
今は見ての通り健康優良児と言われるのですが、幼少時は病弱で、事あるごとに小児科にかかっていました。そのため、医師はとても身近な職業であり、自然と医師になりたいと思うようになりました。
呼吸器内科を専門にするようになったのは、研修医時代に配属されたことがきっかけです。元々内科を志望していたのですが、呼吸器内科については学生の時は苦手でした。というのも、当時は、呼吸器疾患の実態が今ひとつ自分自身掴み難いというイメージがあり、正直なところ専門にしたくありませんでした。内科と言っても循環器内科、消化器内科などいくつかの診療科があるので、一応希望は出したのですが、病院の采配で呼吸器内科への配属となりました。
これがとても面白かったのです。言葉で説明するのは難しいのですが、学んでいくうちに深く興味を持つようになりました。興味を持って、色々と分かっていくうちに面白味が出てきたという感じです。
当時の大学病院では、肺がんの患者さんを中心に、重症の喘息患者さんや急性呼吸器不全を起こしたCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さん、間質性肺炎の患者さんなど呼吸器疾患全般の患者さんを診ていました。
いつか開業したいという思いは医師になった当初からありました。
開業するなら自宅か実家の近くにしようと考えていたのですが、丁度、友人から良い場所があると聞いたので、「じゃあやろう!」と開業を決めました。その後はスムーズに話が進み、2018年9月に当院を開業することが出来ました。
基本的には成人(高校生以上)の方を診察しており、ジェネラリストとして内科疾患は全て対応しています。
患者さんは三鷹市を中心に、調布市や武蔵野市、小金井市、世田谷区など他エリアからも来られています。どういった経緯で受診されたのかアンケートは取っていないのですが、患者さん同士の口コミで来ていただいているケースも多いようです。
呼吸器内科が中心ではあるので、疾患でいうと喘息の患者さんが多いのですが、喘息と診断された患者さんが紹介で来られるというケースよりも、当院で喘息と診断し診療を継続されることの方が多いと思います。喘息は潜在的、つまりご自身で喘息と気が付いていないケースも多いと言われています。そのため、慢性咳嗽といって、長く続く咳を主訴に当院を受診されて、色々と調べた結果、喘息と判明するケースが非常に多いです。喘息は適切な治療を行うことで症状の改善が見込める病気ですが、長引く咳が喘息によるものと分からず、適切な治療をせずに悩んでいる患者さんは多いと思います。
当院はCTやレントゲンといった検査機器が充実しています。勤務医の頃に、患者さんはなんともなさそうで、診察した所見でも問題なさそうだと思っていても、なんとなく「何かあるんじゃないか」という勘がする時がありました。そういった時に、念のために撮影したCTで重篤な病気が見つかるということを何度か経験したので、当院でもCTなどの検査機器を導入することにしました。院内にCTがあることで、その場ですぐに結果をご説明出来るというメリットがあります。
また、診察した上で悪い病気がないとお伝えしても、患者さんは実は何か隠れているのではないか、検査してくれれば安心出来るのにという不安をお持ちのこともあります。そうした場合でも、院内にCTがあれば必要に応じて検査を行い、体内の構造的な評価も出来ますので、患者さんの不安も取り除けますし、私自身も安心することが出来ます。
診察においては、「スピーディーでフレキシブルな診察」を大切にしています。
例えば今お話したCT一つとっても、院内にCTがない医院であれば、他の医療機関でCTを撮影してから医院に戻ってきて画像評価を完了するまで、患者さんにとっては時間的にも労力的にも負担になってしまいます。そういう点では当院を受診していただければスピーディーにフレキシブルに対応出来るかと思います。
単純に旅行が好きだからです。海外に行く方が渡航前に接種するトラベルワクチンは、出張などで利用される方も多いため、取り扱う医療機関はオフィス街に多い傾向がありますが、当院でも取り扱っています。また、私は本格的な登山をするわけではないのですが、旅行で標高が高い地域に行くと高山病を発症する可能性もあるため、高山病についてもご相談を承っています。
先ほどのフレキシブルな診察にも繋がりますが、このようなご相談にも柔軟に対応しております。
今後も自分のスタンスは変えないでいきたいと思っています。特に公平性の担保は重要だと考えています。どの患者さんに対しても、的確に対応をすること、そして適切な医療を提供することが肝要だと思っています。
また、ご病気によっては治療が難しい場合もありますが、当院に来たら元気になって、また前向きな気持ちになっていただけるような場所でありたいと思っています。日本人は大きな病院にかかれば安心と感じる方も多いと思います。私は街医者ですが、そういった部分のニーズにも応えられるような街医者でありたいと思っています。
取材に伺った際には、受付の方がとても丁寧に応対してくださいました。お伺いした際は診療の直後だったので前原先生はマスクをされていましたが、マスク越しでもわかるような笑顔でインタビューに応じてくださいました。
何かあった時にかかる「かかりつけ医」は、クリニックの雰囲気、先生のお人柄や診療内容の幅広さ、そして院内の設備の充実度が重要になると思います。近所にあったらもちろん、少し遠くても「かかりつけ医」として安心して相談できる先生だと感じました。
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