考えています。

母指CM関節症とはどのような疾患なのでしょうか

CM関節とは、指の付け根の関節のことをいい、母指のこの部分が変形して痛みが生じる状態を母指CM関節症といいます。指の中で機能的に一番重要な指は母指になりますので、母指CM関節に変形や痛みが生じると、物がうまくつかめない、文字が上手に書けない、キャップが開けられないといったように日常生活に支障を来すようになります。

母指CM関節症は40代から増加し、女性に多い疾患といわれており、高齢化ということもあって近年、患者さんが増加しているように感じています。臨床的にも進行している患者さんは、日本ではおおよそ490万人といわれていますが、軽症の場合、医療機関を受診していない方もいらっしゃると思うので、実際の患者さんはさらに多いと考えられています。原因としては加齢による影響が大きいとされていますが、遺伝的な要因や、女性ホルモンの影響も関係していると考えられています。また、手を酷使するような環境でも生じやすく、複数の要素が重なって起こる疾患であるといえます。

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母指CM関節症などの変形性関節症ではどのような治療を行うのでしょうか

まずは保存的な治療として安静のための装具療法、痛み止めなどの薬物療法を行いますが、それでも改善しない場合には手術を行います。手術では関節形成術や関節固定術を行うことが多いですが、特に母指のCM関節やPIP関節とよばれる第二関節の変形に対しては人工関節による手術を行うことも少なくありません。CM関節では靭帯が緩んでいる場合が多いため、人工関節を入れた後に他の腱を使用して再建します。人工関節を用いた手術は昔から行われていますが、近年は改良が進み、痛みの改善や機能的な面での改善といった治療成績はとても良くなってきています。

手術自体は2時間程度で行うことができます。入院期間は約1週間となることが多いです。手は非常に小さな部分の中に神経や血管が網の目のように張り巡らされています。手術の際にこれらを傷付けてしまうと術後にしびれが残ってしまうこともありますので、手術は神経や血管を避けながら行うとても繊細なものになります。

診療の際に心掛けていることがありましたら教えてください

手術を行った場合には、術後の経過をきちんと診て、患者さんの声に耳を傾けるようにしています。最近、数多くの手術を行っている病院で、手術後時間がある程度経過した場合は、外来で診察してもらえないという話を聞くことがあります。私は手術を執刀したからには最後まで診る責任があると思いますので、手術をしたら終わりということではなく、結果をきちんと確認して、何かあったらすぐに対応するなど、最後まで診ることを心掛けるようにしています。当センターでは基本的に手術を執刀した医師がその後の経過も診させていただくようにしておりますので、外傷などでは半年程度、神経の疾患や関節の変性疾患では2~3年経過を診ることもあります。

また、私が在籍した慈恵医大の建学の精神である『病気を診ずして病人を診よ』の言葉のように、手の専門とはいえ手しか診ないという姿勢ではなく、専門以外のことに関しても患者さんが症状のお話をされる場合には、診察するようにしています。必要に応じて専門の先生をご紹介することもありますが、なるべく上記のことを心掛けて診療するようにしています。

先生の今後のご展望について教えてください

私もある程度の年齢になってきましたので、現在のスタッフやこれから外科を学ぶ先生たちに、少しでも今までの経験や学んだことを受け渡していきたいと考えています。
施設としては、いつでも患者さんが受診できるような体制を整えていければと考えています。

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受診を迷われている患者さんへのメッセージをお願いいたします

テレビの情報やご友人の話を参考にこれは無理だと自己判断して、受診されない方もいらっしゃいます。しかし、必ずしもご友人の方がご自身と同じ状況であるとは限りませんし、人それぞれ状況や進行の程度は異なります。ご心配なことがあった際にご相談に来ていただけるよう、当センターは紹介状がなくても受診が可能なように門戸を広く開き、専門医が毎日いるようにしています。現在はたくさんの情報が流れていますが、正しい情報を選択することも必要になるかと思いますし、もし心配なことがあれば一度、専門医に相談してみるとよいかと思います。

編集後記

太田総合病院は、川崎駅から歩いて5分と非常にアクセスが良く、通院しやすい病院でした。金先生は最後まで患者さんを診ることを大切にされており、取材当日も外来で約80名の患者さんを診ていらっしゃいました。「16時半までの外来ですが、18時位までかかることも多いです。大変ですが、やはり患者さんは最後まで診る責任がありますし、外来人数が多くなったから通院終了ということには出来ないです。」とおっしゃっており、責任感の強い先生だと感じました。

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勤務先医療機関

住所:神奈川県川崎市川崎区日進町1-50
電話番号:044-244-0131