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金森 豊 先生

小児外科(ヘルニアなど)の名医
国立成育医療研究センター病院
臓器・運動器病態外科部 小児外科 診療部長
専門
小児外科学、消化管免疫、腸管機能不全の治療、腸内細菌叢コントロール治療
掲載開始日:2016年04月12日
最終更新日:2019年08月07日

臨床実績


年間小児外科手術数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


初診までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
-時間程度

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金森 豊先生のインタビュー

公開日:2019年08月07日
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日本の小児外科のレベルを上げていきたい。小児外科の名医が語る思い

医師を志し、小児外科の道に進まれたきっかけを教えてください

将来の職業を考えたときに資格職が良いと考え、その中でもやりがいのありそうな仕事という点で医師を目指すようになりました。高校生の頃には少し、教師になることも考えたのですが、最終的には医師になるために医学部に進学することにしました。私の兄も医学部に進学していたので、その影響もあったのかもしれません。

医学部卒業後は心臓血管外科医になりたいと思い、母校である東京大学の第二外科に入局しました。入局後はいくつかの診療科で研修を行ったのですが、3か月ほど小児外科にいた際に、非常に重症なお子さんの救命に携わりました。その際に小児外科としてお子さんを救う仕事のやりがいを身に染みて感じました。その後、心臓血管外科でも研修をしたのですが、小児外科での経験が強く印象に残っていたので小児外科医になることにしました。

小児外科とはどのような診療科なのでしょうか

小児外科の特徴は大きく二つあります。一つは、色々な臓器の疾患を扱うということです。大人の外科の場合は、呼吸器外科、消化器外科など臓器によって診療科が分かれ、消化器外科の中でも胃、大腸などと更に専門が細分化しています。それと比べて、小児外科では呼吸器や消化器、生殖器、泌尿器など多岐にわたる領域を扱います。これほど幅広い領域を扱う診療科は他になく、小児外科の特徴であると思います。
もう一つは、赤ちゃんから成人した方まで幅広い年齢の患者さんを診るということです。生まれたばかりの赤ちゃんのみならず、場合によっては生まれる前の胎児期から診ることもあります。また、子どもの頃から病気を抱えていて継続的な治療が必要な方の場合、成人してからも当科で診ることがあります。

小児外科では具体的にどのような疾患を診るのでしょうか

小児外科で診る疾患は、比較的患者さんの数が多くて短時間の手術で治せるような軽症の疾患と、非常に珍しい疾患の二つに分けられます。
前者の代表的な疾患としては、鼠経ヘルニアや臍ヘルニア、精巣が下りてこない停留精巣などがあり、卒後10年程度で一通り診断、治療が出来るようになります。しかし、後者については、日本で年間100例前後の希少疾患であったりするので、各施設で年間多くても数例程度といった病気ばかりです。そのため、医師を引退するまでに一度も診ることがない病気もあります。しかし、こうした疾患は重症の患者さんが多い傾向にありますし、いつ来るか予測できるものでもないので、常に勉強をする必要があり、小児外科医の中で知見を共有するために症例報告を行う研究会が数多くあります。

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次に、先生のもとを受診される患者さんについて教えてください

患者さんは東京を中心に、埼玉や千葉など関東近郊からいらっしゃっていますが、非常に珍しい疾患の方の場合、さらに遠方からいらっしゃることもあります。私が理事を務めている日本小児外科学会で認定している施設は全国で160施設程度(2019年8月現在)あり、近頃は、ほとんどの都道府県で小児外科を専門に診られる病院が整備されているので、以前ほど遠方から来られる患者さんは少なくなってきました。

疾患としては、当科では肺や消化器、生殖器などを診ています。私が特に専門にしているのは消化管の疾患で、手術による切除や先天的な要因で腸が短くなる短腸症候群や、腸の動き(蠕動)が悪くなる腸管蠕動不全症などがあります。また、当院には胎児診療科がありますので、先天性横隔膜ヘルニア、気管支閉鎖症や先天性嚢胞性肺疾患などの病気を中心に出生前に見つかった疾患の治療にも力を入れています。

その他の頭部や心臓、泌尿器、整形外科の領域については各々、専門とする診療科が診ています。また、当院には全国で唯一、小児の腫瘍外科があり、悪性腫瘍に関しては同科で診ています。当院は日本で有数の規模を誇る小児総合病院であり、各領域の専門家が連携して治療を行っている点が特徴です。チーム医療は重要になりますので、各専門家が集まるカンファランスも多く行っています。

先生は腸内細菌叢のコントロールを主体とした研究にも注力されていると伺いました

腸内細菌叢の研究は、1990年代に大学院で始めた研究がきっかけになります。
腸の中には数多くの腸内細菌がいますが、ある条件下ではそれらの細菌が腸管から体内に侵入するバクテリアルトランスロケーションが起こることがあります。これは時に消化器外科の分野では非常に大きな問題になることがあり、重要なテーマになると考え、研究を始めました。実際に、大学院ではマウスの消化管に存在するクリプトパッチと呼ばれる特殊なリンパ組織を発見して学位を取りました。
1997年に大学院を修了し、再び小児外科医として仕事を始めたのですが、診療の中で腸炎の治療に難渋するお子さんが多くいらっしゃいました。腸炎は腸の中に有害な細菌が増えてしまい、腸が炎症を起こしてしまう疾患ですが、短腸症候群や腸管蠕動不全症では腸の動きが悪くなってしまうことで腸の内容物が停滞し、有害な細菌が増えてしまうことがあります。こういった腸炎を起こしやすい背景を持つ場合、当時は抗生物質を使用するか、腸の中を洗い流す位しか方法がありませんでしたが、抗生物質を使用すると耐性菌が生じてしまいますし、洗い流すといっても腸の中全てを洗うことはできません。そのため、こうした場合にどう腸炎を防ぐかといったことは大きな問題でした。
そうした時に、プロバイオティクスという有用な菌を投与して腸内細菌叢を改善するプロバイオティクス療法をベースとして、プロバイオティクスと、プレバイオティクスというプロバイオティクスの栄養となる成分を一緒に投与するシンバイオティクス療法という概念が1995年にイギリスで提唱されました。それを知り、私もヤクルト中央研究所の知人に相談し、研究を始めることにしました。

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プロバイオティクスやシンバイオティクス療法についてもう少し詳しく教えてください

ビフィズス菌は小さいお子さんの腸炎を予防するのに有効と言われており、現在、当院ではNICUにいる生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にビフィズス菌を塗布しています。
小さいお子さんの疾患の一つに壊死性腸炎(NEC)という疾患があるのですが、これは生まれたばかりのお子さんの腸内で細菌が異常増殖し、腸炎を起こすことで、腸が壊死してしまうという疾患です。私がプロバイオティクス療法の研究を始めた頃は、このNECは多く見られたのですが、この予防法を始めてからはかなり減っています。現在では壊死性腸炎の予防に効果があるという認識も普及してきて、全国に広がっています。

この他にも、手術後や抗生物質の投与中、経口摂取を制限している時期など、腸内細菌叢が大きく乱れる可能性がある場合にプロバイオティクスやシンバイオティクス療法を行っています。こうした時期にプロバイオティクスを投与することで腸内環境の悪化を防ぎ、治療が落ち着いて自然と自分の腸内細菌が戻ってくるまでの繋ぎをするという治療になります。

プロバイオティクス療法の難しいところは、菌の種類によって作用や効き方が違うということです。また、含まれている菌量も製剤の種類によって異なりますので、私たちはプロバイオティクス療法を始めた頃から2種類の菌を適宜使い分けています。
さらにプロバイオティクス療法の医薬品開発は非常に難しく菌の性質は継代培養するうちに変わってしまったりします。そのため、非常に厳格な品質管理を行う必要があります。

先生が注目されている新たな治療方法はありますか

今注目しているのは、SMT(selective microbiota transplantation)という治療方法です。この治療は特定の疾患に有効と思われる腸内細菌を20種類位選び、混和したものをするという治療方法です。この疾患にはこういう菌が効くという、いわゆるオーダーメイドの治療方法になります。この治療方法を突き詰めていき、いずれは短腸症候群や腸管蠕動不全症の患者さんにも効果的な治療方法が出来ることを期待しています。

手術や診療に際して心掛けていらっしゃることはありますか

手術に関しては、安全で確実な手術を常に心がけています。新しい技術がもてはやされることもありますが、古くからある術式に比べると安全面のデータが不十分なものもありますので、安全第一に治療方法を検討しています。
診療に関しては、患者さんやご家族に寄り添った対応がとても大切になると考えています。先天性の疾患があるお子さんなど、中にはどうしても完全に治すことが出来ない病気もあります。全てを治してあげられなくても、少しでもお子さんやご家族の生活の質を上げられるように、一緒に治療方法を考えるようにしています。

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今後のご展望について教えてください

小児外科医を始めてから35年位が経ち、後輩や若手の医師を教育することも重要な仕事になってきていますので、今後も後進の育成に力を入れていきたいと思います。また、小児外科には研究会がたくさんありますので、そういった研究会での活動を通して、小児外科全体のレベルを上げることにも貢献していきたいと考えています。

編集後記

小児外科は救急搬送が多く多忙なことや、学ぶ領域が幅広いため一人前の医師になるのに時間を要するといった背景から、志望する医師が減少傾向にあるそうです。そのような中でも、金森先生は長年、診療や研究、そして教育に力を注ぎ続け、日本の小児外科医療を支えている先生と感じました。

国立成育医療研究センター病院の写真

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金森 豊先生の口コミ

オススメ度
5.0
医師の対応
受付・看護師の対応
施設の清潔度
予約方法
外来の待ち時間
手術までの待機時間
予約から初診までの期間 平均4.0週間
外来での待ち時間 平均120.0
手術までの待機時間 平均10.0週間
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30代 女性 回答日:2017/12/25
良い点

金森先生は、子どものヘルニアの権威で、我が子だけでなく、友達の子どもさんもお世話になりました。発見も予後も早く、適切。男女の違いなども説明してくださり、安心できます。

良い点

子どもの病院ならではの、気配り、楽しさを含む優しさもあり、保育園みたいなものや、先生もおられます。入院すると勉強時間もあったり、給食も楽しいらしいです。

不満点

仕方ないとは思いますが、紹介状がない限りかなり予約が取りづらく、毎月一度の電話で予約を取るしかないと思います。紹介状があっても、必ず予約の連絡をしてください。それは比較的受付しやすいです。

良い点

紛らわすための工夫が多くあり、地下のパン屋さんや、売店、コンビニなども子どものための工夫がしてあります。ケータイの様な呼び出し機を持たせていただけるため、子どもはのんびりまてます。

良い点

手術はさすがの子どもの病院の一番手であることから、ひっきりなしに、救急車が入ることもあり、重なることもありますが、待ち時間で可哀想な思いをしたことはなく、ギリギリまで病室で待てます。しかも手術の練習ツアーみたいなものまであり、我が子はとても喜んでいました。

※投稿時点での口コミであり、病院は異動されている場合があります

勤務先医療機関

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