定位放射線治療(SRT)とは通常の放射線治療よりも高い精度をもつ治療装置を用い、放射線を病変に限局させて集中照射する治療です。メスを使わずに病変を切り取ることから、機器によってはガンマナイフやサイバーナイフと呼ばれます。また、強度変調放射線治療(IMRT)はコンピューターによって放射線の照射する範囲(線量分布)を制御し、腫瘍の形に合わせられることが特徴です。これらの治療は放射線を限局させることで、一般的な放射線治療と比べ正常な組織への被ばく量が少なくなり、副作用を抑えることにつながります。治療には最先端の機器が必要となるため、行っている病院は限られていますが、名医を探して質の高い治療を受けましょう。
放射線科の医師は、CT/MRIなどの画像診断を通して様々な疾患の診断に関わる他、がんなどに対する放射線治療、がんカテーテル治療(IVR)を行います。放射線科を主な診療科とする医師は全国で5,900名、放射線治療専門医は1,000名、血管内治療を行うIVR専門医は700名程度です。放射線治療ではサイバーナイフ、リニアック/IMRTなどの医療機器に対する知識が必要で、血管内治療では高度なカテーテル技術を要します。クリンタルは、放射線科の専門医から名医を厳選して掲載しています。