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林 孝彦 先生

白内障の名医
専門
角膜移植術、白内障手術、眼内レンズ縫着手術、翼状片手術
掲載開始日:2020年07月20日
最終更新日:2021年08月16日

林 孝彦 先生から患者さんへのメッセージ

過去に治らないといわれたとしても、諦めずに一緒に治療していきましょう。

臨床実績


年間白内障手術数
***

専門医資格
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学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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林 孝彦先生のインタビュー

公開日:2021年04月01日
角膜にかける一本一本の糸に患者さんの将来がかかっている。角膜移植の名医が語る思い

医師を志したきっかけについて教えてください

幼い頃はやんちゃで、怪我が絶えない子どもでした。ある時、彫刻刀が手に刺さって血が止まらなくなり、病院に駆け込むことがありました。その時は麻酔をかける猶予も無く、先生に頑張れと言われて、その場で縫合することになったのですが、緊急処置にも関わらずとてもきれいに縫ってもらいました。この時の経験があって、医師を志すことを考えるようになりました。それ以外にも、母親が眼科に勤めていたので医療に関わる仕事が身近だったことや、周りに医師を志す友人が多かったことも影響していると思います。

眼科の道に進まれた理由は何でしょうか

もともと数学など論理的にものごとを考えることや、絵を描くなど芸術的なことが好きだったので眼科を選びました。一見すると眼科と関係ないように思われますが、実は眼科の手術にはこうした論理的な要素や芸術的な要素が詰まっているのです。また、当初からいずれは開業したいと考えていたので、独立が早く開業しやすいということも眼科を選んだ理由の一つです。

大学卒業後は上京して、横浜市立大学の眼科に入局しました。教授からは大学院で角膜移植の研究をするように言われたのですが、先ほどもお話ししたように開業が視野にあったので、研究を終えて博士号を取得したら開業しようと考えていました。博士号を取るためには実験をして、その結果を論文にまとめなければならないのですが、突然、指導医の先生が退職されることになってしまい、実験の指導が受けられなくなりました。そもそも実験への関心が薄かったこともあり、実験は上手くいかず、スランプに陥ってしまいました。その頃は、実験から遠ざかり、ジムで筋力トレーニングに明け暮れるという生活を続けていました。

その後、角膜移植をご専門にされるまでには、どのような経緯があったのでしょうか

指導医の先生が退職される際に、当時東京大学で角膜移植や角膜の再生医療について研究されていた指導医(現 医学部眼科主任教授)を紹介してくださりました。先生の指導は非常に丁寧で、先生自身もとても気さくな先生だったので、研究や角膜手術の楽しさに気づくことができ、直径2mmのネズミの角膜を縫い合わせる実験に明け暮れました。

その後、博士号を取得して大学院を修了し、大学の関連病院で白内障手術など眼科技術全般を学びました。その頃に複数の施設で角膜移植の手術を見学させていただき、その時の手術や術後の角膜がとてもきれいだったことに感銘を受け、私も角膜移植手術を専門にしようと決めました。

2011年には国内最大の角膜手術センターである東京歯科大市川総合病院の門を叩き、ゴッドハンドと言われる島崎 潤教授(https://clintal.com/doctor/115947 )の下で、約一年半、研鑽を積みました。

その後、2012年に横浜に戻り、神奈川県で角膜移植手術を立ち上げ、2014年から横浜南共済病院に眼科責任者として異動しました。当時、このエリアでは角膜移植を行う施設は少なかったのですが、初年度は30件、次年度は60件と件数を重ね、6年で通算500件の角膜移植を行い、全国4位の実績を築きました。大学病院などでは角膜移植を行っている医師が複数いるため、医師一人当たりの実績でみると手術件数がそれ程多くない場合もありますが、当院では全て私が執刀していました。そうして数多くの患者さんの手術をさせていただいたおかげで、多くの医療施設に出向いて手術指導や難症例への執刀も行うようになり、自身の手術成績や知見を論文として世界に発信することができました。

先生は海外でも角膜移植の研鑽をされたと伺いました

日本では全層角膜移植術といって侵襲が大きい術式が主流でした。しかし、欧米では角膜移植がどんどん低侵襲になってきていて、サランラップフィルムのような薄いシート状の内皮細胞だけを移植する手術が行われるようになっていました。そこで、2014年に最先端の手術技術について学ぶために角膜移植の先進国であるドイツに渡り、その時のご縁で2019年から一年弱の間、ドイツ政府の研究員に選定され、ケルン大学に留学をしました。留学中も数多くの手術を経験し、フランスやオランダなどのヨーロッパ各国を訪問して仲間も作りました。

現在先生のもとを受診されている患者さんについて教えてください

現在、東京都や埼玉県の患者さんは大学病院で診療、手術をしていて、神奈川県の患者さんは菊名湯田眼科で診療、手術しています。外来患者さんの約6割は角膜移植前後の患者さんになります。大学病院や遠方の医療機関から角膜移植についてご紹介いただくことも多く、関西からいらっしゃる方や、中には海外の方が受診されることもあります。
この他にも、現在は約10か所の医療機関で手術をしています。角膜移植というと大変そうですが、最近はどんどん低侵襲で洗練され、負担が少ないものになっています。角膜移植は基本的には局部麻酔(眼だけの麻酔)で行い、日帰りで行うことも可能ですが、各病院のシステムや患者さんのご希望によっては入院しての手術や全身麻酔での手術を行うこともあります。ちなみに、入院しても日帰りでも手術の内容は同様になります。

角膜移植以外にも白内障手術も得意なので、白内障の患者さんも軽症~非常に重症の方まで多く受診されています。白内障の手術では水晶体の中に眼内レンズを入れるのですが、その支えになる部分が弱い方や、外傷で欠損している方、眼内レンズが外れて目の奥に落下してしまった方など、難易度が高い手術も多く行っています。
この他、円錐角膜や翼状片の手術、エキシマレーザー手術など、眼球の前の方を扱う手術を専門にしています。

印象に残っている患者さんについて教えてください

以前に、コンタクトレンズで感染を起こして角膜を傷めてしまい、常に充血して涙を流している方がいました。切開の一つ、縫う糸の一本一本に神経を張り詰めて手術を行い、結果的に裸眼でも1.0程度の視力が出るくらいに回復し、充血や痛みも無くなりました。良く見えるようになったことだけでなく、(若い女性でしたので)、整容的な部分でも喜んでいただいたことが印象的でした。

また、術後の経過が良く、定期的な経過観察が不要となった後でも挨拶に来てくださる方も多く、患者さんとは友達のような関係になることもあります。
しかし、中には残念ながら経過が良くない方もいますので、そういった場合にも責任を持って診させていただいています。やはり現在の医療では、どのようなことをしても治らない患者さんもいます。今は治らなくてもいつか治すためにあるのが研究だと思っていますので、今でも常にリサーチマインドは持っています。

診療に際してどのようなことを心掛けていますか

治療に際しては、患者さんと二人三脚で立ち向かうことを心掛けています。医学的には手術が適応であっても、年齢や社会的要因で手術をしないという選択をされる方もいます。患者さんの背景は人それぞれ異なりますので、患者さんと同じ方向を向いて、一緒に選択肢を探すようにしています。

手術の仕上がりに関しては、できるだけ乱視が少なく、ピントの合う目というものを目指しています。手術では、角膜にかける一本一本の糸にその人の将来がかかっていますので、常にもっと良くなるようにと気持ちを込めて施術しています。こういった部分は、師匠である先生方に教わった影響が大きいと思います。

今後のご展望と患者さんへのメッセージをお願いいたします

今後も世界最高の治療を日本で提供できるように、進化していきたいと思います。また、これまで続けてこられたのは人との縁に助けられた部分が大きいと思っていますので、私が教わってきたように技術を伝えるべく、育成にも力を入れていきたいと考えています。

全国各地で活動しており、活動の予定はホームページ(https://htakahiko-eyesurgeon.com/ )にアップデートしています。東京、埼玉では日本大学板橋総合病院で、神奈川ではきくな湯田眼科で、診療手術が可能ですので、諦めないで一緒に治療していきましょう!

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勤務先医療機関

住所:東京都板橋区大谷口上町30-1
電話番号:03-3972-8111