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紅林 尚樹 先生

根管治療の名医
専門
歯内療法、歯科保存、顕微鏡歯科
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2021年11月15日

臨床実績


年間根管治療患者数
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

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紅林 尚樹先生のインタビュー

公開日:2019年05月22日
予防にこだわる歯科医院!歯内療法の名医が、未病に注力する理由

先生が歯科医を志したきっかけについて教えてください

私が歯科医を志すようになったのは、父から勧められたことが影響しています。父は教師を目指す師範学校と医師を目指す医学専門学校のどちらの道に進むか悩んだ末に師範学校に進学したのですが、当時は教職員として就職することが難しく、一般企業に勤めることになりました。このような経緯もあり、子どもの頃から父に医療系の道に進むように勧められており、高校生の頃の志望調査では、医学部か歯学部への進学と記入していました。受験の時には両学部を受け、縁があった鶴見大学歯学部に入学しました。

大学ご卒業後はどのような道に進まれたのでしょうか

臨床実習を通して、歯を残すための治療を行う歯科保存学が素直に好きだと感じたので、大学6年生になって間もない頃には歯科保存学教室への入局を決めていました。歯科では大きく、保存、補綴(入れ歯・インプラントなど)、口腔外科が主要3科と言われているのですが、その中で保存が一番楽しかったのです。楽しかったと言うと語弊があるかもしれませんが、当時は臨床実習でかなり多くの患者さんを診させていただいており、大変と感じている学生も多くいました。ですが、そのような時でも人それぞれやりがいを感じる科があります。大学卒業後の医局を選ぶ際には、自分の苦手な分野を克服しようと診療科を選ぶ人と、自分の好きな分野を突き詰めようと診療科を選ぶ人に分かれるのですが、私は後者の方でした。

綱島でくればやし歯科医院を開業された経緯を教えていただけますか

大学では様々な症例を経験して勉強出来るので、大学に残ることも考えていましたが、もともと町医者になりたいという思いもあったので、大学で10年勤務した後、生まれ育った地である綱島で開業することにしました。当時の歯科医は、卒後3~4年位で開業するのが一般的でしたので、私はかなり遅い方になりますね。

実は、当院は私が生まれ育った家でもあり、自宅の一部を改装して、診察台が2台の小規模な歯科医院として開業しました。その後、さらに改装を行い、今では診察台5台、歯科衛生士5名、受付2名で運営しています。私は人に任せるのがあまり得意ではなく、自分でやりたいタイプなので、歯科医は私一人で行っています。ただ、自分で出来る治療は行いますが、より専門性の高い先生にお願いした方が良い場合には、ご紹介させていただくようにしています。特に口腔外科関連の治療はご紹介させていただくことが多く、鶴見大学や地域の総合病院など信頼できる先生にお願いしています。

受診している患者さんについては、当院の位置する綱島地域にお住まいの方が多いです。私が専門にしている歯の根の治療である歯内療法については、他院の先生からご紹介されて来られることもあり、他地域や都内から受診されている方もいらっしゃいます。

貴院の特徴について教えてください

当院は、「予防にこだわる歯科医院」であり、病気を予防する未病支援に力をいれています。予防にこだわるようになったのは、開業当時から来てくれている2人の女の子がきっかけです。この2人の女の子は、治療をした半年後にメンテナンスで来院すると、新たな虫歯を作ってきました。虫歯が出来ること自体はあり得ることなのですが、虫歯は下の奥歯の内側に出来ていたのです。下の奥歯の内側は舌が当たって自然にきれいになるので、通常、虫歯は出来ないと言われており、当時は珍しい症例だと思い、やる気になって治療しました。しかし、治療しては虫歯が出来るということが続くようになり、これはもはや削っては詰める、削っては詰めるというドリルアンドフィルを行っているだけなのではないか、このままではこの子達は歯がなくなってしまうのではないかと思いました。このままでは良くないと思い、土曜午後の診療を止めて歯科衛生士と話し合い、予防に関する勉強会を始めるようになりました。

予防に関する診療については、まずは診察を行い、虫歯など治療が必要な場合には治療を行います。そして治療後は、歯科衛生士と歯磨きの方法や、磨き残しを染め出してどのような場所に磨き残しがあるのか確認し、その部分への歯ブラシの当て方などの指導を行います。その後、お口の清掃プログラムであるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)を行い、虫歯や歯周病の原因となる細菌やバイオフィルムを取り除いて歯をクリーニングしていきます。これらのケアを歯科衛生士が中心になって定期的に行い、もし何か気になることがあればフィードバックしてもらって私も診るといった形で行っています。

予防に関しては、歯科衛生士さんが中心になって行っているのですね

当院のイメージは患者さんと歯科衛生士がいて、私は歯科衛生士を支えているという感じです。サッカーでいえば、フォワードが歯科衛生士、ミッドフィルダーが私で、その後ろに受付と技工士の方がいるといったようなものでしょうか。当院が目指しているのは、歯科衛生士にしっかりと管理をしてもらい、虫歯ができないような状態を維持して、不要な治療をしなくて済むようにすることです。そのために現在も毎週水曜日には歯科衛生士と一緒に予防のための勉強会をしています。

先生がご専門とされている歯内療法についても教えてください

歯内療法に関する当院の強みは、細菌学的学検査や病理学的検査に基づいた治療指針を立てることが出来るということです。歯の根の病気は細菌感染によって起こることが多いのですが、治療によって改善しているのかそうでないのか判断が難しいという問題があります。時には判断に悩み、治療回数が増えてしまう場合もあります。しかし、そういった場合に歯の根の中の細菌量を調べることで、治療の効果を判定することができます。また、近頃では抗菌薬が効きにくい耐性菌も増えており、治療がなかなかうまくいかない場合もあります。そういった場合にも、歯の根の中の細菌を培養して、どのような細菌か特定することで、その細菌に対してどのような抗菌薬が有効か調べ、的確な抗菌薬を選択することができます。このように細菌検査を行うことで、治療の道筋を立てることができますし、結果的に治療回数を減らすことにつながると考えています。

歯内療法に関しては保険診療で行われているのでしょうか

当院では保険診療で歯内療法を行っています。歯内療法は、非常に細い歯の根の部分の治療を行いますので、根の中がよく見えるように歯科治療用の顕微鏡や、ラバーダムといって治療中に根の中に細菌が入らないようにするカバーを使用します。このように使用する機材や材料、治療時間などを鑑みると、歯内療法は保険診療では見合わない場合も多く、保険外診療で行っている先生も多いかと思いますし、そうなるのも仕方がないと思います。ですが、私は開業医になってから歯内療法や歯科保存学会の専門医を取得しており、当院には昔から診ている患者さんや大学時代から診ている患者さんもいらっしゃるので、そういった方々のためにも保険診療で行うことを続けています。また、ここは私が生まれ育った場所で、自分が生まれた頃から知ってくれている方もたくさんいらっしゃいますので、治療はできる限り保険診療で行うようにしています。

先生の今後のご展望について教えてください

これまでにも、大学やNPO法人、歯科医師会などでお手伝いをしてきましたが、今後も自分の持っている技術や、先輩から教わったことなどを次の世代の先生方へ伝えていきたいと考えています。先輩から教わったことの中には、教科書では伝えられないこともありますので、そういったことは直接伝えていかなければならないと思っております。そのため、若い先生方にお話するチャンスがあれば話すように心がけています。

受診を迷われている方へのメッセージをお願いいたします

歯内療法は、歯科の中でも非常にトラブルが起こりやすい診療科といわれています。歯内療法は我々歯科医としても難しく、また痛みと直結しているということもありトラブルが起こりやすいのです。治療に長期間掛かる場合もあり、治療に不安を感じた患者さんがドクターショッピングをしてしまう場合もあるようですが、まずは主治医の先生とよく話し合ってから治療をしていただきたいと思います。また、その先生とお話をして上手くいきそうもないということでしたら、紹介状をいただければ当院で歯内療法を行い、治療が終わったら主治医の先生にフォローしていただくことも可能です。

編集後記

くればやし歯科医院様は、綱島駅の商店街の先の閑静な住宅街の中にありました。紅林先生は、穏やかな笑顔と落ち着いた口調で取材に応じてくださり、大人はもちろん、歯医者さんが苦手なお子さんでも安心して受診できると感じました。
患者さんのために、歯科衛生士さんと共に常に研鑽を続けていらっしゃると知り、何かあったときには家族にも紹介したいと思える歯科医院だと感じました。

くればやし歯科医院の写真

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勤務先医療機関

住所:神奈川県横浜市港北区綱島西3丁目10-18
電話番号:045-543-8010