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佐武 利彦 先生

乳房再建の名医
専門
乳房再建、マイクロサージャリー
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2018年12月26日

臨床実績


年間乳房再建手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


手術までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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佐武 利彦先生のインタビュー

公開日:2019年01月15日
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あたたかくて柔らかく美しい乳房と前向きな気持ちを取り戻す形成外科の名医

佐武先生が形成外科医を志したきっかけについて教えてください

私には兄がいるのですが、兄は病気を抱えていました。家族の中で病気を抱えている姿を見て自然と将来、治すことはできないだろうかと医師を志しました。そのような想いもあり、医学部に進学しました。

入学した当初は精神科の医師になりたいと思っていたのですが、在学中に精神的な病から自殺を図り、生死に関わる全身熱傷を負って運ばれてきた患者さんを診たことがきっかけとなって形成外科を志すようになりました。

全身熱傷では全身管理と皮膚移植などの局所管理が必要になります。自分の出身大学では当時、皮膚科で皮膚移植を行なっていましたが、命を救っても火傷を綺麗に治すことは難しい現実がありました。その患者さんを診て命を繋いだ後、傷を綺麗にすることで社会復帰がしやすくなるのではないかという想いがあり、皮膚科の先生に火傷を綺麗に治すにはどのような勉強をしたらよいでしょうか?と尋ねたところ、形成外科に進んだ方が良いと言われました。

形成外科を訪れる患者さんは背景に何らかのコンプレックスを抱えている場合が少なからずあります。例えば、幼少の頃に怪我で手指を失ってしまい、ずっと人前に手を出すことが恥ずかしかったなど、様々な感情を抱えています。そういったコンプレックスに関わる部分を治療することで、患者さんの背景にあるこれまで抱えていた想いまで解放され、気持ちが前向きになる姿を見ることがあります。医学部に進学した当初は精神科医になりたいと思っていましたが、形成外科にも患者さんの想いや悩みを解決し、結果的に気持ちを救うという点で精神科とも通ずるところがあると思っています。やはり、患者さんに喜んでもらえることが一番嬉しいなと思います。

医師になられてから現在の乳房再建術をご専門とするまでどのような経緯があったのでしょうか?

当時、出身校のある九州では形成外科を学べるところが少なかったため、医学部卒業後に東京女子医科大学の形成外科に入局しました。大学病院での研修後、鹿児島市立病院に赴任し、そこで当時、学びたかった熱傷の治療を多く経験しました。その施設の形成外科部長は失った組織の再建手術がとても上手な先生で、怪我やがんなどで失った体の一部を綺麗に再建していました。その先生と出会い、生き方、考え方やその手術手技に魅了されたことがきっかけで再建外科をめざしたいと思うようになりました。

その後、幾つかの病院で経験を積み、形成外科から外科へ修行をするような気持ちで川口市立医療センターの外科に勤務しました。そこでは消化器外科や呼吸器外科、小児外科など幅広く外科治療に携わりましたが、特に乳がんの手術について多く執刀しました。当時;乳がんは切除するだけで終わっていたのですが、形成外科医としていつか綺麗に治せたらいいなと心に誓ったのです。

その後は東京女子医科大学東医療センターの形成外科に戻り、しばらくは事故によって切断された指の接続など手や指の治療を多く行っていたのですが、縁あって横浜市立大学に移籍しました。大学病院では、多種多様ながん患者さんの再建に携わっていたのですが、素晴らしい乳腺外科医との出会いもあり、乳がんの患者さんの再建を多く行うようになりました。

現在、当院の形成外科では乳房再建術を多く手掛けており、全国から患者さんが沢山いらっしゃいます。人との様々な出会いや、外科医として経験したことも財産となり、今日に至っています。

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現在貴院で受けられる乳房再建の特徴について教えていただけますか?

乳房再建には主に人工物を用いた方法と、患者さんご自身の組織(自家組織)による再建があります。もちろん、どちらの治療も受けることができますが、当院は全国的にみても自家組織による再建術が多く、全国からその再建を求めていらっしゃる患者さんが多いです。

現在、日本では乳房再建の大半が乳房インプラント(人工物)で再建されています。身体の負担が少なく手術時間や入院期間も短くて済むからです。しかし海外の論文では人工物による再建後10年で3人に1人が、健康な乳房とのアンバランスやその他の要因で抜去していると報告されています。まだアジアでの報告例はありませんが、近年、再建した乳房に未分化大細胞リンパ腫を合併した症例があると報告がされています。注意深く見守る必要があります。

一方で自家組織による再建の一番の利点は、「あたたかくて血の通った、やわらかい胸」が作れることです。乳がんの患者さんはお子さんを育てた後のご年齢での発症が多いですが、乳がんの治療後、ご家族にも胸を見せられず、おひとりで胸について悩み、精神的苦痛を感じている方もいらっしゃいます。身体のアンバランスにより肩こりや腰痛が生じることもありますし、温泉に行けないなど、様々な悩みを抱えて来院される患者さんが多くいらっしゃいます。

具体的に貴院で自家組織による再建を希望する場合どのような方法がありますか?

自家組織による再建は専門的な用語では皮弁法とも言えます。これまでは筋肉と皮膚や脂肪を一緒に移植する筋皮弁という方法が多く行われていましたが、現在では改良を加えた穿通枝皮弁法という方法で行うことが多いです。穿通枝皮弁法とは筋肉を使用せず、皮膚と脂肪、そこに繋がる血管や神経を移植する方法です。これによって柔らかく、あたたかくて美しい胸ができます。患者さんにもよりますが、移植の際にはお腹や背中、臀部、太ももなどの脂肪を使って移植を行いますので、出産後にお腹が気になっていた場合などはボディラインなど体型的な改善も念頭に置いた再建ができます。

最も多い方法は腹部の皮膚や脂肪を用いて乳房に移植する方法ですが、患者さんによって体型は異なります。出産をされている方もいれば、出産をされていない方もいらっしゃいますし、過去に何らかの腹部の手術をされている方もいらっしゃいます。そのため、腹部以外にもその方にあった適切な部位から移植していくオーダーメイドの再建が必要になり、それが実現できるように新しい治療法を見出してきました。

もともとの胸の大きさや形、その方の体型などを勘案し、痩せていてお腹に脂肪がなく、出産経験もない方の場合ですと、お尻の脂肪で再建をすることもありますし、エキスパンダーという皮膚を拡張する人工物を一時的に胸に入れて皮膚を伸ばした後に再建することもありますが、この方法ではつぎはぎ感がない胸の再建ができます。

大きくて下垂した胸の場合に、手術をしていない方の胸から組織を移植し、両方のバランスも整えて美しくするという方法は当院が世界で初めて発表しました。この他、手術で失った脇の下のリンパ節に太腿の付け根のリンパ腺を移植することで、腕のむくみが改善したと患者さんに喜んでもらえたこともあります。
これらの皮弁法による再建では概ね1週間から10日の入院で治療を行います。術後の傷は2年ほどで徐々に目立たなくなってきます。

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脂肪注入による乳房再建も行われているとのことですが、詳しく教えていただけますか

先ほど述べた皮弁法による再建の他にも、当院では新しい乳房再建の方法として、腹部や太腿などから患者さんの脂肪組織を採取し、胸に注入していくという方法を行っています。現在では自費診療になってしまいますし、6ヵ月ほどの間隔を空けて3回に分けて行うことが必要ですが、日帰り手術で乳房再建が行えます。脂肪注入は1.5mm程度の傷で注入をしていくので、傷跡もほとんど目立たず、患者さんの負担の少ない方法です。長い期間入院しなくてよいので、仕事や子育てにも支障がないのは大きな利点ですね。脂肪注入でも再建後の胸は柔らかくてふっくらとしており、皮弁を用いた場合と大きな差はありません。この脂肪注入では脂肪を注入する前に胸の皮膚を伸ばす場合があります。胸に傷をつけないよう、エキスパンダーの挿入は行わず、胸にカップを付けて吸引することで皮膚を伸ばします。

脂肪の注入の際には最近では再生医療の技術を導入して、脂肪の中に幹細胞をたくさん入れて移植するという方法も行なっております。脂肪がたくさんある方は手術の際に脂肪をたくさん採取して、その中から幹細胞を抽出して一緒に移植することができますし、痩せていて脂肪が少ない患者さんは予め20ccの脂肪を採取し、そこから幹細胞を抽出・培養しておき、これを脂肪に混ぜて注入します。幹細胞を注入することで、脂肪の生着率もよくすることができます。2019年1月からこの方法で本格的に治療を開始します。

とても高度な治療をされていますが、佐武先生が診療で日頃心がけていることはありますか?

我々は美しい胸を再建するため、様々な方法を選択し、新たな技術も用いますので、専門的で患者さんにとってはわかりにくくなることもあります。そのため、漫画のように簡単に読める本を書いたり、年に2〜3回、患者さんの会で講演を行ったりと手術を検討される患者さんが情報を受け取れるように心がけています。

また、乳がんは再建まで行って治療が完了すると考えており、再建後に心も身体も本当の意味で、漸くがんから解放されたと感謝される患者さんもいらっしゃいます。再建を機に自分の人生を前向きに大事に生きていきたいと思う方も多いですし、再建を検討している患者さんにご自身の経験を別の患者さんにお伝えくださる方もいらっしゃいます。再建によって患者さんが得られるものは、胸だけではなく精神的な安堵や、これからの人生を前向きに生きたいという強い想いがあります。

当院に着任した頃は、患者さんから「こういう胸をつくってほしい」と要望を受けることが多かったのですが、そこから患者さんの求める胸とは何かを検討し、どうしたらそれが実現可能かということを模索していくうちに、次々と新たな手術方法を考案してきました。今では多くの患者さんがいらっしゃいますが、当時から「あたたかくて美しい胸をつくる」ためにより良い方法はないかと考え続けてきた結果かもしれませんし、今後もその想いで治療を続けていきたいと思います。

今後の展望について教えてください

現在、乳がんの領域では「傷跡のない、乳がん手術と再建」が目指せるようになりました。
私は男性医師のため、乳房再建を行うときにやはり女性医師のほうが同性として悩みを伝えやすいのだろうと感じる時もあります。本学の形成外科に入局を希望する医師では、近年、女性の割合が増えてきています。海外では乳房再建の分野で女性医師が活躍することも多くなりました。これからも若手医師や女性医師が積極的に治療の経験が積めるように環境を整え、国内外に飛躍できる乳房再建外科医を育てていきたいと思っています。

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横浜市立大学附属市民総合医療センターの写真

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