てんかんは脳の神経細胞内で異常な電気的興奮が生じ、てんかん発作が繰り返し起こる脳の病気です。日本での患者数は60万人から100万人といわれ、年齢別にみると18歳以下の子どもが全体の8割ほどを占めています。中でも1歳になるまでの子どもがもっとも多く、原因としては出産時に起きた脳の障害や先天的な代謝異常などが挙げられます。てんかんの発作は全身のけいれんが起きたり、意識を失ったり、症状はさまざまです。てんかんの治療に用いる抗てんかん薬はてんかんのタイプで異なり、名医による適切な診断が必要になります。
小児科の医師は、基本的にこどもの症状・疾患の全てに対応します。風邪、アレルギー、喘息、てんかんなどの内科疾患から、発達障害、先天性疾患といったこども特有の疾患を診療します。薬物治療が中心です。小児科を主な診療科とする医師は全国で約16,000名、日本小児科学会が認定する小児科専門医は約15,000名です。小児科は病気を治療するだけでなく、こどもの精神面も含めた発達・成長への配慮を必要とする専門性の高い診療科です。クリンタルは、小児科の専門医から名医を厳選して掲載しています。