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吉岡 隆知 先生

根管治療の名医
専門
根管治療
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2022年06月30日

吉岡 隆知 先生から患者さんへのメッセージ

土曜日診療希望の方はご相談ください。

臨床実績


年間根管治療患者数
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

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吉岡 隆知先生のインタビュー

公開日:2019年01月21日
日本における歯内療法の発展とともに歩んできた、歯内療法のパイオニア

吉岡先生が歯科医となり、歯内療法をご専門にされるようになったきっかけについて教えてください

父や祖父が歯医者だったこともあり、自然と歯科医を志すようになりました。歯内療法を専門にしようと思ったきっかけは、大学生の時に歯科に関する様々な領域を勉強する中で、歯内療法が一番難しく感じたからです。臨床実習でも、歯内療法について、それまでに学習した内容だけでは対応できないような症例を経験したり、先生に質問しても納得のいく答えが返ってこなかったりすることがあり、講義や臨床実習で習うだけでは習得出来ないと思ったからです。歯科医になったらいつかは開業したいと考えていましたので、開業してから一人で治療していくことを考えると、もっと勉強しないといけないと思い、大学卒業後は大学の歯内療法を専門とする教室に入局し、大学病院の外来で歯内療法を中心に治療を行うようになりました。

歯内療法の方法は、当時と現在では変わりましたか?

かなり変わったと思います。現在、歯の根の部分など、目視では確認出来ないような細かい部分の治療を行う際には、顕微鏡を使用することが一般的になっていますが、当時は歯科治療の際に顕微鏡を使用することはなく、想像さえしていませんでした。歯科医になって3~4年目の頃に海外の学会で、顕微鏡を使用していることを初めて知り、一緒に参加した先輩と、自分たちもああいうことをしたい、と話していましたが、その時も自分たちが出来るようになるとは思ってもいませんでした。同様の顕微鏡は大学の研究室にもあり、動物実験の際に使用していたのですが、まさかそれを治療の現場で使用するようになるとは誰も思っていなかったと思います。また、その時の発表は歯科の手術に顕微鏡を用いたという発表でしたが、翌年には顕微鏡を用いた歯の根の治療方法が発表され、次々に新しい治療方法が発表される点ではアメリカの歯科医療は素晴らしいなと感じたのを覚えています。

その後、私が勤務していた大学病院でも、外来に顕微鏡を購入してくれることになり、私達も歯内療法において使用するようになりました。また、当時は大学に資金が潤沢にあったので、しばらくして高性能の顕微鏡も購入してもらうことができました。振り返ってみると、私はまさに歯科における顕微鏡使用の発展とともに歯内療法を学んで来たように思います。

その後は大学病院で多くのご経験を積まれたのですね

大学病院には様々なことでお悩みの患者さんが受診されますので、多くの症例を通じて歯内療法について学び、技術を習得することが出来ましたし、その他にも様々なことを学ぶ機会に恵まれました。例えば、大学に所属していると研究結果や症例報告などについて学会で発表する機会が多くあります。もちろん、自分が発表するときには、瑕疵がないように完璧に準備して発表に臨みますが、発表を聞いていた先生方から、厳しい意見を言われることもあります。ですが、様々な意見をいただき、議論する中で、真実が浮かび上がってくるのだと思いますし、大学というのはそういったことを学ぶことができる場であると思います。

また、大学病院では様々な症例を診ることができますので、どのような状態の患者さんに対しても、最善の治療方法を考えて治療を進めていくことが出来るようになります。他にも、大学では患者さんの治療以外に、学生や研修医の先生への指導など様々な仕事があり、大変だと思うこともありましたが、開業してからはそのような経験が生きてくることもあると感じることが多いです。このように大学で様々で経験を積んだ後、2010年に当院を開業しました。当院は保険外診療で歯内療法を専門に行っている歯科医院ですが、開業した当時は、まだ当院のような歯内療法専門の歯科医院はかなり少なかったように思います。

貴院における治療の流れについて教えてください

まずは、初診時にレントゲンを撮影し、それをもとに現在の状態や治療の方針についてご説明を行います。こちらから無理に治療を勧めることはしませんので、ご納得された上で治療を受けたいと思われる場合には、治療のお申し込みをしていただきます。一度の説明では決められない方や、もっと詳しく説明を聞きたいと思われる方には、何度でもご説明していますし、治療開始後も治療の段階が変わる時には、その都度、丁寧にご説明するようにしています。治療回数は少ない場合には3回程度ですが、歯の状態によって様々です。治療終了後は1年に1回程度、経過を見ていきますが、特に何もなければ3年に1回ということもあります。来て下さるのならいつまででも診ますので、大学病院に勤務していた時に治療した患者さんの中にも、今でもこちらに来て下さり、経過を見ている方もいらっしゃいます。

貴院を受診される患者さんについて教えてください

患者さんは、他の先生からの紹介で来られる方が多いですが、インターネットで検索して来られる方もいらっしゃいます。年齢層は幅広く、下は10歳前後のお子さんから、上は80代後半の方まで来られています。

また、遠方から来られる方も多く、青森や沖縄などからもいらっしゃいますし、海外にお住まいになられている日本人の方で、日本に帰国する際に治療をされる方もいらっしゃいます。遠方からの方の場合には通院回数やタイミングなどの調整に配慮をしています。過去には、遠方の方で、治療する歯の本数が多かったこともあり、長期間こちらに滞在し、通院して治療された方もいらっしゃいました。後日、その患者さんからは、歯の治療をしてから仕事が見つかり、プライベートでもすごく幸せになりましたと報告を受けました。他にも、治療をすることで、今まで気になっていた歯のことが、全然気にならなくなったと喜ばれる方も多いですね。

患者さんはどのようなお悩みで受診されているのでしょうか

患者さんの訴えとしては、痛みが一番多いです。痛みと言っても原因は様々で、最近は他院での虫歯治療の後に痛みを訴えて受診される方も増えて来ています。現在、予防歯科がすごく注目されていることもあり、何も症状がなくても虫歯があるか心配になって歯科医院を受診される方が多いと思います。虫歯があると言われて、行った治療の後に痛みが生じ、歯の根の治療のために当院に来られる患者さんもいらっしゃります。虫歯は治療が終わった時が次の虫歯へのスタートと考えた方がよいのかな、と感じます。治療によって悪化してしまうケースも多いので、虫歯があるからと言って、症状もないのに直ぐに治療したほうが良いと言われた場合には、本当に治療をするべきなのか検討されてみた方がよいと思います。もちろん、10代の方など若い方は、すぐに治療した方が良いことが多いです。

他にも、歯をきれいに見せるために、歯を削ってセラミックの被せ物をするような審美治療をされる方が増えていますが、歯を削ったことによって歯の中の神経が反応して痛みが生じ、歯の根の治療が必要となる患者さんも多くいらっしゃいます。中には、痛みの原因がわからず、精神科を紹介された患者さんもいらっしゃって、運良く原因が判明した場合には治療ができますが、なかなか情報がなくてどこに行ったらいいか困っていらっしゃる患者さんも多いのではないかと思います。歯を削るような治療は安易にするべきではないと考えています。

私自身も、「虫歯があるので治療しますね」と言われたら、言われたようにお願いしていました

そういう方はとても多いと思います。まずは、その虫歯を放置していたらどうなるのか、治療しない場合のリスクについて主治医の先生に質問し、虫歯が悪化すると言われたら、その根拠について尋ねてみてはいかがでしょうか。例えば、病院で「あなたの指はおかしいから指を切断しますね」と言われたら、「はい、お願いします」とは言わないですよね。歯もそれと一緒で、削った部分は無くなってしまうのです。一般的にみなさんの歯科治療に対するハードルが低すぎると感じることがありますので、治療が本当に必要なのか、治療をしないとどうなるのか等について、もう少し歯科の先生と相談されてみても良いと感じます。

また、それとは逆に、最近では歯の神経を残すことを重視するあまり、無理に神経を残しているようなケースもみられます。損傷した神経を残しておくと、痛みが出たり、歯根吸収という歯が溶けていく病気になったりするリスクがあります。神経を残すことだけを重視するのではなく、総合的な見地からどのような治療が適切なのか考える必要があると思います。

先生が目指されている治療と、診察以外での取り組みについて教えてください

目指す治療としては、患者さんが歯の存在を忘れて、他のことに集中できる状態にすることだと考えています。皆さんが、歯の存在を忘れているということは、歯の悩みがないということですので、その状態になるように治療をしていきたいと考えています。

また、現在は歯の根の解剖に関する本を執筆しています。長年、歯の根の解剖に関する研究をしてきましたので、研究結果をまとめたものを今年一冊の本として出版する予定です。高尚なことと思って行っているわけではなく、自分のこれまでの仕事をまとめておきたかったという思いだけです。また、他の先生方が調べる時に、簡単に調べられるといいなと思ったのと、誤った情報に振り回されて欲しくないという思いもあり、一年をかけて準備してきました。

歯の治療で悩み、受診を迷われている患者さんへのメッセージをお願いいたします

診断のポイントというのがあり、言葉でご説明される際に言及されることである程度、予測に基づいた診断ができることもありますが、やはりレントゲンなどで実際に診てみないとわからないこともあります。治療を迷われている場合には、一度ご相談していただくと良いのではないでしょうか。また、歯の治療を行う際は簡単に決めてしまうのではなく、おかしいなと思ったら歯内療法の専門医に相談したり、主治医の先生に歯内療法を専門にしている先生への紹介を依頼したりされると良いと思います。

編集後記

吉岡デンタルオフィス様は、清潔感のあるとてもきれいな医院で、受付の方もとてもご丁寧に対応して下さいました。吉岡先生は、日本ではまだ顕微鏡を使用した歯科治療などが広く行われていない頃から、歯内療法をご専門にされてきた先生です。大学で多くの実績を積み、治療方法の変遷とともに勉強されて来られた経験・知識ともに豊富な先生でいらっしゃり、歯内療法で治療について悩む際には安心して相談できる先生と感じました。

吉岡デンタルオフィスの写真

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勤務先医療機関

住所:東京都千代田区神田駿河台2丁目3-13 鈴木ビル1階
電話番号:0355776739