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豊島 治 先生

東京都世田谷区成城6丁目17-5
とよしま内視鏡クリニック
院長
専門:
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2018年08月24日

受診しやすさ

医師指定受診
-
外来待ち時間
-時間程度

臨床実績

専門医資格
東京医科大学地域医療 指導教授
日本消化器内視鏡学会 認定消化器内視鏡 専門医
日本消化器病学会 認定消化器病 専門医
欧州消化器内視鏡学会(ESGE)国際会員
米国消化器内視鏡学会(ASGE)国際会員
H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医
日本内科学会 認定医日本外科学会 認定外科専門医
日本医師会 認定産業医
身体障害者福祉法 指定医

学術活動

出身大学
東京大学 1993 年卒
略歴
東京大学医学部附属病院(第一外科:腫瘍外科学・血管外科学)
東京大学医学部附属病院(消化器内科)
JR東京総合病院(麻酔科)
三井記念病院(内科)
茅ヶ崎市立病院消化器科 医長
2002年 とよしまクリニック 開院
2016年 とよしま内視鏡クリニック 移転開業

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豊島 治先生のインタビュー

公開日:2018年11月07日
苦痛の少ない内視鏡で、日本中から大腸がんをなくしたい!内視鏡の名医

豊島先生が医師を志したきっかけと、消化器内科や内視鏡をご専門にされた理由について教えてください

医師をめざしたのは、医療は病気で困っている人たちを助ける、尊い仕事だと思ったからです。内視鏡を専門にすることで、胃がんや大腸がんのような早期発見が可能ながんを見つけられれば、多くの患者さんの役に立てると思い、内視鏡を専門としています。

父の「成城で開業するなら手伝うよ」と言う後押しもあって、私が育った街であるこの成城で開院することになりました。開業にあたっては父に色々とアドバイスを受けることができましたが、今思い返すと、父の助けがなければ開業は困難だったと思います。

どのような患者さんが受診されることが多いのでしょうか?

一日に100名くらいの患者さんが受診され、およそ9割の患者さんが内視鏡検査や検査の事前説明、結果説明などのために来院されます。内視鏡以外にも健康診断で何か指摘されたり、症状があったりしてご相談に来られる方もいらっしゃいます。内視鏡検査は一日に40~50名くらいの患者さんが受けられています。そのため、私を含めて4名前後の医師で対応しています。

内視鏡検査による病気の発見率には医師の技術が大きく影響するのですが、当院では高い発見率を誇っていると思います。大腸がんは腺腫(ポリープ)のうちに切除すれば、がんになることを予防できる数少ない予防可能ながんの一つですが、大腸内視鏡検査では40代の方で4割、50代の方では5割以上の方で大腸腺腫(ポリープ)が見つかっています。

また、これまで当院では7万件ほど内視鏡検査をしてきたのですが、食道がん30例、胃がん240例、大腸がん250例と見つけています。多くの胃がんはピロリ菌によって引き起こされるのですが、ピロリ菌を除菌した後の胃がんやそもそもピロリ菌がいない方の胃がんのような稀な症例も75例、6例と見つけていますし、日本では少ないといわれているバレット食道がんも7例見つけてきています。

大腸の内視鏡検査はどのようなタイミングで受けた方がよいのでしょうか?

40歳になったら一度内視鏡検査を受けた方がよいと思います。先ほども申し上げたように40代の患者さんの約4割に腺腫(ポリープ)が見つかっているからです。

大腸がんは、腺腫(ポリープ)が数年かけてがんになったものなので、腺腫(ポリープ)のうちに切除すれば大腸がんは予防することができます。現在の日本の保険診療システムでは、大腸がんのスクリーニング(早期発見のために症状のない人が行う)検査は便潜血検査しかなく、便潜血が陽性になるか、何らかの症状が出たときに内視鏡検査を行うことになっているのですが、この頃にはすでに大腸がんは進行している状態になります。ゆえに、便潜血や症状が出てから内視鏡をするのではなく、この腺腫(ポリープ)が出来た時点で内視鏡検査で見つけ、切除することが重要だと思います。

実はアメリカでは、すでにスクリーニング検査として50才になると無料で内視鏡検査を受けることができます。また最近になって対象年齢が引き下げられ、45歳になったら内視鏡検査をするよう推奨されています。若年発症の大腸がんが増えているからです。さらに大腸がんには遺伝するものもあるので、家族が大腸がんになった場合には、その家族が大腸がんと診断された-10歳の時点で内視鏡検査を行うように推奨されています。他にもイギリスでは、50才になったら全員が無料で内視鏡検査を受けることが出来ますし、腺腫(ポリープ)がみつかった場合にも無料で切除することができるのです。これらの国々と比較すると、日本のシステムにはまだ改善の余地があると思っています。
自治体や会社によっては福利厚生として費用の補助がある場合もありますし、そうでなくても、40歳になったらぜひ一度相談に来ていただきたいと思います。

胃の内視鏡検査はどのようなタイミングで受けた方がよいのでしょうか?

胃がんの多くはピロリ菌の感染によって起こるとされていますので、まずはピロリ菌検査を受けることをお勧めします。しかし、日本の保険診療システムでは、胃の内視鏡検査を行わないとピロリ菌検査に保険が適応されません。自費にはなってしまいますが、今ではピロリ菌を調べる血液検査も比較的安価に行えるようになって来ているので、まずは20才になったら一度、ピロリ菌の検査を受けられるとよいと思います。またこちらに関しても自治体や会社等でABC検診(胃がんのリスクを判定するもの)などの補助を行なっているところもありますので、対象となっている方は受けられた方がよいと思います。

先生が行われている“苦痛の少ない内視鏡”について教えてください

当院は開業したときから麻酔(点滴から麻酔薬を注射し、苦痛をほとんど感じない状態、あるいは眠っている状態になる方法)を用いて内視鏡を行っております。麻酔の合併症が起きる可能性があり、内視鏡終了後もしばらく様子を見なければならないことに注意が必要です。内視鏡は3年後、5年後、10年後と人生のうちで何度か経験することが必要な検査です。一度、辛い思いをされて、もう絶対に受けたくないと感じられてしまうことを避けるためにも、現在もこの方法で行っています。

なお、当院では開院してから現在まで、麻酔に関する重篤な合併症は一例もありません。パルスオキシメーターや血圧計を用いてしっかり監視し行なっていますし、安全を第一に、麻酔を極力少ない量に留めるようにしています。安全を最優先にしているので、どうしても、まれに苦しかったとおっしゃる方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は苦しくなかったと言われます。

先生の今後の展望と患者さんへのメッセージをお聞かせください

ここ数年、消化器内科のなかでは、ピロリ菌を除菌して、内視鏡を定期的に受け胃がんによる死亡のリスクを減らしましょうという流れが根付いてきました。そのため、これからは大腸がんを減らしていくために働きかけていきたいと思っています。日本の内視鏡検査の技術は、諸外国と比べても高いと思います。ですが保険診療のシステム上、スクリーニングとして行うには改善の余地があるのが現状です。大腸がんを減らすための、質の高いスクリーニングシステムができるように貢献していきたいと思っています。協力してくれる医師、スタッフと一緒に、世田谷から、東京から大腸がんを減らしていって、最終的には日本中の大腸がんを減らしていきたいと考えています。

日本では大腸がんが増え続けており、女性のがん死亡の第一位は大腸がんです。「自分は症状がないから大丈夫」と思っている方も多いと思いますが、症状が出ていないのは、病気がないのではなく、病気が早期の段階でまだ症状を自覚されていないという可能性もあります。大腸がんは腺腫のうちに切除することで予防できる、比較的予防しやすいがんなので、みなさんに大腸内視鏡検査を受けて頂きたいと思っております。

とよしま内視鏡クリニックの写真

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とよしま内視鏡クリニックの詳細情報

郵便番号
157-0066
住所
東京都世田谷区成城6丁目17-5
電話
03-5429-9555

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