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細川 大雅 先生

東京都台東区上野七丁目7番7号 早稲田ビルヂング6階
ストレスケア東京上野駅前クリニック
院長
専門:
掲載開始日:2018年06月18日
最終更新日:2020年02月27日

受診しやすさ

医師指定受診
-
外来待ち時間
-時間程度

臨床実績

専門医資格
日本精神神経学会専門医

学術活動

学術機関
東京大学
出身大学
東京大学 2001 年卒
略歴
アメリカ、ハーバード大学医学部精神科
神経科土田病院副院長
ストレスケア東京上野駅前クリニック開院

※医療機関の関係者の方へ

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細川 大雅先生のインタビュー

公開日:2020年03月16日
学校生活が全てではない。自分の価値に気づいて

先生はクリニックでは中高生と若い方を中心に診ていると伺ったのですが、そうしたクリニックを開院されたのはどうしてなのでしょうか

みなさん体調が悪くなったときには病院に行くと思いますし、お子さんにお腹が痛いと言われたら病院に連れて行くと思います。しかし、もしお子さんから「学校に行きたくない」と言われたらどうしますか? 当院は、そういった学校に行けない子やひきこもりの子が多く来ています。

そうした子はどうして学校に行けないのでしょうか? 親が聞いても、明確な答えは返ってこないことが多いでしょう。本人にとっても何故かわからないけど学校に行けないのです。そうした状況が1年、2年と続くと、それが中学生、高校生であった場合、すぐに受験や将来のことを考える時期が来ます。親としては焦り、学校の先生に相談すると思いますが、その結果、学校やスクールカウンセラーから医療機関の受診を勧められ、医療機関ではとりあえずと薬を出されてしまうことが多くあります。私はこうした状況に対して、薬をのんだら本当に問題は解決するのか?という疑問を抱いていました。

また、日本の医療はこれまで生命を救うことや延命を中心として発展してきました。私自身も救急の現場を経験したことがありますが、自殺企図などから来院された場合、一時的に生命を救っても、同じような行為を繰り返してしまうことがよくあります。そうした経験から、ただ生命を救うだけでは限界があると感じていましたし、生きるための理由や目的、生きがいがないと、ただ命があっても道を見失ってしまうと考えていました。

そこで、生命を助けるだけではなく、その先の生きていくということにアプローチしていきたいと思い開院しました。

具体的にはどういったお悩みで受診される方が多いのでしょうか

当院では10歳以上を対象としており、小学校高学年から中学生、高校生の子が多く来ています。中高生の頃は学校生活が人生の中で一番のウエイトを占めるので、悩みとしても学校での人間関係の悩みや学校に行けないという悩みが多いです。中にはご両親が心配して一緒にいらっしゃることもあります。中高生以外にも大学を卒業する頃になって就職が上手くいかない、就職の悩みから引きこもりになってしまった、就職したけど職場でのコミュニケーションが上手くとれない、といった悩みからいらっしゃることも多いです。

そうしたお悩みの方にはどのように診療をされているのでしょうか

当院では、生き辛さを抱えている子やコミュニケーションが苦手な子に対し、カウンセリングやアートセラピーを中心とした診療を行っています。それらを通じて、自身の価値に気付くことや、自分の気持ちを表現すること、他者の考え方を理解していくことを支援し、生きる目的などを見つけていってほしいと思っています。

ご本人からのカウンセリング希望以外にも、ご両親の方から、まだ子供だから薬を飲ませないで欲しい、カウンセリングでなんとかしたいという声をいただくことも多くあります。私も薬以外のサポートも必要と思っていますので、必ずカウンセリングを保険診療内で行います。

専属のカウンセラーに悩みを聞いてもらい、聞くだけではなくそこからどうしたら良いか一緒に考えて行くことに加えて、困難にぶつかったときにそれを乗り越える力を引き出すための認知行動療法も行っています。当院ではデイケアのプログラムで、5人前後のグループワークを、1回2時間を8回で行っています。グループワークを行うことで他者の考え方を知ることもできますし、コミュニケーションが苦手な子にとっては人との関わり方を学ぶ機会となります。認知行動療法は考え方の柔軟性が広がるので誰にでも役に立ちます。

この他にもアートセラピーにも取り組んでいます。従来から治療法の一つとしてアートセラピー(芸術療法)は行われていましたが、これまでのアートセラピーは絵を描くことで自分の心理を理解しようという取り組みです。当院で行っているアートセラピーはこうした取り組みとは違い、絵を書くことを通じて自分にしかできないことを見つけようという取り組みになります。絵というのは上手、下手だけでなく、その人にしか描けない絵というのが必ずあります。そこにはその人なりの気持ちが込められています。

思春期世代は根底に自分に自信がないという方も多く、それが人と上手くいかないということに繋がることもあります。気持ちを伝える手段としてアートに触れ、実際に当院では自分の気持ちを簡単に伝えるために、みんなでLINEスタンプを作ることもしています。

この他、不登校や引きこもりの方を応募対象にイラストコンテストも開催しています。イラストコンテストで入賞した作品は教科書の絵になるのですが、引きこもっていても自身が描いた絵が世に出ていくことで、自分自身がそうしたものを生み出せると知り、それが自信に繋がって次の一歩を進めるようになります。

さらに当院ではこれらのセラピーを発展させて新しい治療法を開発しています。例えば、今年からアナログゲームセラピーというものを始めました。これは、コミュニケーションに苦手意識を持つ子でも、みんなでアナログゲームをしながら、楽しくコミュニケーションスキルを身につけていこうというものです。

日頃の診療で大切にしていることを教えてください

当院にかかる子の多くは、自分が何に困っているかわからない、なんとなく生きていても仕方がないと感じている子が多いです。ですので、そこを上手く一緒に明らかにしてあげたいと考えています。

ここは家庭でもなければ、学校でもありません。みなさんは、学校へ行った方が良いとか、進学したほうが良いとか、普段、学校の先生や親から言われている正論を言って欲しいわけではないと思います。今は辛くても頑張ったら良いことがあるということを伝えることも不十分だと思います。

学校は行くことが目的ではなく、自分の夢や目標を叶えるために行く場所なので、別にそれが学校でなくてもいいと思いますし、学校に戻ることが目的ではありません。本来、学校に行くこと、仕事に行くことということは目的ではなく、何らかの自分の価値のための行動です。その目的のために学校に行くことが必要であれば、学校に行くという行動を取るわけです。それがいつの間にかひっくり返ってしまっているのです。親からは学校に行かないと将来食べていけないよといった言葉を投げかけられてしまうのですが、それでは、そもそも何のために生きるのかということになります。それに親として答えられないわけです。人が生きる目的というのは外から与えられるようなものではないはずです。

自分にとって何が大切なのかを見つけて、何になりたいかを見つける。そのお手伝いをここでしています。

これまでの経験で心に残っていることについて教えてください

思春期の子の成長を見守ることが多いのですが、学生の頃にみていた子がその後、結婚、出産され、お子さんに私の名前をつけてくれたことがありました。それはとっても嬉しかったです。その人の人生というものに関われて、何か支援できたと感じる時はとても嬉しいですね。

受診を検討している方へメッセージをお願いします

ここにいらっしゃる前の相談で多いものは、「私、病気じゃないと思うんですけど、行ってもいいんですか」という相談です。それは、いいのです(笑)。ここに来ている子の中にははっきりした病名がついていない子もたくさんいます。当院の役目は何か困ったことがあった時に相談して解決をしていくことだと思っています。

また、当院はホームページ上で、保護者の方に秘密を洩らさないと明言していることもあるためか、一人で受診する子も多いです。みなさん、最初は緊張して来ますが、周りも制服の子が多いので安心するようです。昼間に制服を着て歩いていたら警察に補導されるのではないかと心配する子もいますが、東京だと昼間に制服で歩いているからといって警察に声をかけられることはありません。学校に行っていない子は、この時間は本来学校がある時間だから外に出てはまずいのではないかという気持ちや、罪悪感があるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫ですよと伝えたいですね。気楽に日中に通える場所と思って来ていただくのが良いのかなと思います。

一人で病院に行くということは勇気もいることだと思います。しかし、それができるようになることで自信に繋がります。それがきっかけとなって他のことができるようになることもありますし、ここに来ることで悩んでいるのが自分だけでないと気づくことが安心に繋がることもあると思います。
どんな悩みで来ていただいても構いませんし、薬を出して終わりということにはなりませんので、安心して来てください。

最後に日頃の診療で、みなさんに伝えたいことについて教えてください

目の前に来てくれた人に毎回伝えたいと思っているのは、「あなたは生きていていいんだよ」ということです。そういうことを言われても困ると思うかもしれませんが、「大丈夫。あなたは生きていていいんだよ」ということを伝えたいですね。

編集後記

誰もが思春期の頃に一度は思い悩んだことがあるのではないでしょうか。大人になってからも日々の仕事や生活の中で、働く目的や生きる目的を見失うことがあるかもしれません。取材では、細川先生の診療にかける想いをお伺いしながら、そんなちょっとした違和感が癒されたように感じました。今困っている子や、どうしていいかわからなくなったとき、ひとりではなく、こういう場所もあると思い出してみてはいかがでしょうか。

ストレスケア東京上野駅前クリニックの写真

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ストレスケア東京上野駅前クリニックの詳細情報

郵便番号
110-0005
住所
東京都台東区上野七丁目7番7号 早稲田ビルヂング6階
アクセス
電話
03-3842-7730
ホームページ
https://tokyoueno.com/

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