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神尾 陽子 先生

発達障害/思春期疾患の名医
発達障害クリニック
附属発達研究所 所長
専門
児童精神医学、発達障害
掲載開始日:2020年02月26日
最終更新日:2020年03月25日

神尾 陽子 先生から患者さんへのメッセージ

お困りの問題を、見えている行動や症状のレベルだけでなく、なぜ?なのかというところから、絡まりあった糸を解きほぐすように、ご本人やご家族が納得できる答えを一緒に見つけるお手伝いをいたします。
多職種チームで、患者さんお一人お一人に合った生き方を身につけるところまで伴走したいと願っています。

臨床実績


発達障害/思春期疾患
***

専門医資格
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学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


初診までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

※医療機関の関係者の方へ

クリンタルでは「患者様へのメッセージ」なども追加することができますので、ぜひこちらのフォームよりご入力をお願い致します。(修正や掲載は全て無料です)

※掲載情報は独自の調査・分析により収集しており、最新かつ正確な情報になるように心がけておりますが、内容を保証するものではありません。
※実際に受診を検討される場合には、直接医療機関にもお電話で問い合わせいただくことを推奨いたします。

神尾 陽子先生のインタビュー

公開日:2020年07月21日
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自分のありのままの特性を理解してください。あなたにあった場所は必ずあります

先生が医師を志し、精神科医となった経緯について教えてください

学生時代、脳や人の心に関して書かれた本を読み、脳の構造や人の心の動きに興味を持つようになりました。研究職や心理学系の仕事も考えましたが、ある新聞記事で女性研究者を取り巻く厳しい現状を知りました。また当時は心理学系の仕事も現在のように確立された仕事ではなく、資格がないと女性が働き続けることが難しいのではないかと思いました。その点、医師であれば男女に関係なく仕事ができると考え、医学部に進みました。
元々人の心を勉強したいと思っていましたし、脳や精神構造はまだまだ解き明かされていないことが多く、長く深く探究できると考え、精神科の道に進みました。

児童精神科医として研究をメインでされてきた先生ですが、研究に至るまでの経緯を教えてください

卒業後は京都大学医学部の精神科に所属しておりましたが、そこに児童精神医学のグループがありました。児童精神医学は当時新しい学問領域であり、まだ知られていないことが多くありましたので、誰も知らない多くのことを明らかにし、突き詰めて研究していける可能性を秘めていると思い、児童精神医学の道に進みました。
当時国内で児童精神医学を学べる場所は少なく、日本での臨床研究もそれほど盛んではありませんでした。そのため、先輩の勧めもありイギリスへ留学しました。イギリスは実証主義といって、大規模な疫学調査から得られるエビデンスに基づき、国の医療施策を決めていきます。研究や調査結果によって医療施策の方針が左右されるので、研究体制はきちんと系統立てられていました。また、研究費も日本と比較すると桁が違いました。ロンドンの精神医学研究所では、施策のために都合の良いデータを用意するのではなく、データを基に施策を設計していく姿勢を学びました。帰国後は、いったん京都大学附属病院で勤務しましたが、今度はアメリカ東部のコネチカット大学に留学しました。アメリカ留学後には、精神医学や心理学の研究教育に歴史のある九州大学で様々な分野の先生方に教えていただきながら小児の発達障害に関する共同研究を行いました。その後、福岡を離れ、東京の国立精神・神経医療研究センターへと移動しましたが、イギリス留学中に学んだ研究姿勢や医療施策の立案に対する姿勢は、医療施策に繋がる研究を計画する際に役に立ちました。また、米国留学はメンターとも出会いましたので、どちらの経験も私にとって大きな財産になったと思います。

発達障害は、典型的な症状が色濃く出ている人もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。典型的な症状が強く出ている子は発達障害と診断され、そうでない子は発達障害とは診断はされませんが、適応しづらさや生きづらさを感じてしまう子も少なからずいます。こうした子は自分に自信が持てず不安や抑うつを感じやすいです。診断されない方々の中にも支援のニーズがあるということを知って欲しいと思い、早期発見・早期支援の重要性を主張してきましたが、当初は受け入れらないことも多くありました。「正常の子どもたちも発達障害と診断するのか。」と言われることもありましたが、徐々に人々の認識や施策を変えることに少しは貢献できたかなと思っています。
私の研究が、発達障害の方々のニーズの発掘に少しでもお役に立てたことは喜びですし、したいことをさせていただき、恵まれた研究生活だったと思います。

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研究をメインにご経験を積まれた先生が、ご開業されたのはなぜでしょうか

臨床医でスタートし、その後も臨床生活が長かったとは言え、研究がメインの時期が20年近く続きました。私の研究は、常に臨床現場を意識していましたので、学会発表や講演などでも、研究から得られたデータを基に発達障害の早期発見・早期支援の必要性など、臨床へのメッセージを伝えるようにしてきました。実際に現場で自分もこうした最新の知識を取り入れた、自分の考える理想的な診療を提供したいと考えるようになり、国立精神・神経医療研究センターを退官を機に開業しました。

研究のデータももちろん大切なのですが、データだけを見ていると人が見えなくなります。その点、臨床は一人ひとりの症例を仮説と検証の繰り返しで積み上げていきますので、個を見る症例研究は新しいことを考えるのには、とても意義がある研究です。前職では実践が難しかったことも、今では研究職時代とは異なる角度から新しいエビデンスを積み重ねていかなくてはと思っています。たった一度の人生ですので、自分の今までの知識や経験を臨床で活かし、私にできるよりよい発達障害診療に挑戦していきたいと思っています

貴院の特徴について教えてください

私たちが提供したい医療は現行の保険診療の枠組みから外れるものもあるため、当院では自費診療を行っております。最近は身体の健康は、自ら食事に気をつけたり、運動したり、自己投資して守るという意識が高まってきました。同じように、自分の心の健康も自ら守るという意識が大切と考えます。いろいろな方法があると思いますが、助けを必要としている方には、診断のある方、ない方にかかわらず、発達やメンタルヘルスの専門家チームとしてお手伝いしたいと思っています。
今は、お子様と成人の方と半々ですが、できれば保護者がお子様の特性を理解し、かかわり方を知ることで、お子様も問題の対処の仕方を身につけ、壁にぶつかった時にも上手く乗り越えられるようになると考えるので、問題がこじれる前にぜひご相談いただければ、と思っています。こじれてしまってから費やす時間と医療費をもっと有効に使うべきだと思うのです。

診療は発達障害を専門に診ていますが、実は、約半数の方は、厳密には発達障害と診断がつかない方です。こうした方々も、うまく社会に馴染めず、他者とのコミュニケーションに自信が持てないため、生きにくさを感じています。診断名もつかないため、周囲の理解が得られにくく、誤診されていることも多いです。子どもの場合、ご両親の考えすぎなのでは?と軽視されてしまうこともあります。
初回は、現在のお困り事の詳細を問診票を使って伺います。アセスメントコースでは、その方に必要と思われる各種検査を行います。当院では診断だけではなく、あくまでもその方の特性や性格を知るための手段として認知や精神症状の検査を行うので、お一人お一人に合う検査を選んでバッテリーを作ります。最低3回、多い場合は家族面接も含めて数回面接をし、得られた情報を基に、スタッフ全員でカンファレンスを行います。結果は最後の回の診察で説明します。ご本人・ご家族だけではなく、スクールカウンセラーや学校の先生、就労支援士の方々が同席されることもあります。
説明に使う資料も、文章もしくは絵や図などその方の特性に合わせて変えます。発達障害の特性や症状の程度は人により異なりますので、診断名だけで説明するのではなく、その人の日常の困り事を認知特性や症状特徴のメカニズムの観点で説明をします。例えば、「あなたはADHDです。」と診断するだけではなく、ADHDの衝動性の部分が、どういった場面で強く出るのか、それを上手く対処していくにはどうすれば良いかなど具体的な行動レベルまで落とし込んで説明をしていきます。ですので、診断に違和感を感じ、あちこちの病院に行った方が、「どの診断もしっくり来なかったけれど、ようやく自分のことを理解できた。」と納得してくださいます。

その後、更に具体的な対処や向き合い方について学びたいと希望される場合には、本人やご両親向けのトレーニングやサイコセラピィコースをご提供します。私たちは良い一区切りがついて、診療が終わりとなることを目標としています。もちろん、発達障害の中でも症状が強く出ている方や重い方は継続的にフォローしていく必要がありますが、軽度の方の場合、自分の、あるいはお子様の特性や対処法を学べば、医療サービスを受けなくても、自身と周囲の理解、そして身近な支援者の助けがあれば上手く適応できることも多いからです。そのため、フォローアップコースもご用意しています。

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診療や説明の際に心がけていることを教えてください

私は発達診断に関わる検査を実施したり、診断をすることは、専門的なトレーニングを受ければそれほど難しくないと考えています。診断レベルではないところで、その人まるごとを本人や周囲の人が納得できるように発達、つまり育ちの過程を大切に説明することを心がけています。
子どもの場合、大人と比べると表現する術が未熟なため、親が困り果て病院へ連れてくるケースが多くあります。子どもが自発的に来ているわけではないため、両親のニーズと本人のニーズが合致していないこともあり、「とにかく診断して問題行動をなくすような治療をしてほしい。」と話される保護者の方もいらっしゃいます。しかし、本人は置かれている環境に混乱しているだけであり、我慢ができない子でもわがままな子でもないですし、親の育て方が悪いわけでもないのに、悪循環にはまってしまっているだけなのです。私たちは、本人や親、その間で生じている親子関係のひずみの修正や家庭や学校での適切な対処法を知って頂き、その子が安心して過ごせるようお手伝いしていきたいと思っています。
受診される方々は、それだけ時間もお金もかけてくださっていますので、アセスメントもスタッフと何回も話し合い、患者さんにとって最善の方法を一緒に考えていきます。いつも患者さんご自身が納得ゆくように、そしてご家族も安心して頂けるようにベストを尽くすよう心がけています。こういうクリニックがあればいいなと思いながら、診療にあたっています。

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最後に受診に悩まれている患者様へのメッセージをお願いします

発達障害に悩む方は人口の10%にも達すると言われますが、それよりもっと多くの人が、何らかの特性があっても診断がつかない方だと言われています。発達障害は重い軽いに関わらず特性の一つですので、「他の人と同じやり方でうまくいかない。」「ちょっと他の子と違うかもしれない。」と思ったら発達障害の可能性を頭の片隅に置いていただくといいのではないかと思っています。何らかの特性があることは、決して悪いことではありません。困っている方の多くは、特性が環境とあっておらず、否定的な思い込みが強く、心が弱ってしまっています。しかし、特性の強みを活かせる環境を整え、自信を持つことが出来ればうまく幸せな人生を送ることができるはずです。まずは特性をありのままに理解してください。特性にあった環境や対処法は必ずあります。特性との付き合い方を知り、自信を持って生活することができるようになるために、困りごとを一緒に整理するお手伝いができればと思います。

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編集後記

神尾先生は、柔らかい物腰で時折冗談も交えながら、今までの経験や発達障害に対する思いを沢山お話ししてくださいました。十人十色という言葉がありますが、発達障害と一括りにするのではなく、その人らしさを伸ばしていける環境や向き合い方を、当事者だけではなく社会も理解を深めていかなくてはいけないと思います。誰しも得意・不得意はあると思いますが、生きづらさを感じている方は、相談を検討してみてください。神尾先生率いるクリニックのスタッフは豊富な知識をお持ちですので、自分らしく生きていける道筋がきっと見つかるのではないかと思います。

発達障害クリニックの写真

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