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斉藤 史郎 先生

前立腺がん小線源療法の名医
東京医療センター
泌尿器科 医長
専門
前立腺癌診断・治療、尿路悪性腫瘍治療
掲載開始日:2018年08月23日
最終更新日:2019年02月20日

臨床実績


年間前立腺がん小線源治療数
***

専門医資格
***

学会職位
***

学術活動


論文・学会発表数
*** 件
※件数は英語論文を含まない場合がございます

最終論文・学会発表年
*** 年

学術機関
***

出身大学
***

略歴
***

受診しやすさ


治療開始までの待機期間
***

医師指定受診
***

外来待ち時間
*** 時間程度

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斉藤 史郎先生のインタビュー

公開日:2019年02月22日
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限局性前立腺がんの低リスクから高リスクまで!国内初の小線源療法導入から蓄積されたエビデンス

斉藤先生のこれまでにご経歴について教えてください

もともとは理工系に興味があったのですが、受験先を迷っていたところ父から「斉藤家には医師がいないから医師を目指してみては」と言われたことがきっかけで医学部に進学することとしました。医学部に在学中には外科系に進むことを考えており、外科の中でも眼科や耳鼻咽喉科といった特定の臓器を専門とする診療科よりも全身管理が必要となる疾患を対象にしたいと思っていました。そうして一般外科に進むか泌尿器科を選択するか迷いましたが、その頃、将来的に留学できるチャンスが多かった泌尿器科を選択しました。

実際に医師となって10年目にはニューヨークへの留学を経験し、膀胱がんの基礎研究を行なっていました。その後、帰国してからは縁あって前立腺がんを多く診療するようになりました。

斉藤先生は限局性前立腺癌における小線源療法について国内の第一人者でおられるかと存じますが、国内に小線源治療を導入した当時のことについて教えていただけますか

前立腺がんの中でも、がんが前立腺内にのみ存在し他の臓器への転移がないものを限局性前立線がんといいます。限局性前立腺がんの治療では手術による治療と放射線療法があり、放射線療法のひとつに小線源療法という手法があります。この小線源療法とは放射線を発する小さなカプセル(小線源)を前立腺に挿入することで、前立腺の内部から放射線を照射し、がんの治療を行うものです。

この小線源療法に取り組もうと思ったきっかけは、当院に赴任した頃に放射線科の先生で口腔がんなどに対する小線源療法を専門的に行っておられる先生がいらっしゃったことが挙げられます。その先生と協同し限局性前立腺がんにも応用できないかと取り組んだのです。当初はイリジウムという小線源を用いて治療を行っていましたが、この治療には3日間連続して小線源を留置する必要がありました。米国では既にヨウ素125と言う物質を用いて一度の挿入で治療が行え、摘出の必要もない永久留置治療が行われており、日本でも同様の治療を行えないかと考えました。しかし、国内ではこの治療は法的な整備がなかったため、実施するにあたり日本アイソトープ協会と共に小線源療法のガイドラインの作製や、安全性や治療効果について知見をまとめました。そうした取り組みが実を結び、2003年に漸く前立腺がんの小線源治療が国内で実施できるようになり、保険診療としても認められるようになりました。

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現在の国内での小線源療法の動向や、その期待される治療効果について教えてください

現在、国内で約110施設が小線源療法を行うことができる施設として認可されており、昨年は全国で約2,800件の治療が行われました。当院は限局性前立腺がんに対する小線源療法を国内で初めて行なった施設ということもあり、このうち約250件は当院で実施しております。認可施設でも治療数が伸び悩み、減少していく施設も少なからずありますが、当院は治療に取り組んだ当初より継続して全国トップの治療実績を維持しております。

また、これは前立線がんに限ったことではないのですが、今や“ガン=手術”という時代ではありません。限局性前立腺がんの場合も、いくつかの治療選択肢があり、手術による治療と比較しても小線源療法を含めた放射線療法は、その後の治療成績が同等かそれ以上ということがわかってきました。小線源療法は、必ずしも全身麻酔を必要とせず低侵襲で行うことができますので、患者さんとしては治療後も身体的に楽とおっしゃられます。また、手術と比べた長所として、性機能の温存が高くQOLを維持しやすいという点もあげられます。一方で、短所としては小線源治療後の早期には尿意を感じやすくなったり、頻尿になったりと言った排尿刺激症状が現れることがあります。人にもよりますが、多くの場合、これらは数ヶ月で改善されます。この他、治療後半年ほど経過して排尿時痛や肛門出血と言った症状が現れる可能性もあります。しかし、これらの症状はでてもいずれなくなります。

小線源治療を受ける場合、貴院ではどのような流れで治療を受けるのでしょうか?また何か生活上注意する点はありますか?

小線源療法を行う場合、当院では3泊4日の入院で行う場合が多いです。治療の際には全身麻酔は行わず、腰から下に麻酔をかけることとなります(腰椎麻酔)。手術時間は麻酔時間を含めて1時間半〜2時間が多いです。がんの悪性度や再発のリスクが高い方など、患者さんの状態によっては小線源治療に加えて、外来で体外から放射線を当てる放射線治療を併用することもあります。

退院後は治療の1ヶ月後に外来を受診していただき、その後は2年ほど、3ヶ月ごとに前立腺の腫瘍マーカーであるPSAをチェックし、何か症状が生じていないか再発がないか、経過観察をしていきます。その後はさらに間隔を開けて経過観察を行い、治療後10年間は経過を診させていただいています。当院では最初の頃に治療を受けられた方ですと15年経過を拝見していらっしゃる方もおりますね。

生活上注意することについては、治療に使用する小線源は体内に留まるため、体外への放射線の影響は微々たるものと考えられてはいますが、治療後半年程は小さなお子さんを膝に長時間のせることは避けていただくようにお声かけしています。

また、日本では治療後1年間は小線源療法を受けたという証明書を持っていただいており、規則で治療後1年以内に何らかの原因で亡くなられた際には前立腺を摘出しなければならないことになっています。これは、小線源は基本的にエネルギーの弱い放射線であり、本来は取り扱いにあまり問題は無いのですが、日本では亡くなられた際に火葬となりますので、微量なヨウ素125が空気中に流出する可能性があるからです。

また、稀に排尿中に小線源が流れ出てしまう脱落線源という場合があります。現在では治療用具の改良によって、脱落することがないように小線源を連結して挿入する方法が可能であるため、殆ど生じませんが、脱落した場合には小線源を瓶などに入れ医療機関に持参していただくよう説明しております。
これらのことは当院だけでなく、小線源を扱う病院ではどちらでもお願いしていることです。

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小線源治療について治療をご検討されている方に知って欲しいことについて教えてください

当院では治療開始後15年が経過しているため、治療実績も蓄積し、治療後の成績もはっきりしてきました。当初、限局性前立腺がんに対する小線源療法は悪性度が低い前立腺がんにのみ効果的であると考えられていたのですが、今では悪性度が高く再発リスクが高い患者さんにも体外からの照射と併用することで十分な治療効果が得られることが分かってきました。最近では他にも前立腺がんに対して、粒子線(重粒子線、陽子線)を用いた治療法も保険診療となりましたが、現時点ではこちらの治療による効果は従来の放射線治療を上回るという医学的根拠はまだ示されていません。

前立腺がんは他のがんと異なり、事前の画像検査でどの位置にがんが存在しているかがはっきりしないという特徴があります。しかし、小線源療法では前立腺全域に渡って強いエネルギーの放射線で治療されますので、がん細胞が生き残るという心配は少ないのです。
前立線がんが限局性と診断された場合、悪性度が高いがんであっても小線源療法が適応となる場合も多いので一度相談をしてみてください。但し、これはがん治療全般に言えることなのですが、患者さんの状態によっては残念ながら小線源治療が適応とならない場合もありますことはご承知おきいただけるとよいかと思います。

患者さんへメッセージをお願いします

限局性前立腺がんには様々な治療方法があります。それぞれに利点や欠点がありますが、ご自身のQOL(生活の質)を考えて治療方を選択することがよいことだと思います。また、どのような治療を行うか検討することも大切ですが、勘案しすぎて適切な治療の時期を逃してしまうということでは本末転倒していまいますので、医師に相談しながら、きちんと治療に臨んでいただけるとよいと思います。

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