
医師を目指すようになったのは、ブラックジャックに影響されたことがあると思います。僕が子どもの頃はブラックジャックが流行っていましたので、その頃から漠然と医師への憧れを持つようになりましたし、医師になるなら手術ができる外科医になりたいという思いを持っていましたね。
外科医になったらお腹の手術がしたいと思っていて、やるからには一番を目指そうと決めていました。お腹の手術をする診療科には消化器外科と泌尿器科、産婦人科がありますが、僕が医学部を卒業した1990年頃は同学年の卒業生120人のうち30人近くが消化器外科医になるほど消化器外科が人気でした。あまりにも消化器外科を目指す同級生が多いと思い、消化器外科は選択肢から外し、泌尿器科は「尿」の字がついていて、なんとなく避ける人が多いのだろうと思い、泌尿器科医になることを決めました。
泌尿器科医になった当初は男女に関わらず診察や手術をしていましたが、4年目の頃に腹圧性尿失禁(※くしゃみをしたときや重い物を持ち上げたときなど、お腹に力が入ると尿漏れしてしまう症状)の手術をした患者さんが、退院の際に症状の改善をとても喜んでくださって、それが印象的だったことから女性泌尿器科を専門にしようと思いました。それまで、がんの治療を数多く行っていて、手術後に良くなった患者さんはみなさん喜んでくださっていたのですが、この時の腹圧性尿失禁の患者さんの喜びようは、がんの患者さんに勝るとも劣らないくらいで、「これはやりがいがある!」と感じました。また、先輩に「この分野だったら誰にも負けないと言える分野を作れ」といわれていたので、泌尿器科の中でも女性泌尿器科を専門とすることで一番を目指そうと決心しました。
当院は泌尿器科、女性泌尿器科と皮膚科を標榜していて、泌尿器科と女性泌尿器科の患者さんが8割以上と、泌尿器のお悩みで来られる患者さんが多いです。また、一般的には泌尿器科の患者さんは男女比8:2程度と圧倒的に男性が多いのですが、当院では女性泌尿器科に力をいれていることもあり、半分くらいは女性の患者さんです。
患者さんは大田区全域、川崎市などから来られていますが、なかにはインターネットで調べて茨城県から来られた方もいらっしゃいます。以前勤めていた厚生中央病院では、鹿児島の離島から受診しに来られた方もいらっしゃって、遠方からでも受診しに来て下さるというのは嬉しいですし、ありがたいことですね。
ご年齢はお子さまからご年配の方まで、幅広くいらっしゃいますが、この辺りは若い方が多いので、女性では膀胱炎、男性では性感染症を含めた尿道炎の方が多く来られていますね。私の専門が女性泌尿器であり、女性泌尿器科を標榜していますので、尿失禁や頻尿、過活動膀胱、性器脱などお手洗いに関わるお悩みで相談に来られる女性も多いです。このようなお悩みは命に関わる病気ではありませんが、患者さんの生活の質に大きな影響を与えるものです。仕方がないものと我慢されている方も多いのですが、ぜひ一度ご相談だけでもきてほしいなと思いますね。
泌尿器科は男性が多く、なんとなく行きにくいというイメージをお持ちの女性が多いかと思いますので、院内はリラックスできるように配慮しています。待合室では妻に選んでもらって女性向けの雑誌も多く置いているのですが、ファッション誌の他にも、大田区のグルメ情報や旅行誌などを揃えていますので、患者さんやスタッフにも好評です。
当院には膀胱の中を見る膀胱内視鏡、前立腺や腎臓、前立腺のチェックを行う超音波検査(エコー)の機械、尿の勢いを測定する尿流測定器、尿の状態を観察する顕微鏡などの設備があり、いずれも最新で高性能のものを揃えております。尿流測定器は普通のトイレでお手洗いを済ますだけでその勢いが測定できるものを設置していて、一切苦痛がありません。検査の成績をお渡しするので、楽しみながら検査される方もいますよ。
当院ではTOT(Trans-Obturator Tape)手術という手術を日帰りで行っているのですが、都内だと日帰りで行っている施設は殆どないかと思います。TOT手術とは腹圧性尿失禁に対する手術で、尿道の下にポリプロピレン素材のメッシュを埋め込むことで、お腹に力が入った時に尿漏れしてしまうのを改善します。通常は2~3日の入院で行うことが多いのですが、当院では日帰りで行うことができますので、お忙しい女性に大変好評をいただいております。また、当院の入っているビルにはビジネスホテルもありますので、遠方からこの手術を受けに来られる方にはとても便利だと思います。多くの患者さんにTOT手術を受けていただいており、尿漏れの症状が改善したと大変喜ばれていますので、腹圧性尿失禁でお悩みの方はぜひ一度ご相談にきていただければと思います。
病気を治すのではなく、全人格をみて、人そのものを治していくということですね。患者さんによって、医師に求めるものは異なります。症状が辛くて薬が欲しい方もいれば、病気が不安で検査がしたい方や話をよく聞いてもらいたいと考える方もいるかと思います。これまでに多くの経験を積んできましたので、患者さんにお会いした瞬間に、その患者さんが何を求めているのかを見抜く力には自信がありますが、今後も研鑽していきたいと思っています。
趣味のマラソンです。お金のかからない趣味を始めようと思い始めたのですが、2015年に東京マラソンに応募したら偶然当たってしまい、それから毎朝5時から10km走るようになりました。ちなみに今日は早く起きてしまったので、16㎞走ってから出勤しました。トレーニングを続けている甲斐もあって、2015年の時はタイムが3時間51分でしたが、2018年には3時間10分とベストタイムを更新することができました。
私はストイックに一つのことを極めるのが好きで、仕事もそのようにしてきたのですが、マラソンも自分の性格に合っていたのだと思います。
先日、北海道で開催されたサロマ湖100kmウルトラマラソンという大会に参加してきました。100㎞を10時間58分で走ったのですが、私はその間に1回しかトイレに行きませんでした。普通はみなさん数回行くようなので、膀胱力が強いのかもしれません(笑)。マラソンをされている患者さんもこられますが、マラソンの話をしているとつい話が長くなってしまいますね。
当院を日本一の女性泌尿器科クリニックにすることです。この分野で一番になる、という思いは今も昔も変わりません。今でも多くの患者さんに来ていただき、TOT手術も数多く行っていますが、日本中にお手洗いに関するお悩みをお持ちの方はまだまだたくさんいらっしゃいます。より多くの患者さんのお悩みを解決できるよう、日本一のクリニックにしていきたいと思っています。
泌尿器科というと、なんとなく行きにくく感じる方も多いかもしれませんが、こちらのクリニックはとても明るい雰囲気で、男性はもちろん、女性でも行きやすいように感じました。また池田先生は、「やるからには一番を!」と話され、とてもエネルギッシュな先生ですが、お会いした際の雰囲気は非常に穏やかで落ち着いた先生でした。お手洗いに関する悩みは人にはなかなか話しにくいことですが、池田先生はとてもよくお話を聞いて下さるので、受診を迷われている方はぜひ一度相談されてみるとよいかと思います。
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