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渡辺 晋一 先生

レーザー治療(血管腫/太田母斑など)の名医
専門
水虫などの真菌症、皮膚科レーザー治療、その他皮膚科一般
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2019年03月11日

臨床実績


レーザー治療患者数/月
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専門医資格
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学会職位
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学術活動


論文・学会発表数
*** 件

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
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出身大学
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略歴
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受診しやすさ


初診までの待機期間
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医師指定受診
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外来待ち時間
*** 時間程度

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渡辺 晋一先生のインタビュー

公開日:2019年03月15日
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太田母斑も重症アトピーも!治った患者さんの笑顔が本当に嬉しくて

渡辺先生はレーザー治療の第一人者ですが、レーザー治療に取り組まれるまでのきっかけについて教えてください

私が高校生の頃は、分子生物学の発展でDNAがわかり始めた時でしたので、私もそのような分野の研究者に憧れていました。しかし、同時に研究職のポストが限られていることがわかり、進路としては医師を志すことにし、東京大学医学部に進学しました。

卒業後は皮膚科に入局し、皮膚科医ならば最低水虫の治療ができなければならないと思い、真菌(いわゆる水虫)の研究をしていたのですが、その後ハーバード大学のフィッツ・パトリック教授のところに留学することになりました。フィッツ・パトリック教授は世界的な皮膚科の権威でいらっしゃいましたが、当時は高齢で、研究費もあまりない状況でした。そこで、当時ハーバード大皮膚科のNo2で、次期主任教授になったジョン・パリッシュ先生が来日した際に、給料をだしていただけないかお願いしたところ、私の仕事の3分の2はレーザー、残りの3分の1はフィッツ・パトリック教授の研究という条件で給料を出していただけることになりました。当時のレーザー治療は、火傷やケロイドを生ずることが多かったので、正直がっかりしました。しかし留学してみると、レーザーで色を持っている細胞のみを選択的に破壊できることがわかり、新しいレーザー治療の研究を行なうことになり、大変ラッキーでした。

海外でレーザー治療の基礎研究をされたのですね。帰国後どのようにレーザー治療を開始されたのでしょうか?

帰国後は留学中の研究を実際に臨床に応用したかったのですが、日本には適切なレーザー医療機器がありません。ちょうどその頃、日本のレーザー機器が厚生労働省の認可を得ました。しかし、それはあざの治療には適さないレーザーであったため、Qスイッチレーザーを開発したほうがいいとメーカーに伝えたのですが、理解されてもらえず、帝京大学の総長にお願いしてQスイッチルビーレーザーを買ってもらいました。しばらく工業用のレーザーを用い実験をしていたのですが、1年ほどしてから日本のメーカーが、どうも先生の言っていることが正しいようなので、一緒にレーザー装置を開発しましょうということになり、Qスイッチルビーレーザーが開発されることになりました。

私が最初にレーザー治療をしたのは、太田母斑というあざです。太田母斑は顔の片側に生ずる青あざで、日本人の0.5%に見られますが、目の下の隈も太田母斑の一種ですので、実際はかなりの人に多く存在します。太田母斑は見た目の問題かもしれませんが、患者さんにはかなりの精神的負担になります。特に女性ですと、積極的に外出することを控えたり、その後の人生にも影響を及ぼすこともあります。そういう方の悩みを解消したいと思い、帝京大学に日本で初めてのレーザー外来を設置し、治療を開始しました。その当時は日本全国だけでなく韓国からも患者さんがいらっしゃっていました。

顔にあったあざがレーザー治療で傷跡を残さず消えるので、患者さんは本当に喜んでくれます。治療後は明るくなり、人生が変わったとおっしゃる患者さんも大勢います。水虫の研究で、大勢の水虫患者さんを治していましたが、太田母斑の患者さんを治した時ほど患者さんから感謝されたことはありませんでした。

その後、私が開発したQスイッチルビーレーザーで太田母斑ばかりでなく、シミやホクロなどの色素病変も直すことができることがわかりました。実際にシミの60%を占める老人性色素斑はレーザー治療たった1回で治すことができます。肝斑にはレーザー治療は無効ですが、紫外線を避けるだけで薄くなります。またシミの中には成人に発症する太田母斑様の色素斑があり、これもQスイッチルビーレーザー治療で治癒しますので、世間でいうシミの大部分を治すことができるようになりました。ただし世間でシミといっているものには皮膚がんなども含まれているので、重要なことは正確な診断です。正しい診断に基づいた適切な治療を行なわないと、治るものも治らず、治療後に色が抜けたり、やけどの跡になったりしますので、正確な診断ができる医師の治療を受けることが大切です。

現在、しみなどでお困りの方も多いと思いますが、美白効果を謳う薬の多くは医学的な根拠が明確ではありません。美容医療の分野では医学的根拠に乏しい情報が多いので、患者さんには惑わされないようにしていただきたいと思います。

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貴院ではアトピーの治療で訪れる方も多くいらっしゃるとのことですが、アトピーの治療についてもご教示いただけますか?

本来、皮膚科は乾癬などのように長くお付き合いをしていく疾患もありますが、多くの皮膚疾患は治すことが可能です。アトピー性皮膚炎も同様で、アトピー性皮膚炎の体質を治すことはできませんが、適切な治療を行なえば、短期間でよくなり、その後は時々治療するだけですむことが多いです。

私はかつてテレビによく出演したせいか、帝京大学を辞める10年近く前から、関東一円からセカンドオピニオンを求めて来院する患者さんが多くいました。そしてその半分近くが大学病院を含む多くの皮膚科で治療を受けているにもかかわらず、良くならないというアトピー性皮膚炎の患者さんでした。欧米と比べ日本は重症のアトピー患者さんが多いことが知られています。なぜ重症のアトピー性皮膚炎が多いのか調べたところ、日本の多くの皮膚科で行なわれている治療は、欧米の教科書やガイドラインに記載されている世界標準の治療ではなく、日本独特の治療であることがわかりました。

例えば日本では痒み止めとして抗ヒスタミン薬が処方されていますが、海外では抗ヒスタミン薬がアトピーの痒みに有効との証拠は乏しいということで、推奨されていません。少なくとも米国では小児に眠気を催す抗ヒスタミン薬を内服するのは、小児の学習能力を阻害するということで禁止されています。また日本ではシクロスポリンという飲み薬がアトピーに保険で認められていますが、米国では認められておらず、ヨーロッパでも第一選択の治療法ではありません。何故ならばシクロスポリンは副作用も強く、腎障害を起こすので海外では基本的には使用されません。アトピー性皮膚炎の治療は、欧米では炎症を抑えることができる強さのステロイドの塗り薬をつけなさいとされています。しかし、日本では炎症を抑えることができない弱いステロイドの塗り薬を使用したり、ステロイドを保湿剤で薄めて使用するなど、炎症を十分抑えることができない治療法が行われています。そのため痒みも減らず、掻き壊し続けることによって重症化する患者さんが多いと考えられます。

また不適切なステロイドの使い方では軽快しないため、長期にわたり塗り続けることになり、結果としてニキビなどの副作用が出てきます。炎症を抑えることができる強さのステロイドであれば、塗っている部位の症状はすぐに治まるので、長期にステロイドを塗る必要はなく、副作用もほとんどありません。また日本では保湿剤があたかも治療薬のように使用されていますが、保湿剤は治療薬ではなく、日焼け止めなどと同じスキンケア用品です。海外のガイドラインでも、アトピーにはステロイドなどの治療薬を塗って、アトピーの皮疹が治癒した後に、保湿剤を使用することになっています。さらに保湿剤がアトピー性皮膚炎の治療に有効との証拠は乏しいと記載されています。実際アトピー性皮膚炎に保湿剤が有効であるとの論文を見ると、アトピー性皮膚炎に伴う乾燥肌に有効であったとするもので、アトピー性皮膚炎そのものではありませんでした。

アトピー性皮膚炎患者さんのなかには不適切な治療で、治療が長期にわたり、重症化していくなかで、ノイローゼになったり、引きこもりになる患者さんもいます。実際に、悪化した顔の皮疹が原因で会社に行けなくなった方もいます。しかしこのような患者さんでも適切な治療を行なえば数日でよくなります。実際ステロイド軟膏をきちんと塗ったところ3,4日で症状が改善し、お化粧ができるようになった患者さんは何人もいます。その患者さんの喜ぶ姿は今思い出しても本当に嬉しいものです。

中には処方をしても治らない方がいましたので、お薬の使用について尋ねると、強いステロイドだから少ししかつけていけないと薬局で指導を受けていました。そこで多少べとつくぐらいの量を1日2回つけるようにしたところ、たった1週間でよくなりました。

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今後のご活動について教えていただけますか

やはり皮膚疾患で悩んでいる人を早く治してあげたいというのが望みです。例えばアトピーで全身痒いと眠れないのです。それはお子様にとっても、親御様にとっても本当に辛いことです。1週間程度で急激に改善して痒みがなくなれば、患者さんは医師の指示どおり治療を続けてくれます。なかなか良くならない治療を続ければ、患者さんはまた別の医師を受診し、そこでもまた不適切な治療を受ければ、患者さんは医師を信頼しなくなり、やがて精神的にも追い詰められた状況に追いやられます。このような重症アトピー性皮膚炎の患者さんを早く良くし、早く笑顔を取り戻せるようにすることが私の使命と考えています。

また、患者さんの話を聞き、ちゃんと診るということを大切にしています。以前診た患者さんでは、色々な治療経過など細かく聞いた最後に、お仕事について尋ねたところ、葬儀屋さんとおっしゃっていました。そこで、ピンときたのが菊に対する接触性皮膚炎です。この患者さんは20年間、大学病院も含め様々な病院を受診しても治らなかった顔や手の湿疹が、菊に触れることを避けるだけでよくなりました。皮膚科においても問診は重要になりますし、細かい問診で原因がはっきりすることがあります。でも今の3分診療の保険制度ではこれが難しいのかもしれません。やはり医師の冥利は患者さんを治すということにつきます。

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編集後記

診療時間の終了時刻に取材に伺わせていただきましたが、院内はとても明るく、診察室から出て来た患者さんの笑顔が印象的でした。渡辺晋一先生はレーザー治療の第一人者であり、水虫や重症アトピーの治療などでも研究によって裏付けられた医学的根拠を元に豊富な実績を蓄積しておられ、JICA(日本国際協力機構)の要請を受けて海外でもレーザー医学の講義を行なっている先生です。取材時は終始とても気さくな雰囲気で、教授だったのに患者さんを良くしなかったら意味がないと笑顔でお話されていたことが大変印象的でした。

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勤務先医療機関

住所:埼玉県さいたま市浦和区仲町1丁目6-4 ソサナビル4階
電話番号:048-826-0001
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