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兵頭 明夫 先生

脳動脈瘤血管内治療の名医
獨協医科大学埼玉医療センター
特任教授、血管内治療センター長兼任
専門
脳卒中、脳神経血管内治療、脳腫瘍
掲載開始日:2017年10月17日
最終更新日:2018年04月25日

臨床実績


年間脳動脈瘤血管内手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


手術までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

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兵頭 明夫先生のインタビュー

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病病連携、病診連携を推進して脳血管障害の患者を救う!脳動脈瘤血管内治療の名医

兵頭先生が脳神経外科をご専門とされたきっかけを教えてください

私は1977年に千葉大学を卒業しましたが、もう学生の頃から脳神経外科に進むことを決めていました。学生時代にお世話になった牧豊先生という当時の千葉大学の助教授の先生にあこがれたからです。ただ、卒業後すぐに脳外科には入らず、当時新設の筑波大学の外科レジデントとして、外科系の消化器外科や泌尿器科などを2年間ローテーションしていました。いまでこそ当たり前のレジデント制度ですが、筑波大学は当時からいち早く取り入れていました。筑波大学を選んだ理由としては、牧先生が筑波大学の教授になられていて、とにかくこの人についていきたいという思いからでした。もちろん研修の中で脳外科も3ヶ月ほどローテーションしましたが、本格的に脳神経外科を専門としたのは、2年間の研修が終わってからになります。

その中でも脳血管障害をご専門とされたきっかけについて教えてください

卒後3年目以降もそのまま、筑波大学に残って牧先生のところでご指導いただいていたのですが、5年目にさしかかるころに、先生から脳外科の中の専門を選ぶよう言われました。脳外科には、脳腫瘍、小児、機能性脳外科、外傷、など様々な専門分野がありますが、当時の筑波大学は、脳血管障害(注:脳動脈瘤や脳卒中など)の分野はそれほど強くなく、先生からその領域をやってみては、という後押しもあり、脳血管障害を自身の専門として選ぶことにしました。

その後、当時国内で脳血管障害に力をいれていた美原記念病院で研修を始めましたが、そこにいらっしゃった、後の慶應義塾大学脳神経外科教授の河瀬斌先生や、神経内科の荒木五郎先生、脳神経外科の水上公宏先生、などの諸先生方に惹かれ、より脳血管障害の道にのめり込んでいくことになりました。通常は卒後7,8年目ぐらいでようやく術者としてやらせてもらえるような、脳動脈瘤のクリッピング手術を、美原記念病院では先程の先生方のご指導の中、5年目の私に10例近くもやらせていただけるなど、圧倒的な経験を積める環境が整っており、大変刺激になり、研鑽することができました。

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兵頭先生はその後はどのように腕を磨かれてきたのでしょうか

脳血管内治療は、1960年にLuesenhopらが、シリコンのビーズを脳血管に流して、脳動静脈奇形(AVM)を閉塞させることから始まり、その後1970年代に離脱式のバルーンを用いる様になりました。私が美原記念病院にいた1981年〜83年頃は、血管内治療は欧米中心で、まだ日本では京大など僅かな施設で行っているのみでした。美原記念病院でも、宇佐美卓先生という方が、ダウコーニングジャパンと連携してバルーンカテーテルを試験的に実施されていました。血管内治療を初めて見学した時に今後の可能性を感じ、なんとか学びたいと常に助手に手を上げていた思い出があります。

その後、卒後7年目に筑波大学に戻り、若手ながらチーフとして脳血管障害を任していただくようになりました。てんかん発作のあるAVM患者が脳出血を起こしたのに対して、バルーンカテーテル治療を行ったのが、筑波での私の初症例で、その後は、後に琉球大学教授になられた悪性脳腫瘍を専門とする吉井先生と一緒になり、脳腫瘍に対して、バルーンカテーテルを用いて抗がん剤を血管内から腫瘍の近くに散布する、超選択的動注化学療法を多数行っていました。それによって大きく血管内治療の経験を積むことができました。

脳血管内治療は器具もどんどん進化していますが、私がその後マサチューセッツ総合病院への留学を経て、筑波大学に帰ってきた後の1997年には、GDCデタッチャブルコイルという動脈瘤に詰めるコイルが使えるようになり、治療が非常に簡便になりました。私は1999年に吉井先生に呼ばれる形で、琉球大学に助教授として赴任しましたが、その頃には年間240例ほど血管内治療を行うまでになりました。医師として40年の現在までの累積で申し上げますと、開頭クリッピング術がおよそ700例に対して、脳血管内治療は4,000例、動脈瘤に限って言えば2,000例ほどになると思います。

血管内治療のメリットはなんでしょうか

開頭手術よりも血管内治療のほうが、もちろん侵襲、体へのダメージ、は少ないです。

それに加えて、血管内治療のほうが治療効果が高いということも知られています。2002年のLancetというジャーナルに載ったISATというトライアルでは、クリッピングでも血管内治療でも治療が行える破裂動脈瘤の患者さん2,000例に対して、両方の治療をランダムに割り振って行った結果、血管内治療を行った方が有意に1年後の障害を持っている率が下がっていました。

また、ここ5年ほどの間には、脳梗塞に対する血管内治療もできるようになりました。脳血管の血栓が脳梗塞の原因となっている場合に、デバイスを用いて血管内からその血栓の回収をするのです。2013年に認可されたSolitaireという血栓回収デバイスがあるのですが、こちらも従来の、血栓を溶かすtPAという薬剤のみの治療と比較すると、有意に再開通を認めたという結果がでており、血管内治療の適応が急性期の疾患へもどんどんと広がっています。

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新設された血管内治療センターとはどのようなものでしょうか?

当院の血管内治療センターは2017年11月に開設しておりまして、これまでは脳神経外科の一部として行っていた、脳血管内治療を専門的に行なっていく部署になります。まずはこれまで通り、動脈瘤やAVMなどに対して血管内治療を行っていきますが、徐々に体制を整えていき、上で述べたような急性期の脳梗塞などに対しても治療が行えるようにしていきます。

そのためには、地域の救急隊や、慢性期病院との後方連携などが重要ですが、当院では、病病連携、病診連携を推進するために、総合相談部が中心となって、周辺の基幹病院と密に連携をしています。また、周辺の脳外科の開業医の先生方を非常勤講師として当院の外来をやっていただいたりして、開業医の先生方としても何かあれば当院にすぐ紹介しやすいような工夫をしています。

また、血管内治療を手術室で行うことができるようにしたことで、より治療自体の安全性が増していると言えます。稀ではありますが、血管内治療をしていて急に開頭手術が必要となるようなケースでも迅速に対応できるようになりました。

兵頭先生の今後の展望について教えてください

欧米では動脈瘤の患者さんのうち7,8割が血管内治療を受けています。しかし、日本では、伸びてきているとは言え、血管内治療の割合は4割程度にとどまります。私が理事長を務めていた、日本脳神経血管内治療学会では、日本でも血管内治療をもっと普及すべく、専門医制度を整え、現在専門医が1,100名、指導医が300名弱まで増えてきました。

しかし、脳動脈瘤の血管内治療の割合を欧米と同じ7割までもっていくためには、まだまだ専門医を増やさねばなりません。これまで(注:2018年3月まで)は、獨協医科大学埼玉医療センターの院長職としての職務もありましたが、今後は、血管内治療センター長として、患者さんに低侵襲な治療を安全に提供できる若手を育て上げることが私に課せられた使命だと思っています。

患者さんへのメッセージ

脳動脈瘤を持っている患者さんの8,9割は症状がない方です。脳動脈瘤の診断を受けている方も、頭痛などでお近くのクリニックを受診して、もしくは脳ドックを受けて、MRIを撮影することになり偶然動脈瘤が見つかった、という方が多いと思います。

見つかった場合でも2mm以下の大きさであれば、破裂する割合も年間200人に1人程度とそこまで多くはないので、特に治療の必要はなく、基本的には年に1回程度大きくなっていないかどうかをフォローするのみで大丈夫です。7mm以上の大きさになると、破裂する割合が年間100人に1〜3人程度と高まってきますので、一般的には5mm以上の大きさからは治療が必要となってきます。

血管内治療はいくら低侵襲な手技とはいえ、脳出血など重篤な合併症が起こりうる治療でもあります。手術実績のある病院というのは、周囲のクリニックの先生方に評価いただけ、患者さんを継続してご紹介いただけている病院ということでもありますので、患者さんはぜひ手術実績のある病院を選んで受診いただければと思います。

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獨協医科大学埼玉医療センターの写真

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勤務先医療機関

住所:埼玉県越谷市南越谷2丁目1-50
電話番号:0489651111
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